茂木健一郎 連続ツイート(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1342回「猫なで声の英語教育」
脳科学者・茂木健一郎さんの10月23日の連続ツイート。
本日は、今朝、考えていたこと。
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茂木健一郎
@kenichiromogi
最近、中高生と話していて、いちばん感じることの一つは、とにかく、日本の学生は、英語の原書を読むという経験が決定的に不足しているということ。世に知られた名門校でも、本を最初から最後まで読んだ、という学生はきわめて少ない。これは、憂慮すべきことだと思う。
2014-10-23 07:29:01
茂木健一郎
@kenichiromogi
言語は習うよりも、慣れよである。母語である日本語をどのようにして学んだかを考えてみればよい。あなたは、生涯のうちで、日本語の辞書を何回引いただろうか? 100回? 1000回? あるいはもっと少ない? 実際には、日本語は、習うのではなく、慣れて習得した。
2014-10-23 07:30:06
茂木健一郎
@kenichiromogi
英語も同じこと。中学校で、10冊、高校で100冊くらいの英語の本を読了するのが理想じゃないか。そうでないと、最近国もしきりに唱えている、大学の国際化は、絶対に無理だとぼくは思う。とにかく大量の文章を読むことを、このツイートを目にした中高生諸君に勧めたい。
2014-10-23 07:31:43
茂木健一郎
@kenichiromogi
むろん、最初からすべてはわからないかもしれない。わからなくても、とにかく読んでいくのだ。そうすると、だんだん慣れてくる。昔の日本人は、論語の素読などして、そういう「むちゃぶり」を一つの智恵として持っていたが、最近は、「この程度」とすっかり猫なで声の教育になってしまった。
2014-10-23 07:32:47
茂木健一郎
@kenichiromogi
大人も同じことで、英語の本を、とにかく一冊でも読んで、それから10冊、100冊、1000冊と積み上げていってほしい。全然違う世界が見えてくるはずである。なんだか、もったいない気がする。日本人は、こんなもんじゃない。猫なで声の英語教育のせいで、みんなが損をしてしまっている。
2014-10-23 07:33:53