人賦人権説

広夢 @scidreamer

Every human right is given by Human. 人賦人権説：あらゆる人権は人間によって与えられたものである

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人賦人権説は、王権神授説や天賦人権説や国賦人権説など、あらゆる権利の起源を論じる仮説を内包する。なぜなら、それらの仮説は全て人間が主張したものだからである。

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人賦人権説は、特に天賦人権説を唱える者たち、すなわち自然権論者たちへの批判である。「自然権とは人間に固有の権利である」というお題目の下、あることは権利として認め、別のあることは権利として認めないという傲慢を正当化しようとする者たちへの批判である。

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人権の起源はこのように考えられる。無人島に一人の人が漂着したとする。この人は今後、一切の他の人との関係は無いとする。この人に人権はあるか。いや、無い。人権が生じる必要条件は、「人間が二人以上存在し、かつそれら人間の間に関係がある」ということである。

広夢 @scidreamer

歴史的に見れば、この人権の必要条件となる人間の関係は必ずしも対称なものとは限らない。非対称な力関係もあり得、そこからは非対称な人権が生じ得る。王権神授説はその最もたるものである。

広夢 @scidreamer

人賦人権説は皮肉である。なぜなら、人権なるものが全知全能の存在によって与えられたものではなく、有限な存在である人間自身によって与えられたものだからである。しかし、だからこそ、人権は人類と共に歩みを進めることができる。人権は進化するのだ。

広夢 @scidreamer

自然法論が仮定する「自然状態」とは、「人権が生じる十分条件」を述べたに過ぎない。そこでは『人権が生じる必要条件』については全く論じていないのである。『人権が生じる必要条件』は上述の通りである。