「これが"コア"か。ずいぶんとおとなしいものだな。もっとこう、グロテスクな見た目をしていると聞いていたが」 「これはまだ未覚醒、眠っております。誰から聞き及んだかは聞いていなかったことにしましょう、これは軍機どころか存在さえ認められていない代物です」
2014-11-17 21:23:26「どどめ色の肉塊、浮き出た血管は波打って、かすかに蠕動している。たしかにこれは生き物でしかありえんな」 「ええ、我々の中でもそう結論つけたい連中もおります。信じられますかな?こいつらは定期的に血を流します」 「物は食わんのか?みたところ口のような部位が一つだけあるが」
2014-11-17 21:25:47「ああ、触らないほうがいいです。おそらく何もないでしょうがいつこの中に吸い込まれるとも限らない。こいつの体(便宜上そう呼んでいます)はかなりの伸縮性があって、膝を折れば大人一人くらいは閉じ込めておけるスペースがつくれます」
2014-11-17 21:27:20「こんな狭苦しいところにか?たしかに触らんほうがいいな、御免被る。しかし膝を折って丸まるなんてまるで胎児のようだな。……おい、まさか」 「さすがは『提督』。ご明察でいらっしゃる。そう、これが艦娘を産み出す、受精器にして保育器、偉大なる母なる子宮なのですよ」
2014-11-17 21:29:49「今触ろうとした割れ目、よく見てごらんなさい。ずいぶんと冒涜的で禍々しい、ピンク色した左右の唇がみえませんか。そう、あなたも先日の赤線でご覧になった(もしかしたら味わった)陰唇、そのものです。提督にはここで艦娘増産の任にあたっていただきます」
2014-11-17 21:31:42「やめろ!離せ、兵を下がらせろ!冗談じゃない、こんな薄気味悪いものに欲情できるかっ!」 「みな最初はそうおっしゃいます。なに、すぐに快楽に取り込まれますよ。こいつの利点は、挿入がいらないということですからね。種付け役を丸呑みにして、全身を愛撫して射精に至らせますので」
2014-11-17 21:34:43「ええ、それではお疲れ様でした、『提督』。聞いたところによれば、取り込まれた人間は美少女の部下を率いて大海原を駆ける夢を見続けるそうです。、獲物が逃げ出さないようこいつが幻惑しているのかもしらませんな。よい夢を。」
2014-11-17 21:36:59