大学教員志望者に勧める学校法人会計のチェックポイント

江下雅之氏が書き込まれた内容が大変興味深かったので、備忘のためまとめました。大学「教員」志望者に限らず、ある意味受験生にとっても気にかかるところかもしれません。
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ESHITA Masayuki @massa27

大学教員を目指したり移動を考えている者はJREC-INの公募情報をチェックしていると思うのだけど、わしは応募しようと考えたところはすべて、過去3年度分の財務情報をチェックしましたとも。でないと移ったとたんに悲惨なことになりかねないからね。

2014-11-09 23:42:00
ESHITA Masayuki @massa27

世の中カネがすべてではないが、カネがあればなんとかなること、カネがないせいで悲惨になることはいくらでもあるので、自衛のためにもカネの状況を知る知識は身につけておいて「損はない」と思っている。

2014-11-09 23:42:55
ESHITA Masayuki @massa27

学校法人の財務情報は公開が義務づけられているので、サイトに行けば過去の報告書を閲覧できる。で、チェックポイントの第一は消費収支計算書の「帰属収入合計」(消費収入の部)、「消費支出合計」(消費支出の部)など。この差額が株式会社の経常利益にほぼ相当する。

2014-11-09 23:54:32
ESHITA Masayuki @massa27

ただ、学校法人には利益を配当するという仕組みがなく、帰属収入と消費支出の差額は、将来的な校舎などの増改築とか設備の更新などのために積み立てられます。それが「基本金」というもので、ときおり帰属収入から組み入れられる。 mext.go.jp/a_menu/koutou/…

2014-11-09 23:57:19
ESHITA Masayuki @massa27

ということは、消費支出を上回る帰属収入がコンスタントにないと、いずれ校舎はボロボロ、パソコンは太古の遺物となってしまう。たしか月報「私学」の過去の記事によれば、両者の差額が帰属収入の10%程度を維持するのが好ましいそうだ。

2014-11-09 23:59:17
ESHITA Masayuki @massa27

あと、学校法人は人件費比率がどこも高いのだけど、大学理事会側はそれを50%以内に収めようとしているようなので、現状、50%台半ばにあるようなところは、人件費削減圧力が相当強いと覚悟しておいたほうがいい。

2014-11-10 00:03:34
ESHITA Masayuki @massa27

負債がどれだけシビアかは、第1号から4号までの基本金を合計し、翌年度繰越消費収入超過額を加えた金額を分母に、負債合計を分子にすれば、いわゆる負債比率が求まる。15%前後なら健全と言われていたような(記憶ややあやふや)。

2014-11-10 00:05:54
ESHITA Masayuki @massa27

まあ、消費収支計算書の読み方を知っていたところで、教育や研究になんら資するところはないけれども、働くというのはカネの動きに関わることでもあるので、その仕組みを知っておくのは「損ではない」と思う次第です。

2014-11-10 00:12:38