秦郁彦の従軍慰安婦観

Sonota @yuandundun

『日本陸軍の本』という本で秦郁彦が千田夏光『従軍慰安婦』の解説を書いている。「昭和期の日本軍のように、セックスサービス専門の女性を大量に戦場へ連行した例は近代戦史では他にない。その7～8割は強制連行に近い形で徴集された朝鮮出身の女性」 pic.twitter.com/iRzPhBGl7T

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おそらくこの大要も秦郁彦が書いている。「皇軍の体面上、軍当局が公式にタッチするわけにはいかないので出入りの御用商人に言い含めて内地と朝鮮からかき集め」「村長や警官が戸別訪問で仕事の内容を知らせず強引に勧誘、朝鮮ではこの方式が定着した」 pic.twitter.com/PsYKHH1PjV

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この本の出版が1985年。秦のような保守論客の中でも「慰安婦の多くは強制連行」という認識があったことがわかる。「朝日の吉田証言報道によって強制連行という嘘が広まった」というのがそもそも大嘘で、右翼論壇が「強制連行」の定義を勝手に変えただけだ。

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この本では「仕事の内容を知らせず、強引に勧誘」することを「強制連行に近い形」と認識していることは明らか。90年代以降、小林よしのりや右翼論壇が「強制連行」の定義を「奴隷刈りのような連行」だけに限定し、それ以外の徴集方法なら「問題ない」と勝手に言い始めただけの話。

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今でも「炭鉱に強制連行されてきた朝鮮人・中国人への補償裁判」というのがあるが、「強制連行」の定義がいちいち問題になることはない。慰安婦問題に関してのみ、小林よしのりや右翼論壇のイチャモンのせいで「強制連行」の定義がメチャクチャ厳密でイビツになっている。

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@yuantianlaoshi 秦は昔は比較的中立な研究者、いつの間にか保守どころか産経路線の方に位置がずれてしまった気がします。中公新書の著書『南京事件』、増補版が出たら東中野とかトンデモさんの意見を結構反映させていて……。

Sonota @yuandundun

@TOKYOMEGAFORCE 昔の著書を掘り下げたら矛盾がいっぱい出てきそうですね、秦は。