文化統制へと至る前段階、ならびに史料の濃淡

『愛国とレコード』を上梓される辻田真佐憲氏の書き込みが興味深かったので、覚書としてまとめました。
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辻田 真佐憲 @reichsneet

タイトルが更新されました。目次はまだ違うので、そのうちこれも更新されるでしょう。 /愛国とレコード 幻の大名古屋軍歌とアサヒ蓄音器商会 ぐらもくらぶシリーズ1 (辻田真佐憲)●えにし書房 goo.gl/zl7oGg @hanmotocomさんから

2014-10-14 20:18:28
リンク www.hanmoto.com 愛国とレコード 幻の大名古屋軍歌とアサヒ蓄音器商会 ぐらもくらぶシリーズ1 (辻田真佐憲)●版元ドットコム アサヒ蓄音機商会を中心とした、戦前軍歌のレーベル写真と歌詞の詳細な解説。
辻田 真佐憲 @reichsneet

さっき史料読んでたら、「新聞を統制するには営業部分を狙え。なぜなら新聞もまた商品であり、営業ができなくなれば潰れるから」という身も蓋もない指摘を発見。しかしこれ、現在でも適用できそうですよね。戦前の生々しい証言は今でも教えるところ大です。『愛国とレコード』もそんな本にしました。

2014-10-14 20:20:59
辻田 真佐憲 @reichsneet

たぶん戦時下の文化は、「時局便乗」(金になる)→「相互協力」(軍に協力すれば発禁にされない)→「統制」(軍に言われたらやるしかない)という順番なのだと思う。一般には「統制」の部分ばかり取り上げられますが。『日本の軍歌』でも、「統制」前段階の「利益共同体」に焦点を当てた所以です。

2014-10-14 20:24:59
辻田 真佐憲 @reichsneet

『日本の軍歌』書いてる時も、統制の箇所はやたらと史料があるんですよね。当局が絡んでいるので、公文書として残ってるわけです。一方、純粋に民間からのアプローチとなると意外と史料が少ない。そこで、今回はその基礎となるデータを復刻したという感じです。「愛国ビジネス」論つきで。

2014-10-14 20:26:32
辻田 真佐憲 @reichsneet

そういう考えも背景にあって、現代社会にあっても、純粋に民間企業が営利目的からヘイト本とか出したり、イデオロギー抜きに官庁の広報活動に協力したりすることに、もう少し警戒したほうがいいんじゃないかと思うわけです。

2014-10-14 20:29:13