古鷹青葉を見守る衣笠さんbot #39

更新三十九回目のまとめです。 サブ島沖海域の死闘の終結。そして青葉の真意とは。
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古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

鎮守府へと帰投する航路を私たちは雷ちゃんが差し向けてくれた潜水艦隊に護衛されて進んでいた。深海棲艦たちの根拠地の深部に長時間留まっていたため追撃の水上艦や潜水艦が幾度となく現れた。しかし水上艦は音もなく接近したイムヤたち潜水艦の雷撃で、敵潜は潜水艦隊旗艦の由良の爆雷で撃退された。

2014-12-22 01:06:55
古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

鎮守府が近づいてきたころ、前方に雷ちゃんたち第六駆逐隊と明石、夕張ねーさんの応急修理班が待っているのが見えた。明石は加古に抱えられた古鷹ねーさんに近づくや、共に水上を進みながら出来る応急処置を始めてくれた。夕張ねーさんは艤装の状態を確認し、鎮守府まで様子を見守っていてくれた。

2014-12-22 01:10:53
古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

鎮守府に戻り、即座に古鷹ねーさんを入渠させる。これ以上ないほど艤装は破壊されいまだに気絶したままだったけれど、命に別状はないという診断結果を聞いて私は心底安堵した。叢雲はじめ、私たちも艤装の修復と治療を受ける。人心地ついてみると、改めて青葉の冷静な指揮ぶりが思い返される。

2014-12-22 01:14:32
古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

照明弾を撃って目くらましにするなんて今まで誰も考えすらしなかった。それに最後に追撃してきたへ級への砲撃。ほぼ垂直に砲弾が落下してきたことから考えて、あれは戦艦による超長距離砲撃だろう。雷ちゃんは私たちの意向を汲んで支援艦隊は出さないと言っていたけれど、青葉が依頼したのだろうか。

2014-12-22 01:18:20
古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

入渠ドックの中で取り留めもなくそんなことを考えていると、誰かがドックの扉を開けた気配がした。首を巡らせてその方向を見ると、入ってきたのは先に修復が終わったらしい青葉だった。 「あ、青葉!あのさ――」 私が口を開いた瞬間、青葉が右手を振りかぶり、私の言葉は途切れることとなった。

2014-12-22 01:23:33