- take_no_fushi
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一方でV2はちょっと怪しい。国家に直属でない傭兵を主人公に据え、エース対エースの戦いをムービー他の基軸とし、最終ミッションは相棒だった傭兵。ここまでパーソナルな戦いの話に終始しているのに、突然出てくるV2という沸いて出てきた「世界の危機」。
2014-11-18 01:16:42またデウス・エクス・マキナなんでしょ?といってしまえばそれまでだが、ストーリーのスケールを考えると、別の答えが出てくる。 あのV2、弾頭なんか積んでなくて、ピクシーがサイファーに押し与えた「戦う理由」。
2014-11-18 01:20:34ピクシーはV2という戦わねばならない理由を担保にして、サイファーをつきあわせたのだろう。多分討って欲しかったのだと思う。そしてPJが撃墜されたのは、展開的には1対1の演出の邪魔になる要素を退場したんだけど、ピクシーの狙い通りだと思う
2014-11-18 01:26:25身の丈に合わない降って沸いた感のあるV2というデウス・エクス・マキナだが、よくよく考えればスケールの合った話だとも解釈できる。
2014-11-18 01:35:03ZEROはミニマムでパーソナルな、戦場というより戦士の生き様に着目してるから、最後の闘いの光景が最初の闘いに帰結してループしてるのは終わらない闘いを暗喩してるのかも
2014-12-08 12:01:17一方で3はわりと小さなスケールで話が終わるんだけど、そもそも3のストーリー自体、わりとパーソナルな次元で発生した話である。(ネタバレ)が電脳化したときに死亡した(ネタバレ)を(ネタバレ)が横恋慕して、勝手に(ネタバレ)に敵愾心を上げるストーカーの話である。
2014-11-18 01:47:59それが小さなスケールで終わるので、上げも下ろしも小さくまとまってるんだけど、「えっ?コレで終わり?」とならないのは、作中で人間をきちんと描写しているがゆえであろう。人の死をマクロではなくミクロで描写できたがゆえ、デウス・エクス・マキナ抜きでも締めが成立している。
2014-11-18 01:51:0604以前は「国家間の戦争を描写するだけの力がなかった」といわれる企業間紛争やクーデターという設定すら、大掛かりな舞台装置抜きで話を終わらせられる要素として活用できた希有な例であろう。
2014-11-18 01:52:526はそのスケール感に合わず、突如出てきたシャンデリアはエメリアの危機でこそあれ、世界の危機ではない。 だからといってアレが終末感の演出にならないかといわれれば、そんな事はない。以前話した、「6の主人公はシャムロック」って解釈に絡んでくる。
2014-11-18 01:58:47実はシャムロック、シリーズの中でもおそらく唯一の、「最初から最後までいる僚機」である。 1と2は傭兵の中から一人僚機を選ぶ。 3は所属の変遷とともに僚機も変わる。 04は僚機を持たず、友軍機もミッションによって変化し、単機でのミッションもある。
2014-11-18 02:00:395は意外な事に、通しで一緒に飛ぶ僚機はいない。 バートレットは序盤で行方不明、グリムは途中参加、ナガセは一度撃墜されチョッパーは言うに及ばず、スノーはその後釜だ。そもそも単機ミッションも1つある。そういう意味で、5の主人公は間違いなくブレイズである。
2014-11-18 02:03:26シャムロックは最後の最後で対空砲に落とされるまでずっと飛び続けている。彼の意思によって戦闘が続き、2次ミッションにつながる事すらある。 そのシャムロックが終盤に見いだした「戦う理由」とは、自身の妻子を亡くしてもまだエメリアに生き続ける多くの命だった。
2014-11-18 02:06:39シャムロックは自身のパイロット生命すら賭けてシャンデリアを攻撃し、撃墜されたが、その意思を引き継いだタリズマンによってグレースメリアの危機は取り除かれる。タリズマンが貯めた支援ポイントで友軍が大規模支援をしたように、シャムロックが決めた意思でタリズマンが彼の本懐を遂げるのだ。
2014-11-18 02:08:53だからその後日談も含め、あのシナリオは極めてまっとうな「シャムロックを主人公に据えた」スケール感で展開され、オチを迎えたわけで、シャンデリアはデウス・エクス・マキナだともそうでないとも取れる。 もうちょっとムービーパートが煮詰められていれば、6は評価が上がったやも知れない。
2014-11-18 02:12:35