メモ:学生による学生のためのダメレポート脱出法

「学生による学生のためのダメレポート脱出法」( http://www.amazon.co.jp/dp/4766421779/ ) の読書メモ。
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読書メモ

next49 @next49

表紙に「”先生が教えてくれない”レポート作成のポイント、役立つ学習方法を、ゼロから教えます。」とある。教えてもらおうじゃないか → 学生による学生のためのダメレポート脱出法 amazon.co.jp/dp/4766421779/

2014-10-30 11:34:20

第1部:基礎編

next49 @next49

第1部基礎編 1. レポートってそもそも何?何をすればいいの? p. 13のポイント「レポートとは、客観的・論理的な文章である」は客観的と論理的を分けた方が良い。今の内容は論理的でなければならない理由が明示的にかかれていない。

2014-10-30 11:50:48
next49 @next49

(承前)この章で書いてある説明で言い換えると「レポートは読者を説得するための文書である」「レポートでは読者が確かめられるようにフェアな議論を展開する」としたら、検証可能な根拠が必要な理由、論理的な文章を書くべき理由、客観的である理由を説明しやすい。

2014-10-30 11:53:59
next49 @next49

(承前) 必ずタイトル(題目)をつけるということもレポートの型として述べた方が良い。実際、5章で突然「テーマ」という名前で事実上のタイトルをつけることが提示されている。1部で繰り返されるポイントの「問いを立てる」「焦点を絞る」を集約するのがタイトル。

2014-10-30 11:56:43
next49 @next49

「2. 提出まで時間がない!最低限やるべきことは?」 この節はアウトラインを考える前にタイトルをつけるべきということをのぞき賛同。剽窃がダメな理由やどうやって剽窃を避けるのか(正当に引用する)が説明されていて良いと思う。

2014-10-30 12:00:00
next49 @next49

(承前)それにしても「~について論ぜよ」「~について自由に論ぜよ」というレポート課題の出し方は学生視点からすると難解過ぎる。自由に書いたら×くらうと言うトラップ。5節でこのぶん投げ課題について説明しているこの本は優良

2014-10-30 12:04:03
next49 @next49

「3. 参考文献って何?どう使うの?どう書くの?」 ここが素晴らしい → "~とにかく本の内容を書き写したり、いくつかの本から切り貼りしてり、~ 「参考文献を使わなきゃ」ということがスターと地点としてあると、どうしてもこういった考え方になってしまいます"

2014-10-30 12:06:31
next49 @next49

「4. 他人の考え(引用)だらけ!どうしたらいい?」 この章は「学生による学生のための」というこの本の面目躍如だと思う。教員も当然こういう状況を越えてきたのだけど、昔過ぎて忘れているので指導できないことがあるかもしれない。あるいは問いを立てるのが自然になりすぎというのもある。

2014-10-30 12:09:16
next49 @next49

「5. 「自由に論ぜよ」って言われても、一体どうすればいいの?」 この章も「学生による学生のための」というこの本の面目躍如だと思う。この出題で適切なレポート出せるという自体、既に訓練された学生ということ。誰かが「自由に」は「問いを自由にたてて良い」という意味だと教えるべき

2014-10-30 12:10:48
next49 @next49

(承前) p. 57 ”疑問を抱くというのは、実は訓練が必要なこと" というのはそのとおり。だと思う。

2014-10-30 12:12:16
next49 @next49

(承前) pp. 61-63 の「~すべき」の話については賛成しない。「~すべき」という主張は読者を説得するための難易度が高いだけ。レポートや論文で書いても構わない。ここの書き方だと「アカデミックなレポートでなくなる」から「~すべき」を主張とすべきでないと誤解される。

2014-10-30 12:15:41
next49 @next49

(承前)「レポートは読者を説得するための文書である」という認識にたち、自分の主張である「~すべき」について説得しきれるのかを考えてテーマを決めれば良い。

2014-10-30 12:17:16
next49 @next49

(承前) この節は学生視点で良いのだけど、内容はいまいち。まず、重要な用語として使われている「テーマ」の説明がない。次に同じく重要な用語として使われている「アカデミックな~」の説明もない。

2014-10-30 12:19:18
next49 @next49

(承前) 「テーマ=タイトル=このレポートでかかれている主題」ならば、1節でその旨を説明し、一番最初に考えることを説明すべき。「テーマ=このレポートを書く際に検討対象とする範囲」ならば、本節(5節)でそれを説明し、テーマの範囲内で良い問いを考えることを説明するべき。

2014-10-30 12:21:33
next49 @next49

(承前) 今のところの文脈では「アカデミック」という用語は不要。「読者を説得するためにフェアな議論を進める」と「アカデミックな~」が同義。

2014-10-30 12:22:48
next49 @next49

「6. 資料がうまく見つからない!これって探し方が悪いの?」 とても良い。親切。 WebCat Plus をどう使うのかは私も知らなかった。そして、最初の一歩が" キーワードを手に入れるために、講義内容を復習すること、そして、辞典や入門書にあたることが大事" というのはGood!

2014-10-30 12:26:57
next49 @next49

(承前) ちゃんと今風。Web cat PlusとCiNii Articleを紹介している。3節でも説明があったけど、Wikipediaの活用法(文献調査の出だしとしてつかう)をもう一度説明してもよかったかも。

2014-10-30 12:28:30

第2部:発展編

next49 @next49

耳が痛いご指摘 → p. 84 "大学というのは不思議な所で、自分の提出した課題がよいできなのかそうでないのかを知る機会が極端に限られています。~ それがなぜなのか教えてもらう機会がなかなかないわけです"

2014-10-30 12:30:48
next49 @next49

(承前) 一方で、先ほどの指摘は「大学は学校にも関わらず」というのが実は適切。なぜかといえば、学校の外では何もしなければフィードバックなしの方が当たり前。フィードバックを得るためには事前に準備しないといけないのが普通。レポートの書き方授業の重要性がここにある。

2014-10-30 12:33:04
next49 @next49

「第2部 1. ノートの取り方・活用の仕方」 レポートの書き方の本でノートの取り方がでてくるのは珍しい。先ほどの1部6節の資料探しとの連携なのだと思う。確かに「学生のによる学生のための」に恥じない構成。

2014-10-30 12:39:28
next49 @next49

(承前) ここので説明されているノートの取り方は実際のところメモの取り方であり、授業だけで必要とされている技術でなくて、コミュニケーションが業務の一部に含まれている職業の人にとっては、これから生きる上で必要な技術だったりする。何を必聴の対象とするかの定石が変わるだけで汎用技術。

2014-10-30 12:42:27
next49 @next49

(承前)もし、海外の大学生のほとんどがノートをとる技術を持っており、日本の大学生(高校生)は基本的にノートをとる技術を持っていないとすれば、そりゃ、コミュニケーションを必要とする業種において差がつくことだろう。会社の教育係の負担が減り、多少グローバル化も進む小さい改善点

2014-10-30 12:44:48