獣戦士ガルキーバについて

ガルキーバ全26話の視聴感想を行う予定です。
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

桃矢は素直になれないくともこのはとの関係を意識しており、終盤ではこのはに会いたいと望むようになっていく。彼はこのはを守るために獣戦士として戦う原動力があったのではないだろうかとも……

2014-10-13 21:59:38
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして煌はこのはにフラれた後に、自分が動かなければ多くの人が巻き込まれる危険を知って戦場で流れる血が一滴でも少なくなることを望んで戦うようになる。全てを守ることを原動力とする煌にとってこのはと桃矢の関係も守るべき対象だったかと。

2014-10-13 22:00:44
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第23話で桃矢の無事を案じるこのはへ煌が「自分も強いから桃矢はもっと強い。だから大丈夫」と安心させる描写の一方で、煌はこのはが甘えようとすると「僕は桃矢じゃないよ」と釘をさす。自分は桃矢の代わりは出来ない事を知っているが故に釘をさすのだとも……

2014-10-13 22:02:31
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この煌の姿勢は誰かの為に戦う姿勢となって、それが獣戦士として真の覚醒を迎えるきっかけになったのかもしれないが、その先は桃矢を救う為に彼は世界を救う可能性を捨てて桃矢を救った。それも桃矢が世界を救えるからだとも信じていたから……かと。

2014-10-13 22:03:37
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第25話で展開された一人の為に世界と自分の命を捨てた悲しい自己犠牲のもとに、桃矢は獣戦士として蘇る。その際の煌の叫びが熱い。 「僕の斧を持って!」 「立って!立つんだよ桃矢君!!そしてザザと戦うんだ!桃矢君!!」 「……急いで!!」 「さぁ行くんだ桃矢君――走れ、桃矢!!」

2014-10-13 22:06:25
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして最終回で桃矢は立ちはだかった煌の影を断ち切ることに成功して、初めて目の前に現れた友が敵として現れた時を乗り越えることに成功する。この流れで真の姿を表したプリンス・ザザを前に苦戦を強いられた時、桃矢の元に煌、リュート(彼の前世)の魂が宿り三人の力で勝利を収める。

2014-10-13 22:08:31
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

……と書くと亡き友の想いを受け取って吹っ切れた桃矢が全ての力を持って最後の敵を倒したかのような結末になりそうなのだが、リュートの魂は言う――「だが、お前にはまだラディアスの声すらきこえていない。だから私の力を貸そう」と。

2014-10-13 22:09:51
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

3人が共闘する燃え上がる要素も、本人が“真の力を持っていなかったから“という前置きで桃矢がガルキーバになれていない未熟さが最終回で突き刺さる。強い戦士が3人そろって倒した訳ではない。弱くても3人そろって倒したと訳でもない。 当の本人が力不足だから3人そろって倒したのだと

2014-10-13 22:12:21
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この結果桃矢はプリンス・ザザを倒すは倒すが、まだ一時的に彼を倒しただけに過ぎず復活は示唆される。そしてあくまで一時的に地球の危機を救っただけに過ぎず、エターナリアの窮状や大いなる反転は全然解決されていないのである……。

2014-10-13 22:13:47
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ガルキーバとして戦う事を宿命づけられたはずの桃矢だったが、彼がこの物語を通してやり遂げた事は、中途半端な覚醒で地球の危機を一時的に退けただけに過ぎなかった。

2014-10-13 22:15:39
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

家族や家を離れても、目の前の生きる敵を切っても、恋人と離れ離れになっても、自分の為に戦友が死んでも……これだけの苦難を乗り越えたって桃矢はまだガルキーバとして半人前かどうかも分からない。それだけ本当の戦士として覚醒する事の険しさと辛さがガルキーバという作品には宿っていたのかとも。

2014-10-13 22:16:55
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ダー・レムや高崎といった面々は桃矢がガルキーバとして覚醒する瞬間を待っているが……果たして本当のガルキーバに桃矢が覚醒してしまった時に何が待つと言うのだろうか?煌のように誰かの為に自らを捨てて消えてしまう末路なのだろうか。それとも……

