![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【詩のレシピ7】ツイッター連詩 #pwGT組 始まりました。
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
埋もれた時の、蹲る光に、疼く心は、好悪の夢を持たず、翻る前に、秘かに必至になった愛を投機する。淡いからの全てが先鋭化して、分離、分断の雄叫びを高揚するが、何故か侘しい。 しるやしの ししていきるや みちなかば いつもとゆめの かわりはなしの (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 18:40:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
消える命、痛み、悲しみ 儚き世、輪廻、泡沫 繰り返される叫び、嗚咽 逃げても追いかけてくる宿命 愛と自由を求め、安らぎの住処を求める か弱き子羊達は救いを求め、祈る コスモスの旅人よ いつか魔法は覚める 十字架をとわの翼にかえて虹色の橋へ、蒼穹へ (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 19:14:31![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「誰も、」 み/たいようにみる。押し黙る遺骨の残照。波は土の下へも轟き、氷の指をふやしていく。いない/ことにされ/いる/ことにして嚙む空は爪のはざわり。のむのか喰われるのか青闇、火葬されるように陽にふれたい、いえない/傷のように光裂く空、迎え撃つ (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 20:01:06![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
破竹をゆがく土鍋のとなり。コペルニクスが米を研いでいた。赤死病の蟹を噛みながら。父無し子の姉妹が泣いていた。泣きながら箸拳をやっていた。かびくさい長持ちのウエ。出来のわるい嫁が首をくくった。 でも 愛を嘯きにくる鬼は けっきょく一匹もいないんだね (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 20:13:40![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
かごめかごめ後ろの正面目隠し鬼で 赤目赤目うさぎの耳は聞き分ける 芙蓉の花が揺れるとき斬首と刎頸の音の違いを 斑模様の星鴉は狐のお面にトウーシューズ 環状線の内側でほら、透き通るとおりゃんせ 鏡越しにデモを見送れGoogle earthの夜明けまで (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 20:37:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
女をころしたおまえが、その肉でスープを煮込む。少女ではいられないから狡さも酷さもおぼえてしまって。生きられた時間にきっと食らいつくおれはたしかに笑いものだろう。騙されてなどいない、共犯だから。キッチンからエラ。声ってやつは時々、かなしく刺さってくる( 詩のレシピ7) #pwGT組
2014-09-27 20:48:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
鬼が住むか蛇が住むか。鬼が出るか仏が出るか。サとスの間のシのハコを掘つてみませう。ワタシの中には鬼がゐて。キミの中にも鬼がゐる。鬼つ子鬼の子ドコへ行く。サンゴは骨ではありませぬ。サクラサク、サクラチル。鬼喰ふ鬼にも子はあつて。冬にもサクラは咲くのです。(詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 21:27:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
鬼は外へ 補食されることなく 生き延びては 草を食って 緑の顔をして云う 花よ舞い 緑は散るのか 食べては甘味 食べても苦味 必要なのは 日の光を受けること 私は緑に生かされていた 苦味もまた甘味か (詩のレシピ7) #pwGT組
2014-09-27 21:32:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
手はあなたを語るだろうか。足はあなたを語るだろうか。文字はあなたを語るだろうか。言葉はあなたを語るだろうか。 鬼も温かい紅い血が流れてるから。体温をください。優しい心をください。眼差しをください。どうか逸らさずにいてください。(詩のレシピ7) #pwGT組
2014-09-27 21:51:06![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
昼夜を失くした現代の怪談話。作者読者の隙間を埋めた無名。ソーシャル化される人でなしの理由。字面を見ているだけで痛い。夜の遊歩道を抜ける穏やかな風。首筋を撫でたものに自信がない。護る力をつける方法を手軽に探す。行為が結果にすり替わっていると気付かずに。(詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 22:00:25![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
素数の中の唯一の偶数2 あなたと私、男と女、陰と陽 愛と光、力と花、海と陸、太陽と月 愛と理、神と女神 二つが一つに完成される魂 無限の2乗=永遠 銀河に巡らすロマン セレナーデ、カノン、笑顔、ダンス どこまでも愛、どこまでも夢、どこまでも秘密 ( 詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 22:07:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
