【詩のレシピ4】ツイッター連詩 #pwGT組 始まりました。
新しい空気 コップの中は夜 まだそばにあった 赤く光る電気箱 足早に過ぎる 一人と言う時間 また空を見上げ 数えた星を勘定して また一つ増えていく 細胞を確認する (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 09:53:52一人抜けても回るようになっている 不自由な水槽を右から左へ どこにもいけない いたいのもとんでいかない なにも通らない喉の裏側がささくれだって 生きる欲だけを主張する (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 10:15:00鱗を貼り付けた空が 秋を知らせている。 歌っても歌っても枯れない喉が わたしを知らせている。 見ていなくても赤くなっていく柿。 鳥と競争の共存。 眩しくても空を見るように 色を増していく木々。 赤いものに惹きつけられている。 赤ちゃんの指開いて。 (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 10:51:44つゆ草が咲いていた 目覚めた枕のうえ 青いしずくを 必死に花びらにして あ、こぼれた また 今日がはじまったことを しる (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 11:23:30夜が明けると、夜通し跳ねていた鬼が手の上で大人しく眠っていた 夜行性は、ややこしい 手から降ろし布団をかける 慌てて車のエンジンをかけるわたしの右手から 黒く焦げすぎた粉が落ちた わたしが今朝殺した、昨夜のわたしの遺灰だ (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 12:01:43長方形の水槽から翔び立った 〈おん〉と〈おん〉とが 繋がった星座をみつけられぬまま夜が明けてしまった 代わりに何を差し出せばいい 硝子のような君の羽ばたきが詩と成って震えるよう降り積もってゆくための、左手はいらない (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 12:03:45想いは空を翔ける。掴めない紡ぎが、天使の羽となって、宙に消え往く。時の紋章を問う時、愛は哀になる。繋ぐべき名の色が、世界と睦む。還りたい、と同時に感謝が溢れる。蒼い月。 あいのなを そらにかんして あいしゅうの ゆびのきずにと ときをゆらして (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 12:08:50縦糸が雲なら 黄昏の地平線ごっこをしよう うっかり者の詩人がいっぺんに 織ってくれるかも どんなに信号に似せたって 今朝食べたコンタクトレンズが 腹の色を投げるから嘘をつけない しにたいなあ 間違えた 詩になりたいなあ、 (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 12:12:03左手と頸動脈をゆるめ ひかりの飛沫を待っている 背鰭から裂いてと ぴちぴち落果する銀貨を嚙む 骨までとどくようさしてね 卵は砂になったのに かなしいほど存えてしまうから 溯上も叶わない渇きの上で (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 12:13:28ちいさな水槽から空へと 翔び立つ朝 淡雪のような 鱗が次々に落ちてくるのを 見上げた者だけが気付く かぎろひの中 乱反射する光の粒が トースターから弾けた 焦げた匂いの先に灯り 欠伸顔のサラリーマンの目が 空を飛ぶ魚を捕らえた (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 12:14:03かわいた水槽かもしれなかった つまり安心して割れる 小麦粉はなんでもつくれるし 詩人にはちょうどいい ひとりSMだよ 百舌と蛙を同時に生きる遊び はねるなら兎でも 車でも修辞でもよかった (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 12:42:55夜のかたちのくぼみは 枕に残して 朝のシンクのくぼみには 一枚の鱗が残っている それは小さすぎる窓のように まだ明けない もうひとつの朝を待っている (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 13:22:05夕べからguitarの中に閉じ込められちまってまったくツイてない。窓には鉄格子。とても出られそうにない。酷いことしやがる。時折焦げたパンの匂いがする。朝なのか?それからこの旦那ピラルクの鱗で弾いてる。生臭くって仕方ない。おい、同じ所で何度も躓くなよ。 (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 13:28:56手を翳して、空を描く。翔ける夢の中、時は知らん顔。無限の彼方から手杯に注ぐ一雫。愛は落ちる前に乾くのか。同化のない、道化は相違に心血を注ぐ。反対の賛成。世界は一続きながら。 いきてしに しにしにいきて いきをする いきしにいきて しにいきしして (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 13:31:14空だけあればいい 月を見上げていた 空っぽの右手に風を掴んで 海燕 掠めた コンクリートの街 身の内の海が泡立つ 真昼の空に流れ星 見えない けれど確かに 感じるものはあって 風が 変わった 誰にも見えない場所で 今 離陸した 銀色の飛行機 (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 13:35:09朝のコーヒーに魚を 焼いて煮て照りをつけて 焦がして 焦がしたコーヒーに焦がした魚 思い焦がれて空をまた今日も見上げて (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 13:52:32すべてはこぼれていく こぼれた後から気がついて その迂闊さを責めている 責めなくてもいいんだよ どこかに滴って それが大きな川となり 海に流れて 今日も佐渡は曇っていました 鳥だけがたかくたかく 飛んで 砂を握る 開かなければ その数はわからない (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 14:18:02リアルな日々の鱗に 生まれゆく、言の葉のあぶくたち。海を空を、部屋を職場を学校を、精いっぱいに泳ぐのです。どこにでもあるような 日常のおとぎ話の主人公は、 キミであり あたしであり、大切な自分自身です。 (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 14:49:21わたしはきみを諦めない わたしはきみを諦めない わたしはきみを諦めない だからひとりで歩いて来い。 (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 15:08:50レシピってなんだ。 ターシャ・テューダーか、 マーサ・スチュアートか、 栗原はるみか (速水もこみちか) クックパッドか、 焼き焦がしてしまえ! きっとおいしい。 (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 15:16:30潮の流れに揺られながら 海のあぶくに生まれてくる このはたち が群れ泳ぐ珊瑚礁では 空と海とはひとつ 右へ左へ 同じ運動を繰り返し ひとつの生き物のように このはは固まっている 空を含んだ蒼 豊穣を約束された海 いきものたちはいきいきと跳ねる (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 15:16:54舷悌を渡る水玉のワンピースの 光に揺れるレースから伸びた 二本の足に恋をしました 足のないわたしが泡沫と消えても 空は青いままなのだとしたら 海とさよならするために 鱗を一枚づつ剥がしましょう 痛みを逃す麻薬を打つ人魚の夢をみながら (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 15:29:00二重に螺旋を描いて刻がナゾる。吐く息の散歩。 胸の底が抜けて、空っぽの心臓が落ちた。 透き通る朝の匂いに追われ 逃げてゆく後頭部の群れ 吊り革が欲しくて 動き回る靴底のよう 薄い行間にどこまでも延びる 味の無い現象の影絵 (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 15:52:42空は天にしかないと 思い込んでいた 昼下がりの屋上 コンビニのコーヒーを揺らし 海の底に思いを馳せる 剥がれていく わたしの皮膚 日焼け跡の涙は白く 香りのない風に 溶けている (詩のレシピ4) #pwGT組
2014-09-24 15:58:02ぐっとすれば ぴくんと感じる 身体に流れる時間を 同期させるぴくん 死んでしまったと思ってました 大嫌いでしたから なかなかできません できませんね ええ できません 薔薇が揺れている アーモンドの仲間なんだってさ 香ばしい秋がぴくんと ぴくんと(詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 16:24:02