11月12日（水）に行われた、「岩上安身による元NHKプロデューサー・永田浩三氏インタビュー 第二弾」の報告ツイート

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投26 RT @IWJ_ch1: 26.永田氏「これに対し、91年に金学順（キム・ハクスン）が、自分は慰安婦だったとカミングアウトしたんです。キムさんが名乗り出たことから慰安婦問題が認知されていきます。そして、次第に世界にも知られていくようになるのです」

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連投27 @IWJ_ch1: 27.永田氏「『いわれある中傷』の話ですが、2007年に安倍さんや高市さんが中心となり出した米国紙への意見広告ですね」。岩上「安倍総理はブッシュ大統領に謝りました。自分より上位の人間に『ご迷惑をかけた』と。しかし産経は『謝っていない』と報道しました」

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連投28 RT @IWJ_ch1: 28.永田氏「慰安婦制度があったことを認めない日本政府の態度そのものが、米国を怒らせる原因となっているのです。吉田証言の虚偽証言を記事にしたことではないのです。これを知っているのか、いないのか」。岩上「私は作為的に言っているのだと思います」

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連投29 RT @IWJ_ch1: 29.岩上「2001年に起きたNHK番組改変問題についてお話しいただけますか」。永田氏「ETV特集は硬派な看板番組でした。昭和天皇の戦争責任についても番組を作っています。これには抗議がくることもありませんでした」

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連投30 @IWJ_ch1: 30.永田氏「問題とされた番組が取り上げたのは女性国際戦犯法廷。被害女性の証言にもとづき、日本軍による戦時性暴力の責任を問う民間法廷による模擬裁判でした。これは戦争当時の日本政府が批准していた国際法に則った形をとりました。カルト裁判ではありません」

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連投31 RT @IWJ_ch1: 31.永田氏「番組の放送は2001年1月30日。NHK番組改変問題とは、中川昭一氏や安倍晋三氏がNHKに『意見』を述べることで、その直後に番組内容が変わってしまったという事件です」

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連投32 RT @IWJ_ch1: 32.永田氏「女性国際戦犯法廷の原告は被害女性。被告は日本軍と日本政府です。被告は法廷に招かれていましたが、結局姿を現しませんでした。政府や軍の主張を代弁するamicus curiae（アミカス・キュリエ）も立てました。公正な形式だったのです」

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連投33 @IWJ_ch1: 33.永田氏「天皇に戦争責任がないとする主張の根拠は、『軍部の暴走』です。しかし実際は、天皇は作戦会議にもコミットしていた。ないとするのは逆に失礼だと私は思っていた。だからこの民間法廷で天皇の戦争責任に言及する時にもタブーにしようとはしませんでした」

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連投34 RT @IWJ_ch1: 34.永田氏「被害女性が公の場で自身の体験を話すことは非常につらいことです。しかし、同じ目に遭った人びとがいたことを確認する場でもありました。また被害者たちの人間性を回復される場でもあった。さらに海外のメディアがきちんと取り上げました」

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連投35 RT @IWJ_ch1: 35.永田氏「主催したVAWW-NETジャパンが原告となり、NHKとの裁判が開始されます。取材許可を出した主催者側の『期待権』を認めるかどうかが争われました。最高裁では、NHKが勝訴します。その時に、すべてのメディアがNHK側に立ってしまう」

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連投36 @IWJ_ch1: 36.永田氏「この事件では、放送前日の夕方に政治家とやりとりして、番組内容がすっかり変わってしまうということが起きた。原告側は、言論の自由を蔑ろにしたNHKに非があるという主張をした。二審ではそれが通り、NHKに損害賠償を命じる判決が出されます」

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連投37 RT @IWJ_ch1: 37.永田氏「『日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会』による『歴史教科書への疑問』が出版されたのが、1998年です。慰安婦の記述を教科書からなくすための暴風が吹き荒れた時期になされた女性国際戦犯法廷でした」

