東大・文化資源学フォーラム「らくがき—そこにかくということ—」(12/14)
- osomatu_san
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本日こちらのイベントで東大に来ました。→第14回文化資源学フォーラム「らくがき —そこにかくということ—」 l.u-tokyo.ac.jp/CR/forum/forum… pic.twitter.com/E8vKDqtxBX
2014-12-14 13:05:12差別らくがき消し隊のような活動との絡みで言っても面白そうだなと思いました。主催の許可が得られたので、部分的につだります。ただ、写真はNGだそうなので伝えられるのは話のところだけになります。ご興味のない方は、例によって適当に読み流してください。
2014-12-14 13:08:15●学生発表
学生さんによるイントロダクション:なぜ「らくがき」というテーマでフォーラムを行うのか?東大構内のらくがきから、許されるらくがきとそうでないらくがきとの違い、境界などについて考えられるのではないかと思った、とのこと。
2014-12-14 13:14:41学生発表①「キャンパスがキャンバス」。東大の歴史とらくがきについての報告。三四郎→学徒出陣→学生運動時代にどんならくがきがあったのかを振り返っています。
2014-12-14 13:16:49東大紛争(1968-69)時代のらくがきについて。『東大全共闘1968-69』という写真集のなかのらくがきを紹介。「連帯を求めて孤立を恐れず」など。
2014-12-14 13:18:11では、現在の東大とらくがきはどんな関係にあるのか? 東大構内のフィールドワークから、かかれた「場所」と「内容」を分類してまとめたとのこと。内容は「絵」「ことば」「貼紙」にわかれ、誹謗中傷や政治、遊びなどのメッセージを読み取ることができる。
2014-12-14 13:20:16続いて、聞き取り調査から; 結論「現在の東大ではらくがきはほとんど意識されない」。らくがきは多数あるが、問題になるほど目立つ落書きは年に1~2回あるかないかで、基本的に記録も作成していない。
2014-12-14 13:22:54しかし、なぜらくがきはキャンパスから消えたのか?規制の強化、政治への無関心、リアルからSNSや掲示板への(らくがきの)移行など、さまざまな理由が考えられる。
2014-12-14 13:24:15学生発表②:観光地や社寺のらくがきについて。しばしば観光地や社寺へのらくがきがニュースに取り上げられる。らくがきが観光資源やかかれるためのなる場所になる意味を考えてみよう、という趣旨だそうです。
2014-12-14 13:25:56観光地においてらくがきは好まれるもおのではないが、認められている場所もある。たとえば京都府の「らくがき寺」こと単伝庵。地元の人々の祈願が発端となり、お堂を開放するようになった。現在でも祈願料3000円を納めればらくがきが可能とのこと。
2014-12-14 13:27:41岩手県遠野市、かっぱ淵の祠の事例も紹介。「河童に会える場所」として観光客が増え、落書きが増えるようになった。内容の大半は「かっぱ大好き」「かっぱに会いたい」など河童関係。
2014-12-14 13:30:33管理者である2代目カッパおじさんによればこれは「かっぱに対する挨拶」ではないか、と。このように、管理する人がらくがきする人の気持ちを理解して、肯定的な見方を取っているのでらくがきが認められているのではないか、と話が続く。
2014-12-14 13:31:39まとめ:観光地や社寺のらくがきへのは、基本的にはいけないこと。ただそれを単に「モラルの問題」に還元してしまっていいのか?には疑問がある。それによって「なぜらくがきがなされるか」が見えなくなってしまうのではないか??
2014-12-14 13:34:54「記念」や「祈願」としてなされてきたらくがきの歴史も考えるべきではないだろうか。らくがきを肯定するわけではないが、そうした歴史を考慮する必要性についても考えてほしい。(終)
2014-12-14 13:35:43学生発表③:「都市空間とらくがき」。都市空間にかかれたらくがきから、行政と都市空間の関係を見つめ直そう、という趣旨だそうです。
2014-12-14 13:36:35らくがきはしばしば行政からの関与を受けてきた。現在は刑法のほか、地方自治体などの条例で取り締まられている。件数は222件あり、目的は美観の維持、文化財の保護など。
2014-12-14 13:37:41条例が初めて登場したのは1965年、松本城管理条例。2000年代よりグラフィティアートが流入し、らくがきが「問題」として取り締まられる件数が増えた。
2014-12-14 13:38:42取り締まりが増えた背景にあるのが「割れ窓理論」=割れ窓のような微細な無秩序を放置していると、結果として凶悪犯罪が多発してしまうという考えかた。しばしば行政によって採用されている。
2014-12-14 13:40:55横浜市(桜木町)の事例を紹介。グラフィティの聖地となっていた同地では市民アンケートなどを踏まえ、らくがきが逆にまちづくりに活用されるようになったそう。
2014-12-14 13:42:50横浜市で落書き防止条例が制定されるようになった経緯に関して。最初は運用部署を市民局に決めるところから始まった。でもなど、らくがきを街づくりに活用していた(「リーガルウォール」)のにその姿勢はほんとうに変化したといえるの??
2014-12-14 13:45:13インタビューによれば、「所有者の許可なくかかれた」らくがきは条例で取り締まるべき対象とまったく別のものとして判断される、という回答が返ってきたそう。
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