給食費滞納問題に見るモラルの価格
まずは簡単なモラル価格の算出方法。現状のモラルとされるものによって支えられている経済活動が、モラルの破綻によって被る損益の総額がモラルの大凡の価値となります。
2010-12-04 17:10:53本来、お客一人に対応したサービスでありますが、それがモラルの崩壊によって複数のお客が利用してしまうことによる損失、またはそれを防止するためにかかるコスト、もしくはドリンクバーそのものを廃止することによって生まれる改修費や人件費などのあれこれ。
2010-12-04 17:11:48ひょっとしたらモラルが崩壊することによって利益が上がる経済活動もあるかもしれません。そういったモラルによって支えられている経済活動にまつわる諸々の損益を合計して符号を逆転させた金額がモラルの価格です。
2010-12-04 17:12:09そして全国の給食費未納の割合を日本のモラルの縮図と仮定することで、その割合がどの程度まで達するとモラルによって支えられている経済活動にどの程度の損益が発生するのかを考えて頂きたい。
2010-12-04 17:12:38最後に、その損益と給食費未納問題解決のために費やすコストとを比較してみることで、国民のモラルを維持するために費やすコストとして凡そどの程度が妥当であるかが算出できると思います。
2010-12-04 17:13:35資料がないので具体的な費用を上げることができないのが申し訳ないのですが、市民へ配布されたモラル向上の冊子や運営における教育活動など、それらにいかほど費やされたかを試算してみてください。
2010-12-04 17:15:13科学分野において単一の学問のみでは新たな発見をすることが難しくなっていることと同様、経済学においても社会学や倫理学と切り離して考えるという古い区分けによる学問への崇高は、新たな価値を見出すことへの弊害以外のなにものでもありません。
2010-12-04 17:18:10経済的な目に見えやすい数値だけではなく、道徳や心理などの数値として表現することが難しいものも数値として算出し、サービスなどを様々な角度から検証することこそが、今の時代に合った経済学であるといえます。
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