こっちは先祖代々この場所でうどん屋を開いてきたから、例え水が出なくても、退去命令があっても逃げる訳には行かないと善次郎は男の意地を張るが、それは跡取りの息子が死んだショックを忘れきれない為……息子の血だらけの服が入ったタンスに自分のうどんを食べなと置くシーンはゾッとする。
2014-10-13 22:41:01ただ、9話の野呂と違い十分救いのある結末だった。こっちは息子を失ったショックから立ち直れないとまっとうな理由でトラウマがあり、そんな彼が同じく一人娘の危機を前に現実と向きあう事が出来たからかもしれない。
2014-10-13 22:41:53その後の井戸水を利用しての戦闘の展開の仕方も面白く、現実を見た上で娘ともども戦火の中でも美味しいうどんを提供する事をやめないとのオチの付け方も爽やか。第9話と正反対だが戦時下で現実を見失った人のドラマが面白い2本だ。
2014-10-13 22:42:54第20話はガリエルがたまたま出会った少女サヤカがダークノイドに捕まった為やむを得ず人質になり、爆弾を複数しかけたビルに閉じ込められてしまう話。そしてサヤカが金塊を手に入れようと悪だくみしてしまい……という話。
2014-10-13 22:44:03正直世界観からするとイマイチピンと来ない話だった。第8話共々ガリエル回はゆるいイメージが強いが、この話は状況がさらに悪化している中で、のんきに金を探そうとするゲストヒロインの存在が不釣り合いに見えたのかもしれない。
2014-10-13 22:45:05そんな所でガルキーバについて。個人的に惜しい所を先に挙げると打ち切りの関係もあるかもしれないが、ダー・ユンの金桃寺での生活や終盤のライバルポジだったガイの掘り下げ辺りはもう少し見てみたかったかもしれない。またエドワード高崎が人間側と別れる件ももう少し掘り下げられたら
2014-10-13 22:47:51ただ、それ以外は正直満足のいく内容だった。あの終わり方はやはり本当の最終回がどうなったのかとは気になるのだが、戦士として真の覚醒を迎えるまでの険しさはあの最終回で伝わったのではないかと思う。
2014-10-13 22:48:44そんな傷だらけの物語の中で、個人的にやはり桃矢と煌のキャラとドラマが良く出来ていたと思えた。桃矢、直情型の性格であり使命を受け入れるのに時間がかかり、かと思えば使命に溺れた挙句一度死んでしまったと書くとどうしようもない人物なのかもしれないが……
2014-10-13 22:50:26ただ、彼は与えられた戦士としての使命に苦しみを払わせながらも、ただこのはと再会するとの決意と共に戦士として突っ走っていたのかもしれない。もしかしたら戦士として彼は向いていないのかもしれないが、その戦士として向いていない直情的な性格が桃矢の味だったのかもしれない。
2014-10-13 22:51:43そして煌は一人の為に戦士として戦う事に挫折を覚えて、全体を守るために戦う戦士として戦士としての道を歩んでいたのだが……あくまで桃矢とほのかの友人に過ぎない自分の立ち位置を把握していたことが第25話での死に震わされたのかもしれない。悲しいくらい健気な子だった。
2014-10-13 22:53:04桃矢と煌、戦士として向いていないと言われてもおかしくないのかもしれないが、極限の状況の中であまりにも直情的で、またあまりにも健気な二人だったのかもしれない。何か泣かせるね……
2014-10-13 22:53:40そんな二人の脇を固めるアニマノイドは戦士としての厳しさを持ちながらも人生の経験者としての深さも持っていた。なかなか人間臭い魅力もあった。個人的にはこの中で一番若く煌とは主従ではなく相棒の関係で接していたティディアムが一番好きだったのかもしれない。
2014-10-13 22:54:59テェディアム関係だとメロディとの交流も印象的な第13、15話辺りと、煌を戦士として認めていく第23話以降がたのもしくもかなしくも見える。それ以外だとグレイフォスの第18話が印象深いか。
2014-10-13 22:55:59あとバトル面はそこまで凝ったシチュエーションはなかったものの、4人の機甲神獣形態の割り振りは偏りがなかったのは嬉しかった。均等なバランスで見せながら最終回で最初で最後の全員終結のサプライズもちょっとポイントか。後半での自衛隊側の救助活動や共同戦線のノリも好き。
2014-10-13 22:57:10作画の方は結構個性的だった。ばらつきがあるが平井さんの回を除くと内田順久さん、しんぼたくろうさん、室井ふみえさんの回辺りが良い出来だった印象。板倉和弘さんの全体的に大人びた絵柄、久行宏和さんのやや眼が自己主張が強い回も好きと言えば好き
2014-10-13 22:58:33あとEDが渇いた喉に水がしみこむかのような出来だった。このはの視線で戦い疲れた桃矢を遠く離れながらも見つめ続け、優しく包み込みたい彼女の想いが逢いたいとの願望と共にしみ込む。後半の作風に凄く合う
2014-10-13 23:01:27といったところで獣戦士ガルキーバ全26話を見終わりました。戦士として覚醒するまでの険しさ、苦闘が終始貫かれた悲運の傑作といいましょうか。個人的になかなかお薦めしたい作品です。大体89点ぐらい付けても良いかもしれない。
2014-10-13 23:03:05