獣戦士ガルキーバについて

ガルキーバ全26話の視聴感想を行う予定です。
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

とりあえず燃えろアーサーに代わって獣戦士ガルキーバについてから。さわりの1、2話について少し。 pic.twitter.com/gEhY85UMWM

2014-09-28 23:20:56
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

先日つい安く売っていた事から勢いでガルキーバを購入した訳で、次の作品との兼ね合いもあり今日から10月5日までガルキーバを見届ける所存。最初の2話でやはり結構ハードな印象を醸しださせる作品だ。

2014-09-28 23:22:05
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

解説書によると物語の導入部などを当時サンライズのご意見番だった富野さんがアイデア提供(バイファムの件と似ているのだろうか)を行っていたそうなのだが、それもあってか第1話の物語の転がし方は実に富野的。ザンボットやガンダムの第1話を彷彿させる突然の敵襲から始まっていく。

2014-09-28 23:23:17
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

冒頭で主人公・桃矢とその友人のこのみ、煌の3人の日常描写として剣道大会のネタを書き、ふと不思議な力を突然桃矢が持ち始めた頃に突如郊外の川からバイオノイドが出現。公園で休憩していた3人が気付いて見たら街並みがやたらと騒がしくなっているという流れなのである。

2014-09-28 23:24:56
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ここら辺、香月組とオートバイで喧嘩していた勝平が突如目の前で道路が真っ二つに割けてメカブーストが出現してくるザンボット3よろしくな導入部。

2014-09-28 23:25:45
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また突然町が戦場になってしまったという背景に対して、桃矢が今一つ実感がわいていない様子から恐ろしい現状を把握するまでの流れも面白い。逃げる人から怪獣が現れた!との話を聞いて桃矢がよーし、どんな奴か見に行こうぜと軽いノリで一人自転車を全速力で突っ走るやじうま精神。

2014-09-28 23:27:30
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そこから、自衛隊員に止められても、「大丈夫大丈夫、ちょっと見てくるだけで帰ってくるから危なくないって」なノリで事を運んでしまう桃矢さん。自衛隊員とのやりとりに関しては俺が立ち入り禁止で何故マスコミはオッケーなの?と聞くネタも小気味良い。

2014-09-28 23:28:41
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

戦争は自衛隊に任せなさい、危ないから出て行けとの自衛隊員のプライドも含んだような態度と、真実がどうなっているのかと興味本位の人々との関係がまた皮肉が効いている。

2014-09-28 23:29:44
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして、桃矢が破壊された町に対して「うわ、すげぇことになってるなー」と軽いノリで見回り、墜落したイーグルF15に「パイロットは脱出したかな―」と操縦席をのぞき込んだら…… pic.twitter.com/SQU6x9ISwq

2014-09-28 23:30:57
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

先程まで能天気なノリで破壊された町並みを見ていた桃矢が、初めて深手を負った人を目の辺りにして“戦いで死ぬ“事に気付いたのではないだろうか。逃げるんだ……と言い残して息絶える自衛隊員を前に桃矢は一目散に逃げる。落盤に巻き込まれたら自分も死ぬと恐怖にかられるかのように逃げる。

2014-09-28 23:32:20
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

それから桃矢は家へと帰れば……見知らぬやつが3人いる。犬、猿、雉?誰だおめぇら…… pic.twitter.com/jF5nA4sOr1

2014-09-28 23:34:19
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そんな見知らぬ3人のアニマノイドが自宅にいつの間にかいる。そして両親も平然とした顔でその場にいて、その3人は桃矢を迎えに来た、自分達はこの世界の人間ではない、桃矢は獣戦士としての魂を宿された存在だと淡々とした表情で言い放つ。そんでもって変身アイテムと家に伝わる剣を桃矢に託す。

2014-09-28 23:35:48
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この両親が突如淡々とした様子で桃矢に実は戦う宿命があったと告げるネタはザンボット3の神ファミリーっぽくもあるが、最大の違いはまるで機械的に淡々とその事実だけを打ち明けている所なのかもしれない。一応良心が変人扱いされている様子はお隣の家の様子から描かれており、神ファミリーっぽいが

