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永山薫さんと山本貴嗣さんによる、「原稿料や印税に関するモロモロ」

メモ的にまとめました。原稿料と印税の性格の違いや、大幅な描き足しなどがなかなか出来ない理由などが、なんとなくでも理解ると思います。
マンガ 原稿料 印税 出版
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永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税1 原稿料は大抵の場合、口約束で決まる。口約束すらなくて振り込まれて初めてわかるケースもある。契約? どこの国の話ですか?
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税2 原稿料はピンキリだが、ベラボーに高い原稿料は例外。 新人や売れない作家にとって切実だが、売れっ子作家は印税収入が莫大なので、原稿料は「あっても邪魔にはならない」程度。それより重要なのは掲載誌の売れ行きと存続。雑誌は宣伝媒体の側面も大きいからだ。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税3 売れっ子にとっては雑誌は「コンスタントに原稿をアップしていくためのペースメーカー」だったりもする。〆切がないと書(描)けない人も多い。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税4 新人や売れない作家の原稿料は売れっ子が稼いで出版社が儲けた分から出ている。新人作家の原稿料は先行投資である。売れない作家/売れなくなった作家の原稿料も投資である。なので卑下する必要はないが、なるべく早く数字を出した方が無難である。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税5 原稿料ゼロってのもあるが、作家側が最初から納得していれば全く問題はない。発表媒体がないよりはあった方がいいに決まっているからだ。ただ「webや同人誌で発表すればいいじゃん」という作家が増えてきているので原稿料が払えないマイナー誌は大変だ。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税6 書(描)き下ろし単行本では原稿料が発生しない。もちろん例外はあるが例外は例外である。雑誌の場合は先述のように原稿料ゼロもありうるが、マイナー誌以外では原稿料が発生する。ただし、再録の場合は値切られたりする。自分の知る範囲では大体半額である。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税7 漫画の場合、描き下ろしでは原稿料が発生しないので、打ち切り作品の続きを描き下ろしで出すのはハードルが高い。雑誌連載時の原稿料で人件費を払っていたりすると、描きたくても描けない。打ち切りになった作品なので数字も読めている。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税8 印税は、単価×部数×印税率で計算できる。 例:1,000円×1万部×10%=100万円。 印税には刷り印税と実売印税がある。刷り印税は刷った分だけ、実売印税はいくら刷っても売れた分だけ。電書は実売印税がほとんど。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税9 印税率もピンキリ。昔の基準は10%だった。初期の予算、権利関係によって変動する。アニメやゲームのノベライズの場合、1〜2%ということもあるそうだ。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
原稿料と印税10 学術書は原稿料も印税もなしで、「出版社が出してはいるが実態は自費出版」というケースも。 以上の連投は自分の知る範囲の話なので一般化はしない。
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
@Kaworu911 何年か前それで消えていった知り合いいます。私なんかより売れてた方だったんですが。厳しい世界ですー;
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
就活にしても漫画にしても当時の景気によって扱いは変動するもので、二十年くらい前は、たとえば単行本化の際、何ページか追加で描き足しすると、そのぶん雑誌掲載と同じだけ原稿料払った上で印税もくれる出版社もあったんですよね(たぶん今はしてないかも)。
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
漫画で作家サイドにすごく有利なのは刷った部数だけ売れようが売れまいが印税が支払われるシステムでしょう。無論売れなければ次から刷ってもらえなくなるわけですが。あとマイナーな出版社だと増刷分は売れた部数だけ印税が払われる方式になるとこも。ただこれ、よく忘れられて何年も経つケースがw
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
昔私の単行本で出てから何年かしてファンの方から買いましたってBBSに書き込みがあって「へーまだ売れ残ってたんですか」「いえ第●刷でした」って言われて初めて増刷してたことを知り、会社に電話して払ってもらったなんてこともありました。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
@atsuji_yamamoto 打ち切りでも、続きはともかく雑誌に掲載した分くらいは赤字でも出版するのが筋だと思いますが、そういうのは甘っちょろい考えなんでしょうなあ。
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
@Kaworu911 だめもとで知り合いの編集長さんに話をしたこと(あの方なんとかならないんでしょうか、編集部で描き足しスタッフ都合するとか援助するとか)あったんですが、結局その先生をどれほど価値があると見てるかの問題で、つぎ込んでも回収できない出費はできないということに
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
@atsuji_yamamoto 描き足しは厳しいですねえ。自分も知り合いに「あれ描き足してもらえば出したいんで、つないでくれませんか」った頼まれたことあるんですが、通常の印税だけでは描きたくても描けないって結論に至りました。
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
@Kaworu911 何十枚もあると月単位で生活しないといけませんからねえ;
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
@atsuji_yamamoto ファンド募るしかないですね。一口一万円で、サイン色紙と限定ポスター付きとか、お茶会付きとか。
永山薫マンガ論争編集長 @Kaworu911
新人が初単行本出したからといって、「印税出るんでしょ♪」とたかってはいけません。

コメント

長谷円 @hasetubura 2014年9月24日
「商業漫画の原稿依頼の口約束も契約の範囲内に含まれる」という裁判の記録を木城ゆきと先生の原稿紛失訴訟のサイトで見た気がします。しかし、現在裁判記録掲載のHPのURLがわかりません。
福武 忍 @shinobuns 2014年9月25日
文化庁長官官房著作権課(平成18年3月)による「誰でもできる著作権契約マニュアル」(リンク先PDF)の10頁、「(2)契約はどのように締結すればよいのですか?」の項目に「1 契約書の作成は契約成立の要件ではありません。  ●契約は、原則として当事者の合意のみで成立しますので、契約書の作成は契約成立の要件ではありません。」とあります。ご参照ください。 http://www.bunka.go.jp/chosakuken/pdf/keiyaku_manual.pdf
福武 忍 @shinobuns 2014年9月25日
契約書を作成する理由は、次の「誌上法学講座【消費生活相談に役立つ民法の基礎知識】契約を結ぶ(1)」(リンク先PDF)に3頁目(ノンブル32)にわかりやすく解説されています。ご参照ください。 http://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-201309_12.pdf
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