うがやさん@hirougayaの語る、「マスコミとは何か」―なぜインターネット言論は、信頼されなかったのか

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烏賀陽 弘道 @hirougaya

「言論の自由」とはすべての市民が「考えたことを公的に発言する権利、自由」を言う。

2010-12-02 11:55:56
烏賀陽 弘道 @hirougaya

マスコミはじめ「職業的言論人」はそうした市民の言論の自由の代行者、エージェントに過ぎない。

2010-12-02 11:56:18
烏賀陽 弘道 @hirougaya

しかし、日本の企業マスコミなどに顕著なように、マスコミはその「エージェント」としての身分を忘れ、言論の自由の本来の権利帰属者である市民を「無秩序な発言者」と信用していない。

2010-12-02 11:58:19
烏賀陽 弘道 @hirougaya

新聞社説がインターネットに不信的であり、敵対的であることがそれを物語っている。

2010-12-02 12:00:44
烏賀陽 弘道 @hirougaya

「ラーメン花月ブログ裁判」が起きたとき新聞社説がブログを「無責任な匿名の誹謗中傷書き込み」と事実から逸脱した描写でブロガーを非難した。日本の新聞のインターネット言論への敵対ぶりを物語っていた。

2010-12-02 12:04:50
烏賀陽 弘道 @hirougaya

ここに見られる発想は「インターネット言論は無秩序な暴徒のような言論であり、既存メディアこそが正統の言論である」という発想である。

2010-12-02 12:07:09
烏賀陽 弘道 @hirougaya

また裁判所も「ネット言論は無秩序な暴徒であり、裁判所や検察が秩序を維持しなければならない」と権力的な考えに固まっている。

2010-12-02 12:07:52
烏賀陽 弘道 @hirougaya

そういふうに本来は市民から委託を受けたエージェントにすぎないのに、本来の権利帰属者を卑しめ、敵対的に扱っている。言論の自由に関していえば、日本の記者クラブ系企業メディアは自分たちを権力機関の一部、統治機構の一部と無意識に認識している。

2010-12-02 12:12:08
烏賀陽 弘道 @hirougaya

こうした日本の記者クラブ系マスメディアの権力者的な発想は、インターネット言論という「比較対象試料」が登場するまでクリアな輪郭を現さなかった。

2010-12-02 12:14:50
烏賀陽 弘道 @hirougaya

すましていた秀才が、ライバルが登場したとたんに、相手をおとしめようとして乱暴な言説を乱発し、かえって評判を下げる姿に似ている。

2010-12-02 12:17:18
烏賀陽 弘道 @hirougaya

2010年は、その「公的発言の自由/権利」の帰属者である市民が、インターネットで政治権力に直撃弾を撃ち込むことに初めて成功した記念すべき年なのだ。

2010-12-02 12:20:07
烏賀陽 弘道 @hirougaya

例=尖閣ビデオの公開など。既存マスメディアは「ネットより時間でも情報の質でもはるかに劣る」ことを見せてしまった。

2010-12-02 12:20:16
烏賀陽 弘道 @hirougaya

しかも既存マスメディアの病弊が深刻なのは「インターネットというニューメジャーメディアに負けたことすら自己分析できない」あるいは「認めようとしない」という事実を見せてしまったことだ。

2010-12-02 12:21:48