2014-09-28 23:38:16
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そんでもって機械的に淡々と告げるだけで、自分達は決して息子が戦士として戦う事を手伝おうとはしない点もまた容赦ない。あくまで息子を戦士としての道具に育てる為に今まで両親として振る舞っていたのではないかとも思わせてしまうのではないだろうか……1、2話で描かれる両親の姿勢は強烈

2014-09-28 23:40:00
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

一応2話に含めて述べると桃矢は最初この宿命を受け入れられず、1話では友人を救う為に無我夢中で1回だけとの条件で戦い2話では戦いたくないとゴネたら無理やりアニマノイドに連れて行かれ、戦災の中で助けを求める人々の姿を見て、救える力を持つ自分が頑張らねばと吹っ切れて宿命の件は解決する。

2014-09-28 23:41:40
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

だが、2話でその両親が桃矢の獣戦士としての覚醒を見届けたら、故郷のエタ―ナリアへとその両親は帰ってしまう(二度と戻れない件も承知である)。「桃矢なら大丈夫さ……」との父の言葉と、母が作った最後の夕飯に一応両親の愛は見えなくもないのだが……。

2014-09-28 23:43:17
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

だが、宿命を受け入れて戦士として覚醒を遂げた息子が安心できる自宅へ帰ろうと思えば、既に家を捨てていたと言う仕打ちは惨すぎる。第2話のラストは最後の夕飯と夜景の街並みを映しながら桃矢の「父さん?母さん?……父さん、母さん!?」との問いかけで終わるが惨い。

2014-09-28 23:45:04
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この親としては駄目っぽい一面と戦士としての息子の覚醒を待っていた点はどことなくウッソ・エヴィンの両親像に近いかもしれない。ガルキーバの出だしはいきなり町が戦場と化してから恩人が戦場であると実感するまでの描写、息子を戦士として育てれば親としての使命を捨てる両親の姿が強烈だろう。

2014-09-28 23:46:27
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

それ以外の点ではガルキーバは変身ヒーローもののジャンルだが、敵側は巨大なバイオメックに乗り込んで市街地を破壊して回る存在であり、ガルキーバも直接戦う事はあまりなく、グレイファス、ビークウッド、ガリエルの3人のアニマノイドに力を与えて機甲神獣へと進化させる事が主な役割。

2014-09-28 23:48:51
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そしてバイオメックに対してあくまでガルキーバやアニマノイドの力は繋ぎ技程度の物であり、機甲神獣形態のアニマノイドが主戦力として扱われている模様。変身ヒーローものだが巨大ロボットものの要素も結構多い。バビル2世辺りが結構しっくりきそう。 pic.twitter.com/vK8KJUXcXy

2014-09-28 23:50:31
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また中の人面では岩永哲哉さんの主演かつ低い声の演技も珍しいかもしれない。ヒロインでもある幼馴染のこのみ役は根谷美智子さん。この方は年上のお姉さんや姉御役を演じる事が多いが、幼馴染、メインヒロイン役を演じられるのも珍しい?

2014-09-28 23:52:38
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ちなみに桃矢の友人であり宿命の相手でもある人物の名前は金剛煌(きら)とキャラデザ繋がりで思わずSEEDの方?ともふと思えたりする。そして性格も穏やかな文科系とまた似てなくもない。ただ中の人が駆け出しなのか演技がちょっと固いのは惜しい。

2014-09-28 23:54:31
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

といった所だろうか。とりあえず約1週間でガルキーバの完走を目指す。何となく名前と「黒いうどん」というサブタイトルしか知らないのだがどう化けるかこっちも見守っておきたい。

2014-09-28 23:55:31
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

なんというかこの作品は日常の街が戦火に巻き込まれていることを魅せる演出が上手だ。戦火で失ったものへの悲しみ、これから失うものへの恐怖を感じさせる一方で、失った町の中でも新しい物を作っていく人々の逞しさがにじみでているかのよう。

2014-09-29 23:30:36
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

あとやはり富野色が強い作風だとはガルキーバに対して思える。戦時下の中で緊迫した人々のエゴと理想だけではやりきれない戦時下の描写、その反対として郊外の寺や戦火の廃墟で逞しく助け合う人々の生活観が落ち着いている。

2014-09-29 23:32:19
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