#鳳翔艦娘講座 番外編 ~レイテ沖海戦 史上最大の海戦~

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鳳翔 @Housyou_kankore

さて、「スリガオ湾における戦いで」と云うお話が出ていた事もありまして、秋イベントはモチーフがレイテ沖海戦では無いか、とのお話も出ています。 暦の上でも、もうまもなくに行われた、このレイテ沖海戦とは、いかなる戦いだったのでしょうか。

2014-10-16 23:01:34
鳳翔 @Housyou_kankore

それではお聞き下さい。本日の #鳳翔の艦娘講座 番外編は「レイテ沖海戦 ~史上最大の海戦~」です。

2014-10-16 23:02:53
鳳翔 @Housyou_kankore

レイテ沖海戦とは、1944年10月23日~25日にかけて行われた、レイテ島の攻防を巡る、日本海軍と連合国軍とで行われました、一連の様々な海戦の総称です。 丁度70年前の来週、行われた海戦ですね。

2014-10-16 23:05:31
鳳翔 @Housyou_kankore

分類される海戦につきましては様々な意見などが有りますが、大まかにみますと「シブヤン海海戦」「スリガオ海峡海戦」「エンガノ岬沖海戦」「サマール沖海戦」からなる海戦総称と云われています。 戦局に与えた影響などを鑑みてこの辺りは色々意見が分かれる所ではありますね。

2014-10-16 23:07:54
鳳翔 @Housyou_kankore

そもそも米軍の「レイテ上陸」の作戦実行は、1944年12月とされていました。 ところが、それに先立つ1944年9月12日に行われましたセブ島攻撃により、米軍側は日本側の航空戦力が予想以上に低下して居る事を知ります。

2014-10-16 23:10:20
鳳翔 @Housyou_kankore

これを受けて、米軍は飛び石作戦を予定変更、10月中旬に於いてレイテ侵攻を行う事とし、「キングⅡ作戦」が発動をされます。 作戦発動に際し、米軍は威力偵察として10月17日、スルアン島に上陸を開始します。

2014-10-16 23:13:18
鳳翔 @Housyou_kankore

これを発見した海軍監視所からの通報により、日本側はフィリピン方面に於ける決戦作戦、「捷一号作戦」を発動。 稼働艦艇のほぼ全てを投入した作戦が開始をされます。

2014-10-16 23:15:38
鳳翔 @Housyou_kankore

ここで、「稼働艦艇のほぼ全てを投入」と云う風に云いましたが、日本側が積極的な攻勢にでた理由に、レイテ沖海戦より10日ほど前に行われました、台湾沖航空戦の誤報戦果が挙げられます。

2014-10-16 23:18:49
鳳翔 @Housyou_kankore

台湾沖航空戦では、アメリカ側にはそれ程被害を与える事が出来なかったのですが、航空隊は大損害を与えたとの判断を行います。 それを信じた連合艦隊司令部は、引き続き台湾航空隊に米空母機動部隊への攻撃を命じると共に、小沢機動部隊の航空隊も基地航空隊に引き抜かれます。

2014-10-16 23:21:39
鳳翔 @Housyou_kankore

更に小沢艦隊指揮下にあった志摩艦隊も出撃を行いますが、この段階で戦果誤報に気が付き任務を中断、と云う様な事があった模様です。

2014-10-16 23:23:57
鳳翔 @Housyou_kankore

そんな事があったため、航空戦力の基幹とも云うべき第一航空艦隊はほぼ壊滅状態にありましたが、作戦修正を行う前に米軍上陸が開始をされたため、作戦計画自体を根本的に修正する余裕が無くなってしまいます。 とは云え、航空戦力無しで米軍と対峙するのは自殺行為に等しい。

2014-10-16 23:24:53
鳳翔 @Housyou_kankore

そこで、苦肉の策として小沢艦隊を囮として運用し、米艦隊(第38任務部隊)を引き離し、その隙に戦艦を基幹とする水上戦力部隊をレイテ湾に突入する事としました。

2014-10-16 23:27:46
鳳翔 @Housyou_kankore

こうして、レイテ沖海戦はその火ぶたを切られます。 大まかな戦況推移としましては、まず栗田艦隊が22日午前にブルネイを出撃、25日にレイテ突入を予定。 これに呼応して西村艦隊もレイテ湾を目指して出撃、スリガオ湾を目指します。

