えきまLGSで、たぶん一番ずるい遊び方をしたPCの話

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

そういえば、LGS全公演終了したことだし、時間もあることだし、 #ekimaLGS で自分が演じたPC「深山 碧」についての、ネタバレを含む一人語りでもしよう。お目汚しなれば #ekimaLGS をミュートするなり、リムーブなりしてくださればよし。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 深山碧は、ねぼすけさんの駅前魔法学園!!シナリオ「Last Girl Standing」でPC2だった。それが一番最初。周りから密かに「王子様」と慕われるアニキ肌の少女だが、自身は恋に恋する乙女。そして、なにより友達を大切に思う魔法使い。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS その大切な親友である恵理香が行方不明となり、彼女の秘密を知り、彼女の苦しみと罪を知り、彼女の涙を知って。そして彼女を想う、今は居なくなってしまった「三人目」のことを知り。彼女を想って孤独に戦い続けた「もう一人」の事を知り。そして「王子様」な碧はこう叫んだ。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 「サマンサ先生は何かを『独りでやれ』なんて絶対に言わないッッ！！」

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 独りで苦しみ続けた一途な戦士を一喝し、独りで泣き続けている親友を救うために、仲間の手を取り、最恐最悪の困難に立ち向かうことを決意する。独りでどうにかしようとした、バカな「二人」のために。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 「あれはそう簡単に倒せる相手じゃないよ」 「私たちは戦いに往くんじゃない」 「ただ、バカな友達を助けに行くだけ」 それが、ただそれだけが、深山碧が命を賭す理由。友達が泣いているから、その涙を拭きに行く。ただそれだけ。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 「あたしは貴方の“C”にはなれないけれど、ベースになってやれる。あんたを、あたしが支えてあげるから！」親友が発していたかすかなSOSに応えるため、そして決意を見せつけるため。今は亡き“C”ウィンドエースを模した衣装にそこで始めて変身し、そして決戦を迎えた。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS それが初演における「深山碧」の物語。誰からも慕われる「王子様」は、気付いてやれなかった親友の涙を拭い、亡き後も彼女を想う“C”の後を継ぐことになった。深山碧の世界線において、彼女は二代目「ウィンドエース」となり、戦うことになる。それが彼女の結末。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS そしてLGS再演において私が繰り出した「深山碧」は、PC5の枠へ移った。同じ名前、同じテクスチャ、けれどデータが違うPC。GMには事前に色々打ち明け話をして悶絶していただきましたが、再演の「深山碧」と初演の「深山碧」は同一人物でした。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 「もしも深山碧が、恵理香を救い出せずに終わったなら？」そんなIfから生まれた存在。親友を救えず、最悪の災厄は世界を滅ぼし、「故郷たる時間」を喪失した深山碧は幾つもの世界と時間を流されて、再演の舞台となった世界線へ降り立つ。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 知り合いが誰も居ない世界。正確には、自分も知っているのに自分を誰も知らない世界。平行世界に於ける異物であった少女は、自分に繋がる時間を失った呪いによって成長することがなくなってしまった。つまり、彼女の未来はそこから先には一歩もなくなってしまった。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS そんな世界で、落ち込み、心砕け膝を折る深山碧を支えてくれた人がいて、6年という月日の中で少しずつ深山碧は自分らしさを取り戻していくことになる。そして同時に、その6年の中で「彼女達」を発見する。平行世界にいる「恵理香」と「恵理香の親友」を。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 世界線を越えた先でもまた、ACEとして活躍する「恵理香」。そして自分とは違う形でありながらも、強い絆を育んでいく「恵理香の親友」。その姿に、深山碧は察知する。「この世界にもアレがやってくる」と。そして同時に理解する。「この世界の恵理香を私は救えない」と。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 「恵理香」を救えるのは「恵理香の親友」だけ。それは、この世界では自分じゃない。「彼女」だ。未来を知りながら何も出来ない自分を歯がゆく思いつつ、深山碧は「それでも」と心を決める。「それでも私は『恵理香』を助けたい」と。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS その為の力を蓄え、世界線を飛ばされた影響で狂った自分の力を「元の世界」を思い描きながら整え、そして世界の外側故に知りながら回避出来なかった悲劇に目をつむり、己の心を押し隠しながら「彼女」を導き始めた。『恵理香』が救われるために。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS それが再演の「深山碧」の物語。一度失敗し、二度と取り戻せない「恵理香」のため。自分のことを知ることのない「親友」のため。『恵理香の親友』であるカガリという少女の背中を支え、彼女に自分が果たせなかった約束を託した物語。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS そしてその中で「恵理香の親友」が口にする言葉の一つ一つから、徐々に思い出していく。6年前、世界を喪う前の自分の事を。恵理香を救いたいと願った自分の事を。自分が救えなかった「あたしの恵理香」を。6年間という時の中で出会った優しい思い出で隠そうとしていた過去を。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS そして平行世界の「恵理香」が救われた時、その胸にみちる希望の光が彼女の背中を後押しした。 「あたしはやっぱり、諦められない。恵理香を、助けたい」 胸の内を吐露し、別れを告げる碧に、「恵理香の親友」であるカガリはこう言ってくれた。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 「私があなただったら、私もそうすると思うよ」　その言葉が、どれほど力強く胸を打ったことだろう。碧は、その一言でとうとう決めてしまった。6年を共に過ごした人々に、何も告げずに別れてしまうことを。けれどそれは、今ある全てを諦めたからじゃない。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 「何一つ諦めなくて良い」そう言われた気がした。「全部つかみ取れるまでやればいい」胸の中で6年前の自分がそう言った。「きっと上手くいくはず」と、目の前の似ても似つかない平行世界の「自分」の微笑みに勇気づけられた。だってほら、「わたし」は独りじゃない。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS そうして、再演の「深山碧」は世界線を超える。もう一度やり直すため。全てを諦めないため。もう一度「わたしの恵理香」と出会い、そしてもう一度「わたしじゃないわたし」に笑顔で会う為に。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 順番としては再演が後ながら、キャラクターの時間軸としては再演の時間から初演へと流れ、勝利の未来を掴み取る……そんなドラマを抱えていたのが、私の「深山碧」という魔法少女なのでした。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 本当に、こんなキャラクター設定を受け止めてくれたねぼすけさんには感謝が絶えない。だってほら、もう再演からでさえ2ヶ月近いのにまだこの胸の奥にはあの日の光が灯されている。 そして、エンディングであの言葉をくれた賽さんにも、ありがとう。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS 本当に楽しかった。

【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

#ekimaLGS なお、深山碧はその後、元の世界へ戻ったことで一時的に記憶を失いますが、6年後くらいに突然記憶を取り戻してごく平然と世界線を跳躍して、みんなに会いに行きます。みんなと会った時よりちょっと大人びて、でもみんなが知っている深山碧として。