人形アニメ監督・高橋克雄氏のアニメ批判について
『感じる世界 テレビ時代の子育て』は初版と再版では表紙カバーの装丁が替わってまして、初版は比較的穏やかですが、再版ではテレビが子供を襲う印象を与えようと禍々しいデザインに変更されました。(2015/9/30)入手した書籍の画像に差替。 pic.twitter.com/SQTQHexvY4
2015-09-30 06:20:061989年8月18日朝日新聞『声』欄での高橋氏の投書
18日『声』欄では、人形アニメ監督の高橋克雄氏が、《良質アニメも度を越すと危険》との題で《かつて私が本誌論壇で、アニメの危険性を指摘してから情報消費者運動が起こり、実践の中から多くの教訓を得た。初めは俗悪アニメを問題としていたが、ことはもっと深刻だった。》と文を始めている。
2014-12-12 14:36:03《「アニメを見て涙を流す心の優しい子なのに?」という相談が多い。そうした心優しいはずの子供が、現実には極めて恐ろしい反応を示すのである。 アニメの大量摂取に象徴される事態は、実は人類が初めて抱え込んだ“心の中の原発”であり、『核』問題と言える。》 さすがにこれはついていけない。
2014-12-12 14:42:01《今まで人類はこれほど大きな虚構の現実を、子供に与えた歴史を持たない。》 《良質のものであっても、過度の入力は危険なのである。ゲームも含めた映像の麻薬から子供の感性を守るのは親と教師。良い情報を数少なく与えることが大切である。自衛のための正しい情報管理を切望してやまない。》
2014-12-12 14:47:18当時の朝日新聞にて良識的なアニメ作家として『論壇』や『声』欄にてアニメ批判をできた人として採用されたとはいえ、これはさすがに反核・反原発をからめた文章としてもきつすぎる。 (当時のアニメージュやジブリも反核・反原発のスタンスで、後のAERA鈴木敏夫編集長号もそれを踏襲したが。)
2014-12-12 14:52:33その一方で同日は、26歳男性の公務員が《家族の被害を考えているか》として容疑者実名報道による家族への悪影響への懸念を示し、16歳女性の高校生が《無神経な質問 取材陣は慎め》として被害者遺族への取材攻勢を批判する投書も掲載された。 高橋氏が当時56歳だったのに対して、逆に若い。
2014-12-12 14:59:41著書『感じる世界 テレビ時代の子育て』など「アニメの副作用」啓発活動について
昔も今も変わらない“いまの母親”に注がれる厳しい目 ddnavi.com/news/204288/ 1989年8月の朝日新聞『声』欄にて「良質アニメも度を越すと危険」という投書を寄せた高橋克雄氏が『感じる世界 テレビ時代の子育て』(女子パウロ会)を1983年に出していたのが判明。
2014-12-13 06:21:03《もっともこの書籍は、小児科医が監修したわけでもなく、映像作家である著者が独自の子育て論を説いているものであり、その大部分はテレビやアニメの台頭によって思いやりと思考力のない子どもを育てる事になるということに割かれているので、トンデモ本である可能性も否めない。》
2014-12-13 06:28:07表紙に「子どもとしつけ」「子どもとテレビ」「子どもとニューメディア」「子どもと憲法」とテーマを書いてあるあたり、内容はお察しくださいという感じで。なお、高橋氏はNHK『番組のおしらせ・メルヘンシリーズ』を1978年から制作しました。 filmm.info/nfm_main/01nfm…
2014-12-13 06:52:44その1978年といえばNHK総合で未来少年コナン本放送があった年ですが、火曜夜7時半の前番組であるNHK特派員報告を終了させてのスタートだったので、番組終了とアニメ開始に対する批判も当時あったそうです。 しかし、今となっては「日本が世界に誇るアニメ監督の作品」との扱いですから。
2014-12-13 07:00:16高橋克雄氏についてさらに調べてみたが、日本映像学会のプロフィールが…。 jasias.jp/members_info/ta 《研究テーマ ・アニメーションの副作用 ・危険な映像情報》 個人サイトは現在ない様子。さらには『子どもの感性を守る会幹事』とのプロフィール記載も別にある。
2014-12-13 12:49:04高橋克雄氏が「アニメの害」について啓発してきたという活動について、より古い朝日新聞から調べるには藤沢の図書館でデータベースに当たるしかない。2000年代は『時を飛ぶUFO』シリーズでSF児童文学を3作書いてもいます。(2作目まで初出は小学舘。再版および3作目は金の星社から。)
2014-12-13 16:25:231984年6月25日朝日新聞『論壇』への高橋氏の投稿
高橋克雄氏の投稿が朝日新聞の論壇に掲載された日を突き止めることができたが、これは聞蔵IIビジュアルでの人名検索では探すことができず、朝日新聞記事総覧人名索引の昭和(戦後7)編に該当する縮尺版のページが記載されたため見つけることができた。(1984年以前は全文検索が不可能なため。)
2015-10-12 17:22:385年後のあの事件報道を受けての投書にて、1984年の論壇では《初めは俗悪アニメを問題としていた》といっていた裏付けが取れたがが、その対象は『SF戦争アニメ』、ギャグアニメ、そして特撮については描写からしてフジで当時放送していた東映不思議コメディーシリーズのペットントンであろうか?
2015-10-12 17:34:39しかし、その後の5年間で「たとえ良質なアニメであろうと、アニメを数多く見た子供は現実逃避をしてしまい危険だ」、という結論に高橋氏は達した上で、より理解に苦しむ例えを使った投書でアニメ批判をすることになる。
2015-10-12 17:38:29『幼女連続殺人事件を読む』にて高橋氏の朝日新聞投書が匿名扱いで一部削除して掲載される
『幼女連続殺人事件を読む―全資料・宮崎勤はどう語られたか?』(都市のフォークロアの会)が届いた。有名人や識者の当時のコメントだけでなく、新聞投書からもいくつか抜粋して収録していたが、朝日新聞1989年8月18日の高橋克雄氏のも含まれており、氏名とほぼ前半の文は省かれていた。
2015-09-29 17:55:48人形アニメ監督・高橋克雄氏のアニメ批判について togetter.com/li/757213 こちらのまとめには『幼女連続殺人事件を読む』では省かれた高橋氏の名前とアニメ監督の肩書き、朝日新聞にてアニメの害を以前にも訴え、さらにアニメを原発や核にもなぞらえていたことにも触れた。
2015-09-29 17:59:49