2014-10-16 23:30:20
鳳翔 @Housyou_kankore

志摩艦隊は奄美大島から出撃、米軍に気が付かれる事無く進撃をして居ました。 小沢艦隊は20日に瀬戸内から出撃をして、24日にはエンガノ岬沖に到達をします。 一方の米軍側はハルゼー提督率いる第38任務部隊、キンケード中将率いる第7艦隊が上陸支援中でした。

2014-10-16 23:35:23
鳳翔 @Housyou_kankore

まず小沢艦隊が攻撃隊を発艦させますが、これはほぼ全滅をしてしまいます。 西村艦隊はスリガオ海峡に侵入、航空攻撃により一部損傷を受けます。 志摩艦隊は距離が離れていたため被害はありませんでした。

2014-10-16 23:37:16
鳳翔 @Housyou_kankore

シブヤン海の栗田艦隊は米軍に主力と判断をされて、航空攻撃が集中。 一旦米軍側の攻撃を避けるため栗田艦隊は西に反転を行います。 24日夕刻、米索敵機は小沢艦隊を発見。ハルゼー提督は38任務部隊の全力を持ってこれを追撃します。

2014-10-16 23:39:31
鳳翔 @Housyou_kankore

小沢艦隊により米艦隊のつり上げに成功をした事で米側の攻撃が無くなったため、栗田艦隊は再反転、レイテ湾を目指します。 その頃第7艦隊は西村艦隊を発見、スリガオ海峡に魚雷艇を大量配備してこれを待ち受けます。

2014-10-16 23:42:25
鳳翔 @Housyou_kankore

西村艦隊はスリガオ海峡に突入。戦闘を開始しますが、その結果は時雨ちゃんを除いて全滅をしてしまいます。 遅れた志摩艦隊も海峡に突入をしますが、雷撃や最上さんと那智さんの衝突事故などもあって、結局レイテ突入を断念する事になります。

2014-10-16 23:43:57
鳳翔 @Housyou_kankore

一方の栗田艦隊は、被害の大きかった武蔵さんを退避させて艦隊はレイテを目指します。 しかしながらその後5回に渡る航空攻撃で武蔵さんは沈没をしてしまいます。 その事を知らないまま栗田艦隊は進撃、サマール沖に進出をします。

2014-10-16 23:46:45
鳳翔 @Housyou_kankore

そこで栗田艦隊は護衛空母6隻を要する第77任務部隊を発見。 これに攻撃を行い、ガンビア・ベイを撃沈します。 その後、艦隊を再編して再進撃、となる筈だったのですが。 その時に新たなる機動艦隊発見の報が入り、その報告を元に報告海域に到達をしますが、何も発見出来ませんでした。

2014-10-16 23:49:10
鳳翔 @Housyou_kankore

それを持ってレイテ突入時期を逸したと判断をしたのか、栗田艦隊は後に「謎の反転」「栗田ターン」と呼ばれる反転を行い、進撃ルートを逆に辿ってブルネイに帰投をしてしまいます。 一方、これで事なきを得たのは上陸支援中だった米第7艦隊でした。

2014-10-16 23:50:46
鳳翔 @Housyou_kankore

小沢艦隊を追っていた第38任務部隊は小沢艦隊を補足、数度にわたる航空攻撃と、トドメを刺す巡洋艦隊の攻撃により、小沢艦隊も壊滅。 こうして、日本側が総力を挙げて米軍上陸阻止を図ったレイテ沖海戦は、米軍側の勝利に終わった訳です。

2014-10-16 23:53:24
鳳翔 @Housyou_kankore

この戦いにより、航空機・艦艇に壊滅的打撃を受けた日本海軍側は、それ以降組織だった艦隊運用が不可能になり、事実上崩壊した事になってしまいました。 結局の所、栗田艦隊の謎のターンにつきましては、その後栗田提督が何も語らずに鬼籍に入られたため、現在でも最大の謎とされています。

2014-10-16 23:55:54
鳳翔 @Housyou_kankore

但し、これにつきましては、後に発掘をされた新資料や証言、議事録などなどの研究から「戦況判断により攻撃を断念した」と云う説もありまして、未だ何が起きたか、につきましては議論も含めて更なる研究が待たれる所でも有ります。

2014-10-17 00:00:55
鳳翔 @Housyou_kankore

いずれにせよ、極限状態で挑んだ戦いでしたが、日本側の凋落を食い止めるには至らず、その後米軍は徐々に日本に向けて進んでいく、と云う事になった訳です。

2014-10-17 00:02:12