垢まみれの手が、足が 皮膚の白さを侵すので 夕焼けが痛い 何枚剥いても 骨に辿りつけない、からだ 虫から咲いた花のように あなたから辿りついた手が 空の配置を変える時 鬼はもう、ごっこ遊びをやめた もういいよ、が聞こえない (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 22:14:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
捕まえられなくて泣いていた、鬼から外された子が一番に主になった。掴むテーブルに灯るあかり。守りながら守られている腕が眩しい。幼い頃からの呼び名が遠くなる。座布団のシカクも丸い。熱を計るのが、あの子の手のひらになる。豆まきはきみの役目になるのでしょう。 (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 22:30:21![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
鬼は内 アナタは肴の骨を口先にぶつぶつ 超音波の尖端でぶつっ 鬼は外 外食はさ、太るんだよ 豆は反発しワタシに弾ける 鬼は外 月1でも関係ないよ 鬼は外外外 アナタの喉元には 仕事とダイエットが鋭利に発酵す (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 22:39:15![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
生命の源 そして 生命のルールを執行する者たちを 鬼と呼ぶ 春には花を咲かせ 夏には繁殖を助け 秋には種を確かめ 冬には子守唄歌う ツノやキバは進化の過程で 役目に従い必要になった道具 生命を育むための百鬼繚乱 乱れ舞い鬼を崇める (詩のレシピ7) #pwGT組
2014-09-27 22:45:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
切り落とされた爪が骨のように白くて震える。 ヒゲも抜けてみればとても白い。 床に転がって石化していくものたち。動かない時間。 子どもに戻って口に運ぶ腕が変わった。 体温が染みていく。 咀嚼される音。花は赤く咲く。 (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 22:46:35![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
おぅおぅと哭いているのだ この山風は 秋桜をなぶり川面を逆立て蟋蟀のかそけき声をかき消すだろう 吉野山を巡り大江山を巡り嵐山を巡り あのあたたかかったゆびさきが ひぃやりといのちを奪う (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 23:19:19![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
雨でも晴れでも曇でも 槍でも矢でもやってくる 桜の鬼がやってくる 秋の長雨しびしびと 屍人をつれてやってくる 蟋蟀のこえ虫のこえ 青息吐息のため息を だれがきいておりましょう (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 23:24:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
塞がれた耳は自らの脈に舞う蝶だ。白波よりも早く膝をくだく夕焼け。空の血にざぶざぶ揺られ、逃げきれなかったと呟く。もう一度うまれるしかない。粉粉になるまで擦れあった骨の岸辺に辿り着けたら、骨までちゃあんと喰ってください (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 23:27:04![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
漂泊の笛吹眠る猫見つめ夢を拐った忘漠の空 ――何だって僕らはなれる、鬼子喰らい 蟷螂の足掻きと知りつ冬へ発つ (詩のレシピ7) #pwGT組
2014-09-27 23:27:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
これは牙ですか いいえ 牙ではありません ちょっと大きめの とんがった歯です これは角ですか いいえ 角ではありません ちょっととんがった 大きめの頭蓋骨です (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 23:32:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
真夜(光虫)中、贅に甘えすぎて肉がからだを覆った。花の匂いも、牙の鋭さもわからない。君の住処もわからない。今日は誰かと戦って昼は非難した。それでいいや。喰われる前に喰わせる、掌で震える羽は潰せない。ミクロの悪魔、かわいい鬼。さあ、朝が戻る。 (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 23:32:40![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
秋桜を口にくわえて里にきた鬼を だれかがきっとぶつでしょう 礫をなげて追いやって そうしてみんなで餅をつく 山にこもって哭いている さびしい鬼の声ばかり 冬の木枯らし吹き抜けて 里の作物枯らすでしょう (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 23:39:13![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
去来する盛衰に、掲げる夢見の旗は、いのちを掬う。聖なる物怖じに、現し身は肌を染め、脈動の刻みをなだらかにする。惜しみなく尽くす靜の愛、一雫の哀となって頬を伝う。 ゆうやくの ひもとくあいの たちすがた かぜになびかせ つややかかみの (詩のレシピ7)#pwGT組
2014-09-27 23:41:51