ピケティ『21世紀の資本』 ひとり読書会

メモを取りながら、ゆっくりと章を追って行きます。 このような書物との対峙はひさしぶりなので 空想上の尻尾をぶんぶん振り回しています。 【話題の新刊】 ピケティ 『21世紀の資本』 http://togetter.com/li/755550
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Pochipress @pochipress

レトリックの一部は、共産主義の歴史的失敗をあっさり無視していたし、またその大半はそれを超えて議論を推し進めるのに必要な知的手段に背を向けていた。格差や資本主義の糾弾それ自体を自己目的化する気はまったくないー特に社会的な格差は、正当なものなら、それ自体としては問題ではないのだから。

2014-12-10 21:00:29
Pochipress @pochipress

【ピケティ p33.】私の属する世代は、共産主義独裁制の崩壊のニュースを聞きながら成人して、そうした政権やソ連に対してはいささかの親近感もノスタルジアも感じたことはない。反資本主義を謳う、伝統的ながら怠惰なレトリックに対しては生涯にわたる免疫ができている。そうした (続く)

2014-12-10 21:01:20
Pochipress @pochipress

ピケティは1971年生まれなんだなあ、世が世ならおいらがピケティのおしめを取り換えていた可能性だってあったわけで。

2014-12-10 21:09:11
Pochipress @pochipress

さあピケティp.44 第一章に入ったぞ。 “ 生産からの収入は労働と資本の間でどう山分けされるべきだろうか?” 2012年南アフリカのマリカナ鉱山賃上げストライキの事例を挙げる。警察の発砲によって鉱夫34人が死亡して月額500ユーロの倍増要求は75ユーロの賃上げに終わった。

2014-12-10 21:27:06
Pochipress @pochipress

ピケティp.49  ああ、タイトルを資本論としなかったのは正しかったのだな。 本書における「資本」は労働力、技能、訓練、能力などの「人的資本」を除外したもので、 “ 所有できて何らかの市場で取引できるものの総和として定義されている。 ”

2014-12-10 21:52:56
Pochipress @pochipress

ピケティpp54-60 資本主義の第一基本法則 α=r×β 資本/所得比率(β)、資本所得が総所得に占める比率(α)、資本収益率(r)

2014-12-10 22:48:38
Pochipress @pochipress

ピケティ p.67 世界人口70億人近く、世界の産出は70兆ユーロをちょっと上回るくらいなので世界の一人当たり産出はほぼ1万ユーロきっかり。資本の減価償却分1割を差し引き12で割ると一人当たり平均月額所得は760ユーロとなる。世界産出と所得が均等に分配されたらという話。

2014-12-10 23:02:36
Pochipress @pochipress

ーロ147円として111,720円か。

2014-12-10 23:03:50
Pochipress @pochipress

第一章 所得と資本 まで読み終えた p.76 また明日。

2014-12-10 23:19:42
Pochipress @pochipress

ピケティ 第2章は経済成長のトレンドを人口の増加と、1人当たり産出の成長にわけて考察する。1700年から2012年にかけて観察された人口増は年平均で0.8パーセント。たったこれだけの成長率でも6億人が70億人以上になった。これを累積成長の法則とと呼ぼう。

2014-12-11 21:12:38
Pochipress @pochipress

ピケティ第2章 “ 本書の中心的な主張はまさに、資本収益率や経済成長率の、一見すると小さな違いでも、長期的には社会的格差の構造や力学に対し、強力で不安定化するような影響をもたらせるということだ。”

2014-12-11 21:18:34
Pochipress @pochipress

ピケティ第2章は読み終えてp116まで来た。第Ⅱ部に入る前にまだコメントの余地があるが明日にしよう。このようにツイートして進捗を報告するのも年内に読了するための覚え書きです。この論考にはそれだけの時間を割く価値がある。

2014-12-11 22:04:12
Pochipress @pochipress

ピケティ第2章 インフレはおおむね20世紀の現象。18,19世紀の小説に登場するお金は具体的な量として社会的地位や生活水準を示していた。“ 第一次世界大戦まで、お金には意味があったし、小説家たちはすかさずそれを活用し、探求し、文学の主題にしたのだった、”

2014-12-12 20:57:22
Pochipress @pochipress

ピケティ第2章 第一次世界大戦の戦費調達に、どこの政府もすさまじい赤字財政を出した。1914年8月時点で主要交戦国は自国通貨と金の兌換性を廃止した。戦後の公的債務の対応は印刷機だった。1914-1945の後遺症=公的負債を富裕国が始末できたのは基本的にはインフレなのだ。

2014-12-12 20:57:52
Pochipress @pochipress

ピケティ第Ⅱ部第3章 p122 “ 資本は決して穏やかではない。常にリスク指向で、(少なくともはじめのうちは)起業精神にあふれているが、十分に蓄積すると、必ずレントに変わろうとするーーーそれが資本の天命であり、論理的な目標だ。 ”  レント→定期収入。

2014-12-12 21:41:33
Pochipress @pochipress

ピケティ第Ⅱ部第3章 植民地帝国である英仏は19世紀後半から20世紀前半、純外国資産の高さゆえに構造的な貿易赤字を出せた。両国の貿易赤字は国民所得の1-2%に過ぎないが、外国資産の総収益は国民所得の5%超に達していたからだ。 “ 永遠に貿易黒字を出していても、利益は得られない。

2014-12-12 21:42:03
Pochipress @pochipress

第Ⅱ部第3章 p146 まで読んだ。

2014-12-12 22:00:54
鯨岡 仁 / Hitoshi Kujiraoka @KujiraokaH

ピケティの31日の記者会見で印象的な言葉は「私は、日本のことを勉強しに来たのであって、日本人に説教を垂れにきたのではない」というものだ。都合の良いつまみ食いや、自意識過剰と言わんばかりに、日本への見解を尋ねる質問ばかりで、よほど辟易したのだろうと思う。

2015-02-01 09:38:31
Pochipress @pochipress

ピケティ『21世紀の資本』 の、ひとり読書会は中断してはいないのだけど、もう逐条解説する余裕がないや。まだ読了はしていないんだけど、注目点は日本にはなく、今後の世界の資本分配の分析だけが知りたいのだ。 togetter.com/li/756843

2015-02-01 11:48:19
Pochipress @pochipress

「現在広まっている中国に所有されつつあるという恐怖は、まったくの幻想にすぎないと強調しておこう。富裕国はときに自分で思っているより、実際ははるかに裕福なのだ。」ピケテイ第12章p.481

2015-02-01 12:19:21
Pochipress @pochipress

「ヨーロッパの世帯が所有する不動産と金融資産の債務差し引き後の総価値は、およそ70兆ユーロに相当する。これに対して、中国のさまざまなソヴリン・ウエルス・ファンドの総資産と、中国銀行の準備金は併せて約3兆ユーロ。先に述べた70兆ユーロの20分の1にも満たない。」第12章p.481

2015-02-01 12:20:09