PORTAL; SALON #05 ゲスト：家原利明（画家） #portal_.
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Kakeru Asano / ynbr
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PORTL; SALON Season.2のゲスト、日程を公開しました。 | ARIMATSU PORTAL;PROJECT arimatsuportalproject.com/salon/ #portal_
2014-09-22 18:47:47
Kakeru Asano / ynbr
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日進月歩の亀がごとく: ちょっとお知らせ 〜講演会 編〜 aoaocuq.blogspot.jp/2014/09/blog-p… #portal_
2014-09-28 11:09:16
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PORTAL SALON #05 が始まりました。今日はゲストに画家の家原利明さんをお招きしています。 #portal_ pic.twitter.com/bOFpfIYFZW
2014-09-28 16:03:01
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家原利明｜Toshiaki Iehara
1974年生まれ／画家
絵を描くにあたって思うこと。それは「飾られること」。絵は、飾られてこそ、人に観てもらってこそようやく完成するものだと思います。絵を飾るということは、花を飾ることとよく似ています。ごはんではなく、お菓子のような存在。それが絵です。「原画」の持つ色や質感のうつくしさ、原画だからこそ感じられる存在感。そんなものをひとりでも多くの人に感じてもらい、味わってもらえたら。きれいとか、おもしろいとか。絵を観て感じることに、むずかしいものは何もいらないと思います。色や形、線や筆致。実際に目で見て、何かを感じてほしいです。花や風景を見るのと同じように。考えるよりもまず、感じてほしいと思います。
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松田: 今日からseason2が始まります。サロン、イシュー、ラボの三つで構成されるプロジェクトです。家原さんは2013年に有松の空き家を利用した展示で、地域と密接に関わりながら作家活動とコミュニティを築かれていたことが面白いと思いお呼びしました。 #portal_
2014-09-28 16:06:57
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家原: お久しぶりの方も多いですね。普段は画家として絵を描いて展示したり、オーダーを頂いてかくこともあります。ただ、面白い場所で展示する空間に興味があり、有松や常滑で空き家を掃除しながら展示空間を作っています。 #portal_
2014-09-28 16:08:39
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家原: 普段制作するときは、三つ心がけています。おもてなしの気持ち、自分が楽しむ、思ったことを全てやる、というものを愚直に繰り返しています。その原点が2009年の常滑フィールドトリップにありました。約半年間かけて滞在し、制作していました。 #portal_
2014-09-28 16:10:21
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家原:街の人と触れ合いながら制作をしました。常滑の中には古い建物をキレイにしたお店や製作所などがあり、まるでタイムカプセルのような場所でした。土管が埋まっていたり建物が面白くて、さまよっていると人の家にはいってしまうこともありました。 #portal_
2014-09-28 16:13:45
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家原:不思議な世界観のある場所で、見せたいのか置いてあるのかわからない状況がありました。まっすぐ歩いていても目に留まるところがたくさんあってなかなかまっすぐ進めなかったですねw 小学校の帰り道に道草食ってたような場所がたくさんある素敵な場所です。 #portal_
2014-09-28 16:16:09
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家原:常滑では自分で展示した居場所を見つけ、交渉し、制作物をプレゼンするというもので、僕は旧常滑エリアにある元ふとん店で使わせてくださいと始まって15分くらいで大家さんと交渉を始めました。 #portal_
2014-09-28 16:18:06
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家原:裏路地がすごく狭い場所で、通れる車は乳母車くらいのところです。裏口を開けて滞在していると誰かしら入ってきて話が始まってしまうのでw、すだれをかけて制作をしていました。 #portal_
2014-09-28 16:19:52
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家原:建物は増築されて、新旧いりまじる場所です。陶芸家もアトリエとして使っていた場所で、中庭には焼き物や作品みたいなものが飾ってあり、カオスな場所でした。 #portal_
2014-09-28 16:22:02
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家原:初めて入った和室はなぜかストーブが置いてあり、床は水平が取れておらず傾いていました。畳もヨレヨレで、前の家主さんが亡くなってからほぼそのままの状態で残っていました。前の家主さんは175cmのお婆さんで、遺品もたくさん起きっぱなしでした。 #portal_
2014-09-28 16:25:47
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家原:ふとん屋さんだったのでキレイなふとんが残っていたり、遺品の家財道具もたくさんありました。初めて入ったときの印象は制作に大きく関わるので白紙の気持ちで見るのですが、おばあさんの部屋のなかには赤色の何かが多かったんです。 #portal_
2014-09-28 16:28:09
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家原:12/25に亡くなったままで、便の蓋が赤く塗られていたり、赤いものが乱雑に残っていたり。柱と壁にティッシュが入っていたり、雑巾はバケツとセットで残してあったり、ここで完結できる生活環境が構築されてるとわかりました。 #portal_
2014-09-28 16:30:28
Kakeru Asano / ynbr
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家原: カーディガンの背中にポケットがつけられたものが出てきて、なかを見るとホッカイロが入っていたり、しかもなぜか貼れるタイプのw かけてる酒器やスプーン、箸があったり、一向に掃除が進まないんですw #portal_
2014-09-28 16:32:49
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家原:よく使うであろうものは赤く塗られているか赤のテープでぐるぐる巻にされている。いろいろみていくと、大工道具できっちり作られているものと紙とテープで作られている、おそらく作者が違うであろうものも出てきました。 #portal_
2014-09-28 16:34:44
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家原:テープを剥がして見ると、外側は赤色が強く、うちになるにつれて茶色、白色のテープと続く年輪のようなものが見れました。 #portal_
2014-09-28 16:36:11
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家原: 切った爪がびっしり詰まったタッパーを開けたとき以外、なにも驚かなくなるくらい、おばあさんの人生を紐解いて行くように掃除をしていきました。人間の手垢がだんだん愛おしく見えてくる瞬間がありました。 #portal_
2014-09-28 16:38:16
Kakeru Asano / ynbr
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家原:掃除をするなかで赤いものを集めていくと同じものがだいたい三つあったり。意味があるかはわかないですが、おばあさんの生活を遺品を通してトレースしていきました。 #portal_
2014-09-28 16:49:49
Kakeru Asano / ynbr
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家原:掃除を全て片付けて床が見え始めると、またござが打ち付けられていたり。家具や抜いた釘も残しておいてなるべく使えるものは集めておきました。 #portal_
2014-09-28 16:55:44
Kakeru Asano / ynbr
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家原:床の間に赤いものを集めて並べ、おばあちゃんの痕跡を詰めて見せるということをしました。サンダーをかけてから部屋を真っ白に塗り、した準備を進めていきます。 周りにはすごく個性的な人も多く、掃除をしていると交流が生まれるんですよね。 #portal_
2014-09-28 17:03:20
Kakeru Asano / ynbr
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家原:最終的にはたくさんある赤い何か、を並べるだけでなく、白く塗った部屋にひたすら赤い線を引くというものでした。最初は一時間で一本のペンがなくなって行ったのですが、慣れてくると1.5時間はかけるようになります。34本で部屋中を赤く描き切ることができました。 #portal_
2014-09-28 17:08:58
Kakeru Asano / ynbr
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家原:赤い記憶として展示して、あるお婆さんが「本人も喜んでるわ。」とおっしゃって言ってくださったので胸のつっかえも取れました。掃除を通して作品のインスピレーションと地域との交流が生まれ、作品の見る視点も与えてもらいこれからの活動に繋がっていきました。 #portal_
2014-09-28 17:14:58