茂木健一郎さんによる「言葉の音楽」についての連続ツイート

言葉には、音楽という側面がもちろんある。意味がわからなくても、その響きが耳に心地良い。フランス語の響きが好きだという人は、たくさんいるだろう。by 茂木健一郎
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茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(1)稚内で、ペチカという店に連れていっていただいた。ロシア出身の兵頭ニーナさんが、「カチューシャ」を歌った。ロシア語のその響きに魅せられた。

2010-11-29 05:07:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(2)言葉には、音楽という側面がもちろんある。意味がわからなくても、その響きが耳に心地良い。フランス語の響きが好きだという人は、たくさんいるだろう。

2010-11-29 05:07:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(3)イギリスにいる時、アイルランドを訪問して、その独特の「なまり」のある言葉の響きに魅せられた。ジョイスの文学の秘密は、その音楽的風土にあるのだと目を開かされた。

2010-11-29 05:09:02
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(4)日本でも、東北にはアイルランドと似た音楽性がある。宮澤賢治、太宰治、寺山修司、井上ひさしなどの偉大な文学者の系列は、かの地の言葉の音楽と深く結びつく。

2010-11-29 05:10:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(4)日本でも、東北にはアイルランドと似た音楽性がある。宮澤賢治、太宰治、寺山修司、井上ひさしなどの偉大な文学者の系列は、かの地の言葉の音楽と深く結びつく。

2010-11-29 05:10:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(5)楽器が弾けない人でも、誰もが音楽家。自らが話す言葉の音楽性に注意を払えば、立派な演奏者となる。

2010-11-29 05:11:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(6)言っていることはもっともで、意味は正しいのに、なぜかその言葉が伝わってこない人がいる。そのような人は、言葉の音楽が不調なのである。

2010-11-29 05:12:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(7)田中角栄さんは、言葉の音楽にとてもすぐれた人だった。新潟なまりで、前にのめり込むように話すそのリズムに、聴く人は心を奪われたのである。

2010-11-29 05:13:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(8)英語習得も、それを音楽として聴く必要がある。たとえ、現在の自分の発話がリズム、イントネーション的にネイティヴの音楽から離れていたとしても、音楽としての要素を認識することで、少しずつ修正し、近づけていくことができるのだ。

2010-11-29 05:14:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

言楽(9)さまざまな土地を訪れ、いろいろな人に会う楽しみは、その人ならではの言葉の音楽に出会う喜びでもある。今日も、人との出会いの数だけ、異なる音楽との遭遇がある。

2010-11-29 05:15:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「言葉の音楽」についての連続ツイートでした。

2010-11-29 05:15:45