狭間】約束を取り交わした通りのこの日付けに、前回と同じように杖を持って、この神社を訪う。前回と同じく傍らには、金色の髪の彼がいてくれる。
2014-11-26 14:39:41ハイジ】ぱらぱらと桜が散り始めた神社に杖をついた彼と共に訪れる。短かったような長かったような一週間だったが花の様子は初めてここに来たときよりすっかり変わってしまったようだ。
2014-11-26 14:43:28狭間】(………、)自分の足のことだけでなく、色々なことがあった。ここを紹介してくれた彼女は、身柄は日本に戻っても、いまだに目覚めないままだと桐生トウヤが教えてくれた…気がかりだが、できることは今のところ、ない。ふと、ブライアン・ジョンソンのことも、連想のように胸によぎる。
2014-11-26 14:43:10狭間】足を治す、足が治る、そのために来た。…まだ、実感が伴っているのか、よく分からない。どこか遠い気持ちのような、酷く緊張するような、どこに主体を置いているのか判然としない心地で、傍らの気配がありがたい。あの少年のいるだろう縁側に、前回と同じように、引きずるような歩を進める。
2014-11-26 14:45:21透】ざ、ざり、じゃり。ここまで続く道の土を踏みしめる音が聞こえてきた。それは少しずつ、こちらへ近づいてきている。客人がきたか、と、腰かけたまま身なりをきちんと整え、背をしゃんと伸ばす
2014-11-26 14:47:43狭間】雲間から零れる日だまりにまどろむ猫や、コッコッと鳴いてすぎる鶏のいる、東京だとは思えないような、鄙びた庭を横目に見る。歩く。ずり、ずりと引きずる慣れた足音が、妙に今日は耳につく。「……、」縁側に腰掛ける少年の姿が見える。
2014-11-26 14:48:47ハイジ】隣で杖をつく姿が少し馴染んでしまった彼は、また以前の様にその足で歩いてくれるだろうか。気遣うように歩みを揃えながら、改めて見れば痛ましい様な引きずる脚を横目に見る。それから正面に視線を戻す。そこに今日訊ねた目的の人物が姿勢を整え縁側に座る姿が見える。
2014-11-26 14:50:59狭間】そのすっきりと伸ばされた背筋に、どことなく、清涼感のようなものを感じてちいさく息を吐く。ぽろぽろ散る桜の花びらが、風に乗って目の前を過ぎてゆく。
2014-11-26 14:50:16@kasutado_tis 狭間】落ち着いた笑みをたたえる少年の斜め向かいに立ち止まり、止まってから声をかける。ゆっくりと、瞬きをする。
2014-11-26 14:52:36@c_yu_n 透】声をかけられ、「……、」口を開いて僅かに第一声に迷う素振りを見せる。「……お疲れさん。よく来たな」この場で何がふさわしいだろう、と考えた結果、それを言い彼ら二人にすわるよう促す
2014-11-26 14:53:44@HaKo_723 透】しゃんと背筋をのばした姿が、なんだか酷くぎこちなく、不似合いな気がして少し笑う。「んな緊張しなくても、楽にしてくれてりゃいいから」金の少年を安心させようと軽い口調で声をかける
2014-11-26 14:55:24@kasutado_tis @HaKo_723 狭間】「……、」こちらもまた、返された声に返す言葉に迷い、黙って軽く頭を下げる。それからまた傍らの相手に目を向けてから、促されるまま縁廊下のふちに腰を下ろそう。
2014-11-26 14:56:12@kasutado_tis ハイジ】「う・・・、さんきゅ」ふいに笑われて、眉が崩れる。言われるままに縁側に腰を下ろす。杖をついた彼の隣。
2014-11-26 15:01:21