カフェインの音に浮かべて気泡数えて、消しゴムかけた瞼の夕焼け。あったかい香りことことポット滲んで、去らぬ気配の眩い白に今日も懐かしい空を知る。今週も天気図に渦は巡り続けて。 (詩のレシピ6) #pwGT組 pic.twitter.com/WsU8G3GlBG
2014-09-26 12:00:35「こうじゃないでしょ!」お湯とミルクと茶葉、ポットの配合はいつも君からの駄目だしばかり。お陰で僕の調えるティータイムは仲間から好評なんだ。出涸らしだって美味しく仕立てあげて見せるから。 ね、今日の目覚ましいっぱいいかが? (詩のレシピ6) #pwGT組
2014-09-26 12:17:08あれかこれかと迫られるより、それも、そっちもあっちもこっちもと思い悩むことが嬉しくて。束の間の休日気付くと午後の日は傾く風。カレンダー、ゴールを睥睨してもどうしようと絶対精神には到れない。夕闇に梟の鳴き声笑いながら。 (詩のレシピ7) #pwGT組
2014-09-27 17:43:07漂泊の笛吹眠る猫見つめ夢を拐った忘漠の空 ――何だって僕らはなれる、鬼子喰らい 蟷螂の足掻きと知りつ冬へ発つ (詩のレシピ7) #pwGT組
2014-09-27 23:27:29青空に風が刻んだレコード、指先なぞる雲の糸は天上へ。夜会を終えたキリギリスの旅路は星の海、亡骸はありがとうと地の下へ。身心の分離した大地を埋め尽くすのは雪の音と耳元離れない寝息と。溶け残る欠片が一片の翠を包んで。 (詩のレシピ8) #pwGT組
2014-10-04 09:28:12宵闇に口笛が流れ出すのは アナログなウタ 私ではなく公でもなく 死ではなく生でもなく 枝ではなく幹でもなく 視ではなく聴でもなく 張り詰めた飛び散る種が 辿る生命樹 絶えることない変奏のままのシ (詩のレシピ8) #pwGT組
2014-10-04 10:33:28目を見張り音を広げて伸ぶ空気波の揺らぐ頃花さく空へ 人の森他所の調べに安らえば生き様々に葉擦れて当たり 煌めきの水の礫に秘められた仮初めの影いつしか輝き 天地の巡る恵みの粒種を人呟いた香ばしき秋 (詩のレシピ9) #pwGT組
2014-10-04 12:25:57お菓子の家も魔法の林檎も他愛ない日々の泡沫。埃塗れの懐かしい季節、カボチャの馬車は悪戯な甘い誘惑を運んで、塗り替えられる歳時記はお宮参りの簪を木の葉に還る。古今東西お隣さんの降る晦日、新しい1日は今日も変わらず新しい。ハイホー、ハイホー、出帆の声 (詩のレシピ10) #pwGT組
2014-10-04 18:23:54パイプの煙、川面の夜霧、融けて頻りと頭を振れど、笑窪探した空蝉吐息は限もない青。縺れ絡まる糸玉の先、織り成すシキに蓼食う虫にも一分の理とただ天上芝生を見つめてすっきり。このまま、そのまま。 (詩のレシピ10) #pwGT組
2014-10-04 21:52:38詠んで詠まれて渦巻く宙に誰かの電波くだ巻きメンマ。特製スープは量子溢れる始原の揺らぎけろり平らげ千鳥足。寝床に行こうか問うに堪えずお玉杓子の雨音枕に提灯屋台は花盛り。76年ぶりと酔勢晴れたらコトバの卒塔婆、卒塔婆のコトバ、家に帰れば真ん丸団扇。 (詩のレシピ11) #pwGT組
2014-10-05 13:04:00豆まきの計画を立てたら鬼が笑った つられて僕も笑った 膨らむばかりの夢宇宙なら貘も困らないから 呑まれてばかりじゃいられない 通りすがりに福も一緒に笑いながら (詩のレシピ11) #pwGT組
2014-10-05 13:39:10とりどりに銘葉合わせて 五感澄ましたティータイム ダイヤル回せばジュークボックス ウタがたくさんシフクの時を 酸いも甘いもおカシに乗せて 生き抜く先また充ちる花葉咲き (詩のレシピ12) #pwGT組
2014-10-05 16:35:41光あれ 照らせ果てない まま生まれ続ける意味ロゴス 誰もいない場所 何処にもない場所 追われ負われて 暗がり身を寄せ合う 温もりたち オヒサマ ノ ヒ コトノハ ノ ト あたたかにとけて イキを見つけた (詩のレシピ13) #pwGT組
2014-10-06 00:59:08始まりの アイ は 永の アオ へ カタコト カタコト 歩み出す声 カチコチ アチコチ 力み出しても ニチニチ ミチミチ 瞳逸らさず スジミチ キシミチ 木の実を置いて 終幕の ヲン に (詩のレシピ13) #pwGT組
2014-10-06 01:39:53がさごそと広げた散剤、背中さする手が日だまりを見つめてる。一粒だって無駄にはできない、悪戯っぽく尖らせた口は苦みに慄くけれど。微粒子の高次元までバラバラに砕けても僕らは心をシルだろうか。シンに降る雪、見上げ飛び交う電子ハシル。原点はそこと (詩のレシピ14) #pwGT組
2014-10-06 03:03:54