板書について考えてみる(総論)
- presen_tan
- 3288
- 17
- 1
- 0
「板書とは黒板に文字、図表、記号、略画などを書くことおよび書かれたものをいう。書き手は指導者が主であるが、学習者も書く。何をどのように板書するかは、板書の目的や学習指導観によって異なってくる。板書技術は、学習指導技術の一つである」(国語教育指導用語辞典)。
2014-12-06 16:13:46というわけで連ツイの時間だよー♪今日のテーマは、板書(ホワイトボード)について。だいぶ前に質問されていたので、本業の合間に教師向けの本を読みつつ、自分なりに思うところをまとめてみましたー。
2014-12-06 16:13:57テーマは、次の3つだよ。[A]学校の授業をプレゼンシーンに置き換えると。[B]板書にはどのような効果があるのか。[C]板書作成各論(デザイン、文字の描き方、色使いなど)。
2014-12-06 16:14:06[A] プレゼンシーンを学校の授業に置き換えると、スライド=板書、プレゼンター=教師、聴衆=聴衆、配布資料=教科書・プリントという関係が成り立ちます。つまり、プレゼンの理想像を考えることで授業(板書)のイロハを考えることが出来ます。 pic.twitter.com/pyLVxKQdja
2014-12-06 16:15:47プレゼンで最初にやることは、聴衆を理解することです。聴衆である生徒は、板書にどのような希望を持っているのでしょうか。文部科学省のCLARINETに掲載されている「子ども達の望む板書(中学生への調査から)」という項目をもとに「八ヶ条」を作りました。
2014-12-06 16:16:10①読みやすい大きさで書く。②黒板の下や両脇には書かない。③色チョークを使う。ただし使い過ぎない。④字は濃く書く。⑤書いてもすぐ消さない。⑥まとめる(要点だけ書く、番号・記号・箇条書きを使うなど)。⑦初めから順に書く。⑧ゆっくり書く。つまり、ノートする時間をとってあげる。
2014-12-06 16:16:25「なーんだ、アタリマエのことじゃん」って内容ばかりですね。でも、これが生徒=聴衆のニーズとなりますので、板書に不安のある方は、まずこの8個が満たされているのかを意識するといいと思います。
2014-12-06 16:16:39次に、スライドと板書の違いを考えてみましょう。スライドは事前に作成しておいて、当日投影するものです。一方の板書は、当日聴衆の前で作り上げるものです。例えるなら「スライドは映画、板書はライブ」って感じでしょうか。
2014-12-06 16:41:48プレゼンの場合、聴衆の雰囲気を見てスライドの構成を変えたいな…と思っても、その場でスライドをいじるのは難しいです。また、聴衆をプレゼンに巻き込みたいのであれば、事前の仕込みが必要になります(クリッカーを導入するとか)。
2014-12-06 16:41:58対する板書は「その場で作るもの」なので、生徒の反応を見つつ進めることができます。また、黒板には誰でも書き込みが可能なので、ほんの一工夫で生徒を巻き込めます。板書ではアドリブの敷居が低く、双方向コミュニケーションの下地があるということですね。
2014-12-06 16:42:08(もちろん、アドリブは綿密な準備という土台の上に成り立つ芸当です。板書はその場で作り上げなければならないという特性上、通常のプレゼンより板書計画やリハーサルをシビアに考えましょうね♪)
2014-12-06 16:42:16プレゼンで、スライドと板書を併用するシーンが見受けられます。これは、スライドで情報提供し、板書で聴衆からの意見をまとめる… という、両者のイイトコどりを行っているということ。これはとても賢い方法だと思います。
2014-12-06 16:42:25今日はここまでです。次回連ツイで、板書のメリットをもう少し掘り下げつつ、具体的テクニックを紹介したいと思います~(^^*)
2014-12-06 16:42:34