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連投38 RT @IWJ_ch1: 38.岩上「当時の政治状況に対する認識は？」。永田氏「当時は森内閣でしたが、幹事長は野中広務さん。それほど大きな摩擦が起きるとは思っていなかった。しかし安倍さんや中川さんが力をつけつつあった時期でもあったということですね。その自覚が乏しかった」

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連投39 @IWJ_ch1: 39.永田氏「右翼の攻撃は予想していましたが、政治家まで乗り出してくるとは考えていませんでした」。岩上「政治家は電撃戦をしたということですね」。永田氏「社会部の記者と別の番組を作り、女性国際戦犯法廷について知っているつもりになっていた面もあります」

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連投40 @IWJ_ch1: 40.永田氏「被害女性の証言には圧倒されます。それには頭を垂れるしかない。しかし番組としては距離をとる必要もありました。上司の部長の言葉は乱暴でしたが、妥当なものでした。しかし制作会社の若いディレクターにすれば証言に圧倒されるのも無理からぬ話でした」

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連投41 RT @IWJ_ch1: 41.永田氏「部長が二回の試写でちゃぶ台をひっくり返す。制作会社は現場から離脱することになります。これが番組改変事件の中では不幸なことでした。法廷を取材した当事者がいなくなったことになりますから。この後は私と長井暁さんとで防戦一方になりました」

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連投42 RT @IWJ_ch1: 42.永田氏「番組の最終形態には、女性国際戦犯法廷をマイナスに評価する意見として、秦郁彦氏の喋る部分がバランスを欠くくらい長く挿入されています。本来あった被害女性の体験を語る表現が除かれ、その埋め合わせをする必要があったのです」

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連投43 RT @IWJ_ch1: 43.永田氏「番組の全体は40分ほど。そのうち女性国際戦犯法廷に取材した部分は10分に満たないほどです。その他は、日本政府の対応など周辺部分に終始しています」

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連投44 RT @IWJ_ch1: 44.永田氏「前哨戦の番組論・番組美学で語る部分と、もっと生々しい政治圧力の話とを分けて考えなくてはならないのですが、この番組改変事件では、一連の流れの中で、この二つが同時に起きているのです」

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連投45 RT @IWJ_ch1: 45.永田氏「1月26日に日本会議のメンバーが片山虎之助総務大臣に申し入れをしています。27日には西村修平氏がNHKの正面玄関にやってきて、朝から夕方まで抗議。これとは別に右翼がNHKの西口に街宣車で乗りつけ、守衛の制止を振り切る」

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連投46 RT @IWJ_ch1: 46.永田氏「10階にいた私に対して、受付の電話を通じて『下りてこい』と叫ぶわけです」。岩上「永田さんのことを把握していたのですね」。永田氏「その日までに、私に対して『殺す』などという電話がかかってきていました」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投47 RT @IWJ_ch1: 47.岩上「どうでしたか。怖いと感じたと思いますが」。永田氏「電話で『殺す』というのは怖くありません。乱入の現場は見ていませんが、話を聞くかぎりは怖いと感じますね。不法侵入ですから警察に届けました」

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連投48 RT @IWJ_ch1: 48.岩上「28日には秦郁彦さんに取材を」。永田氏「使用部分について私は1分半ほどのつもり。しかし秦さんは全部使うようにと譲らない。番組からは被害者の証言が削られ、何でもよいから埋め草が必要となっていた。結果、秦さんの部分が延々と流れることに」

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連投49 RT @IWJ_ch1: 49.永田氏「朝日新聞の2005年の記事では、中川昭一氏が放送前に意見を述べたとしている。中川氏は一度は、『放送前に意見を言った』と発言していますが、後にそれを『後だった』としました」

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連投50 RT @IWJ_ch1: 50.永田氏「すでに中川氏は亡くなっていますから、NHKと接触したのか、番組の改変前なのか後なのか分からないままです」。岩上「しかしNHKの当事者に聞けば分かることでは？」