古流武術(古武道)問題

古武道を中心として武術関係のトンデモ、似非科学、オカルトに騙されないための知識を説明しています・・・のはずでしたが、最近は武術全般の話を書いています。 ここに書いてある事は又四郎個人の意見であり、又四郎が所属する流派、道場の公式見解ではありません。
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又四郎 @matamatamatayan

(つづき) これは宇宙空間をイメージすると分かりやすいのでその話しをしましょう。宇宙飛行士が船外活動をするとき、地球上では扱えないような重い物体を軽々と動かします。この場合摩擦は関係ないですよね?この時の状態も運動量で説明できます。 (つづく)

2014-10-30 15:17:58
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) これは運動量を重さの単位に変換するとよく分かります。100kgm/sとは100kgの物体を秒速1秒で吹っ飛ばす力という意味です。この100kgm/sを重さの単位に変換すると10.2kgです。つまり約10分の1の重さ(力)で吹っ飛ばせます。 (つづく)

2014-10-30 15:27:53
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 宇宙飛行士が重い物体を動かせるのはこの為です。ようするに弱い力で吹っ飛ばせるという主張と私の主張は矛盾しません。私が術理を否定していると思われているようですが、そうではなくて術理の説明が間違っているという事です。 (つづく)

2014-10-30 15:33:25
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) もしかすると私を武術素人の科学者だと誤解されているかもしれないので言っておきますが、私は武芸者(古流武術家)であって科学者ではありません。 (つづく)

2014-10-30 15:39:12
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 力の大小に関係なく、という表現をよく耳にしますが力の大小を定義しない状態でそんな事を言っても仕方がありません。私が主張した理論でも、100kgm/sの力を吹っ飛ばせるから大きいとも言えますし、変換すると10kgの重さでしかないから小さいとも言えます。

2014-10-30 15:42:01
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 宇宙飛行士の話しをしたので地球上の話しと関係ないと思われたかもしれませが、基本的な物理法則は地球でも宇宙でも同じです。摩擦を無視できる状況であれば宇宙と同じように吹っ飛びます。ですから、相手の重心を浮かして・・・という話しと私の話は矛盾しないんです。

2014-10-30 15:56:09
又四郎 @matamatamatayan

私の主張を理解するには一般人が無抵抗の相撲取りを押し倒せるか?という話が分かりやすいのでその話しをします。150kgの相撲取りを前後方向に倒す力(重さ)はは約10kgです。時間制限がなければ一般人でも出せる力です。 (つづく)

2014-10-30 17:50:10
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) では相撲取りを実際に倒せるか?と言えば無理です。相撲取りの意識としては無抵抗のつもりでも人体は無意識のうちに抵抗するからです。『それなら抵抗できない状態にすればよいのでは?』と考えられます。確かにそれなら倒せます。 (つづく)

2014-10-30 17:53:02
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 術理と呼ばれるものの多くはこのような状態で技を掛けています。『技がかかるなら何が問題なのか?』と思いますよね?ここに落とし穴があります。それはその状態を発生させる過程を無視しているからです。 (つづく)

2014-10-30 17:55:34
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) この状態を発生させるにはかなりの戦闘能力が必要です。過程を無視して結果だけ見せて『武術の極意』『これが名人』とやってしまったらどうなるでしょうか?『鍛えなくても勝てる』『弱くても勝てる』という誤解を生み出します。 (つづく)

2014-10-30 17:57:48
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) このような誤解を生むやり方は宣伝として有効です。うちの道場にもそんな理論に影響されて入門した人がいますし、昔の武芸者も似たような宣伝をしています。つまり私もその恩恵を受けています。 (つづく)

2014-10-30 18:00:13
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) しかし恩恵があるからと言って誰も指摘しなければ古流は自浄作用がないという事になってしまいます。これは問題ですよね?他にも問題があります。武術理論家の多くは基礎的な科学知識がないのに科学用語を使うという事です。 (つづく)