2014-10-13 22:18:10
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

最終回のEDでは一応平穏な後日談が述べられているのだが、最終的に桃矢はエターナリアへ向かう事を選んだかのような終わりだった。このはとようやく再会してもそれはまだ中途半端な戦士に与えられた一瞬の安らぎに過ぎないのでは……と。

2014-10-13 22:20:55
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

とガルキーバ終盤の本筋について先に述べてしまったが、実に心に突き刺さる終わり方をしてしまった。正直感動したとは別の意味で泣けてくる。戦士として本当の覚醒を遂げるまでも道があまりにも険しい事が、物語が終わってもなお半人前に過ぎない彼の姿からただやるせない。

2014-10-13 22:22:37
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そんな周辺を取り囲む事情も作風もまた悲運の作品になのかもしれない。全体を通してほぼブレることなく出来あがっていた作品だけに、不本意なような一区切りがまた惜しさと険しさを感じさせるのだろうか。

2014-10-13 22:23:42
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ちょっとここでおまけとして後半の単発エピソードについて何本か述べようかと思う。

2014-10-13 22:24:01
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

後半の単発エピソード(第16~20話)は桃矢達が要塞都市周辺に置いて発見されないよう身をひそめながら戦場で生きる人々との交流が描かれている。

2014-10-13 22:24:48
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第16話は第1話の剣道試合で登場した鬼丸がまさかの再登場を果たし、全てを失ってしまった彼が、自分を負かした桃矢のような戦士にならんとして、地球を消滅させる切り札ザビラクル・ノヴァのキーを手に入れてしまった話だ。

2014-10-13 22:25:52
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

地球を滅ぼしてダークノイドを滅ぼせるならば自分もヒーローになれると思い込む鬼丸は、地球に生きる人々を守るためにダークノイドと戦う桃矢と対立する。この正義の為の犠牲については同じ會川脚本のネオランガでも見られたノリ

2014-10-13 22:28:41
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして、最終的に思いとどまる鬼丸だったが、起動してしまったザビラクル・ノヴァを防ぐためにキーとなって自らを犠牲にザビラクル・ノヴァを封印してしまう。彼にとって地球が消滅しようともしなかろうとも既に自分は孤独に追いやられてしまっていた……やるせない。

2014-10-13 22:30:00
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第17話は桃矢を探しに向かうかどうか迷うこのはの葛藤と、ダークノイドが変装したこのはと桃矢の三角関係と共に、桃矢はこのはに内心会いたいと思っているが偽物と見分け月か中あったオチは自虐しているが微妙な三角関係を表しているのかもしれない。

2014-10-13 22:31:31
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして第18話はベタながら病弱な少女詩織とグレイファスとの交流が繊細な一本。アニマノイドを扱ったキャラエピソードの中では特に良い出来だった。戦士としての日々が当たり前だったグレイファスが普通の男としての一面を気付かされるものが。

2014-10-13 22:34:00
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

詩織のそのツンと立った耳や大きく開いた口は何のため?との問いで満足に答えられず、逞しい腕は戦士だからとの答えには納得しない。そして彼女が死の間際の問いかけにグレイファスは言う。その耳は詩織の声を聞く為、その口は詩織を励ます為、そしてその腕は詩織を守る為……

2014-10-13 22:35:35
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

詩織は虚しく息を引き取った後、霧を利用するバイオメックに対してグレイフォスは耳で音を聞き分け、口で噛みつき、その手で脱出する相手を仕留める。このリフレインが熱い。 pic.twitter.com/94v8VcBHos

2014-10-13 22:38:11
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第19話は井上敏樹さんの回で、「黒いうどん」という泥水で作った不気味なうどんが強烈なインパクトを残すが、第9話と同じく戦火の中で殻にこもってしまった人々のドラマが触れられる。

2014-10-13 22:38:56
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