【呪詛】自由権と基本的人権とグランデの一件と其の他諸々

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

だから代議制政党政治（民主主義議会政治、と言っても良い）は、常に完全でなく、常に負荷をかけ続けられるのであって、勝手に理想を実現してくれるわけでも、それがあれば理想が実現するのでもない。他の政治制度を除いて「マシ」ってのはそういうこと。

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言うておくが、他国のヘイトを引き合いに出して、「ならこれはアウトですね」と確認を取る以上、自国のそれは当然に「アウト」にせにゃならんのよ？決して「相手がやってるんだからこっちもやっていい」の免罪符にはならんから。なるわけがない。アウトにする原理が国の範囲超えた概念にあるのだから。

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まぁ話を戻すと、グローバリゼーションが進展すればするだけ、寧ろエスニックアイデンティティというのはそれが民族であれ宗教であれ性差であれ、深化させるのよ。全体主義が深化するとサボタージュが増える、というのと同じで、同化に対して必ず反発としてのそれは生起する。防衛本能みたいなもの。

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フランス革命を経てわざわざロシアまで遠征した先に何が残ったかって、ナショナリズムだわな。征服地の。植民地も同様。アイデンティティは常に揺さぶられると深化するの。それはソーシャルであれポリティカルであれ。考えずに済めば楽だけど、現実はそうではない。

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スウェーデン等の北欧諸国の「自分等一体何人よ」という問いが深刻な問いとして提起されるのは、イケイケドンドンな時期ではなく、寧ろフィンランドとかを失う時期に生じているのよ。ナショナリズムとして。一体化ではなく分離の過程で「自明ではない存在」の定義が必要とされ、国民国家に至る。

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じゃぁナショナリズムって何よ？というと、基本線は近代国民国家思想に行き着くわけで、中世封建国家ではない。建国神話としてのそれはあったとしても、そもそもそんな意識無いんだもの。基本権の主張は常に自己が何者かの問いと同時にそれが所与されるべきものだというワンセットが基本。

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で、それが過渡期的に最も歪な形で出たのが「植民地のそれって文明化されてないし人間じゃねーわな」という帝国主義の先鋭化であって、あれアイデンティファイの過程で相対優位をあたかも正当化する理由があるかの如き形で出て来た。進化論が聖書に短刀突きつけたのと同様に。

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「民族」という概念が至って「近代的産物」という自分の言及は、基本的にはこの線から派生しているだけなので、根っこは一緒。「おらが村」といきなり「我が国」になってしまう間のブリッジ作用として、言語・文化・習俗が違うものを統合する過程の国民国家の進展とそれに対する反作用のエスニック。

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自覚的に意識する「必然性」が無ければ、別に末端の被支配者たる大多数は、せいぜい租税がどうのという程度の話でやり過ごせたのだが、そういうわけにもいかなくなったのよ。国民国家というのは、楽ができず、同時に主張もできる、という過程を漸次更新していく過程そのものでしかない。

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「国民」と「国家」が必ずしも「民族」の概念でイコールにはならず、だからこそ「国民」としての不平等・不公平感が「分離独立」を生起するのであって、「民族」が先立つのではない。アイデンティファイはクライシスの過程で生起される。というかそもそも概念的にそうなるはずだし。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

自由権の拡大はそのまま中世的価値観の解体過程であって、中世的価値観とは何か、というと自明に「王族」「貴族」はそれとして「それ以外」を支配する「権利」を有する、というそれの解体なのさ。ここに「司祭」とかを加えてもいいけど。

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で、そうなれば当然に従来は「仕方ない」で済ませて考えずに済んだものが、「おかしいだろ」という着想になるわけだ。当然だわな。その過渡期が帝国主義全盛期であって、植民地政策そのものなわけだ。旧宗主国との繋がりが強いという旧植民地の現状は、そもそもアイデンティファイの起因がそこだから。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

だから、常に国民国家は自身が「国民である」ということの意味を問い続ける存在になるし、それは仮に「世界政府」に拡大したとしても、絶えることはない。同化政策が愚劣だ、ということと、世界で共有される全地球的価値規範という理想は、摩擦を経ないで実現することは、ないよ。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

「安倍死ね」がヘイトスピーチでは「無い」という点だけを意図的に抽出して免罪符として使いたがる馬鹿はどうしてこうも絶えないのかねぇ。それは「ヘイト」に該当しないだけで、寧ろ「強迫かテロ教唆に該当し得る」可能性も、そこに修辞を加えるだけで「ヘイト」に成り得ることも、例示したよな。

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保守とか愛国とか気取ってる馬鹿はいい加減気付けよ。そんなつまらん反論で対置できると思ってるなら、ネオンよりもはるかに理論武装も出来ていなければ桜井ほど開き直っても無い、免罪符買いに来て、買ったら免罪ですよね、とか請うのと変わらんわ。なっとらん。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

最低限「他国、他民族」を貶めないと成立し得ないような「民族意識」とか、共和制は絶対に否定しなければ成立し得ないような「保守意識」とか、有り得ないから。前提有りでその前提が掛け違っていたら、デッチ上げゲルマン神話や日鮮同祖論と何が違うのさ。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

少なくとも対峙している相手が「それはヘイト」「それは差別」「それは人権思想に反する」「それは近代未満」と露骨に「使い分け」していることに気付いて対処しろよ。そんなんだから対話もできない素地もない近世以前とか言われんだよ。愛国とか大層に名乗るならそんなもん見極めて対峙相手を知れ。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

いろいろ面倒くさいなしかし。自分は古地図の復旧にあたって「そこが部落地域であったことが判る地名だから」と伏せて刊行することは、基本的には否、ですよ。寧ろ今もってなおそれを気にせざるを得ない社会の方こそ変わるべき、と。それは言葉の規制の最小化でもある。しかし「免罪符」では決してない

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

同時に「チョン」や「チャンコロ」の語源がどこにあるにしろ、そういう文脈で今もって用いられているし、そういう文脈でしか用いないだろうがよ。「語源的に差別用語ではないですよね」というその舌がさ。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

こちとら文献引用するのに「支那」という用語が変換できないから登録しなきゃならんし、使う時も「当時の文献表記に準ずる」とか断り入れたりしたり、挙句にゃ最早標準漢字でない当時の常用された漢字をどのように表記すべきか、日々悩んでるのにさ。免罪符に利用すんな。馬鹿共が。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

「言葉狩りだ」という言及に対しては、原則「そうだな」とは思うが、同時にそれを復権させようにも、露骨に侮蔑の文脈でしか用いないで「元の意味は違うから」と侮蔑満載で消費しまくってきたのは抗弁してる連中そのものじゃねーかよ。抗議している連中以前にさ。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

運動や組織内部の論理が「外部」から解り辛いから、ということが、即ち「矛盾」にはならない、ということは過去の政治運動の死屍累々が立証しているので、理解するためには基準点が「相手の立脚点が何処にあるのか」を把握することが最重要点で、それがあって初めて矛盾点を相手の論理の下に言及できる