#日刊小説　まとめ　7＆8週目

りんねさん @tmn15679

28：ありがとうございます。それでは、そろそろお暇致しましょう。お茶の間にレディの契約の対価と救貧院の問題についてもある程度解決の目処が立ったことですし、今度はそれを行動に移す番だと考えます。 そうですね。重ね重ねありがとうございます。 エスティは、頭を深く下げた。 #日刊小説

りんねさん @tmn15679

29：シエルとエスティがファントムハイヴ伯爵家の別邸に戻ると、セバスチャンが既に戻っていて主人とその仲間のためにお茶の準備を整えていた。 おかえりなさい、坊っちゃん。そしてお帰りなさいませ、レディ・エスティ。 こちらは順調だ。そちらはどうだ？ ええ、万事抜かりなく。 #日刊小説

りんねさん @tmn15679

30：セバスチャンはシエルとエスティのコートを預かりながら広告についての報告を済ませる。そして、シエルから猫の話を聞くと、心の底から喜びの表情を浮かべたのであった。 とは言え、吸血鬼たちの使い魔だ。人並みの知能はあると思え。 なんと、それは素晴らしい。実に楽しみです。 #日刊小説

りんねさん @tmn15679

31：セバスチャンは満面の笑みを浮かべ、シエルとエスティにティーカップを差し出した。 それで、これからどうなさいます？ 今はまだ昼をいくらか過ぎたあたりです。ミスタ・大神はまだお戻りではありませんが、懐中時計を回収に行きますか？ いや、まだだ。彼を待ってからにする。 #日刊小説

りんねさん @tmn15679

32：それと、今日の回収先は時計を購入した紳士の所だ。最悪、銀の車輪が強引な手段に出ることもありうる――その前に確実に回収したい。だからセバスチャン、ある程度の現金と、小切手を用意しておけ。 畏まりました。もし紳士が懐中時計を手放さない場合はどうします？ #日刊小説

りんねさん @tmn15679

33：セバスチャンが意地の悪い笑みで問いかける。 その時は強引に買い上げるさ。無論、たっぷりと銀の車輪について脅しをかけたあとでな―― 素晴らしい。それでは、ミスタ・大神がお戻りになられるまで、少し休んでいてください。ああ、銃の準備をお忘れなく…… 無論だ。 #日刊小説

りんねさん @tmn15679

ということで、これにて水曜日分の #日刊小説 をお終いとします。本日木曜日分は少し仕事の文章を書いてからとりかかります～