2014-10-30 18:02:48
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 科学用語を使うなら基礎的な勉強は必要です。それが嫌なら別の用語を使うべきです。しかしそのどちらもしません。これでは似非科学、オカルトそのものです。私は術理そのものは否定していません。ただその説明の仕方が問題だらけだと言う事です。

2014-10-30 18:05:41
又四郎 @matamatamatayan

しつこいようですがもう少し武術の話しです。100kgm/sの力で成立する技があるとしましょう。この技を掛ける為には時間制限が関係してきます。何故なら力を伝えるのに時間がかかると相手は抵抗するからです。100kgm/sを変換すると10kgです。 (つづく)

2014-10-30 19:11:28
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 子供でも10kgの米袋を持ち上げられますから誰でも出せる力です。ただし時間制限がなければという条件付きです。この力を一瞬で出そうとするとかなりの筋力が必要です。では相手が抵抗できない状態にすればいいという発想がありますが、その為には高い戦闘能力が必要です。 (つづく)

2014-10-30 19:14:51
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 高い戦闘能力の条件の一つは強い筋力です。特殊な身体運用で相手を抵抗不能にするとしてもそれが使える状況に持っていくには筋力が強くなければいけません。だから筋力否定論、軽視論は似非科学、オカルトなんです。 (つづく)

2014-10-30 19:19:28
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 『偉い先生が力はいらないと言ってる』という反論もあるかとは思いますが、力がない事と力を自覚してない事は別問題です。何十年も稽古してたら筋力は強くなるのであって本人の自覚とは無関係です。力感を感じるかどうかも関係ありません。 (つづく)

2014-10-30 19:23:02
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) うちの流派でも30年以上稽古している先生が『力じゃない』と連呼していましたが、あきらかに力でした。偉い先生の言う事は科学的には間違いだらけというのが現実です。

2014-10-30 19:25:04
又四郎 @matamatamatayan

私は20代後半~30代前半の頃に現代武道、格闘技経験者と試合をしていた時期があるのですが、古流の本質を使えなかった時は全て負けました。例外は一つもありません。古流の本質を使えた時は全て勝ちました。これも例外は一つもなしです。 (つづく)

2014-11-01 14:06:10
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 例外がなかったのは実力差が小さいからです。相手が強すぎたら本質を使えても負けるでしょうし、弱すぎたら使えなくても勝てるでしょう。実はこの本質を会得するという事は人格崩壊につながりかねない恐ろしさがあります。 (つづく)

2014-11-01 14:08:58
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 本質とは手品のタネのようなものです。タネの割れた手品はつまらないです。古流武術も本質というタネが分かると武術がつまらなくなります。『こんなものに夢中になっていたのか』『他にもっといい人生があったのでは?』となります。 (つづく)

2014-11-01 14:12:17
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) こうして武術に対する価値観が崩壊します。私の場合は価値観の崩壊が発生した時、うつ病になり3年かけて治療しました。ところで武術家が宗教的、哲学的な悟りの境地を口にする事に疑問を持った事はありませんか?私はあります。 (つづく)

2014-11-01 14:14:59
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 私はあります。そしてその理由も分かるようになりました。価値観が崩壊するほど稽古と研究を重ねた人はそのままでは人格崩壊の危険があります。これを防ぐ為に導入される新たな価値観が悟りの境地だという事です。 (つづく)

2014-11-01 14:18:05
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 長年修行した偉い先生が悟りを口にすると『さすが武術の先生』と人は褒めてくれます。しかし人格を守る為の防衛手段、現実逃避でしかないというのが実態です。最も宗教、哲学が本来そういうものだとも言えますが。 (つづく)

2014-11-01 14:21:46
又四郎 @matamatamatayan

(つづき) 武術の先生は稽古礼賛主義であり、とにかく『稽古しろ』という人が多いです。しかし稽古、研究のやりすぎは価値観の崩壊につながりかねないのですから、『流派を維持出来て武術を楽しめる程度の稽古でよい』というのが正しい指導法ではないでしょうか? (つづく)

2014-11-01 14:25:01
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