ニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#2

【これまでのあらすじ】強盗団の襲撃をきっかけに、寂れたイアイ・ドー・ドージョーの師範、ノキタ・カンクロウはニンジャとなり、レップウと名乗る。謎の赤黒のニンジャを目撃した彼は、ニンジャの奥深さを知り昂揚するのだった…
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鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ドーモ、シカナです。今からレップウの続きをやる。うるさいと思う人は #4215tk をミュートしてほしい。実況してもいいという人は同じタグを使うとシカナが喜ぶ。なお、作者の個人的理由により今日中にアイキャッチが入る。では、イヤーッ!

2015-01-02 23:02:59
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#2 #4215tk

2015-01-02 23:03:26

これまでの話はこちら http://togetter.com/li/764838

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

新年の朝。レップウのドージョーには、何人かのマッポがあがりこんでいた。彼自身がハック・アンド・スラッシュのことを連絡したからである。新年早々に来てくれるかは正直不安だったのだが、実際彼らはやってきた。レップウはむしろ申し訳ないとさえ思っていた。1 #4215tk

2015-01-02 23:04:13
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「新年からスミマセン」若いデッカーに頭を下げる。「アー、いえいえ。どんな時でもこういうのは起こりますんで。むしろお爺さん被害者でしょ?気にしないでくださいよ」「スミマセン」再度オジギをしたレップウは横目でマッポによる屍体搬送作業を眺める。2 #4215tk

2015-01-02 23:06:08
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

こういう場合はどうなるんでしょうな」「こういう場合とは?」「そのう…返り討ちにした側が罪に問われるか否か、ということですが」「アー」デッカーは少しだけ渋い顔をした。しばし考えた後に、彼は肩を竦めてみせた。「大丈夫じゃないですか?」3 #4215tk

2015-01-02 23:08:13
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「大丈夫なんですか」「だって、相手は武装したスラッシャーやらスモトリやらですよ。お爺さんはカタナ一本だったんでしょ?少しくらいやりすぎても仕方ないですよ」「仕方ないですか」「ええ」「…成る程」レップウは納得する。デッカーはまだ、自分がニンジャだと知らないのだ。4 #4215tk

2015-01-02 23:10:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「しかしお爺さんオタッシャですねえ!普通の人はできませんよ。五人を返り討ちだなんて」「いえ。死に物狂いだったもので」「実際、奴らにとっちゃ不運でしょう。昨晩は少しメインストリートで騒ぎがあったんで、急行できなかったでしょうし」レップウはそれを聞き咎める。5 #4215tk

2015-01-02 23:12:14
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「…年の瀬ならば、あそこはいつも騒がしいでしょう」「アー、いえ。そういうんじゃなく…アー、ダメだ。忘れてください。いつもの騒ぎでよかったですよ」若いデッカーの謎めいた言葉に、レップウはわずかに首を傾げる。が、それ以上追求することはしなかった。6 #4215tk

2015-01-02 23:14:18
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

屍体とともにマッポが撤収した後、レップウは質素なオーゾニを食べ、アグラ・メディテーションをした。その後、日課である素振りを始め…いつもより早くそれを切り上げた。彼はカタナを携え、外出した。7 #4215tk

2015-01-02 23:16:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「賀正」「安い春」「おマミ」といった看板の立ち並ぶカミオンナ・ストリートを、レップウは早足で通り抜けていく。彼は思いつめていた。ニンジャとなった今、どこかの店でも襲う算段でもしているのか?否である。彼は考えていたのだ。己のカラテのことを。8 #4215tk

2015-01-02 23:18:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ニンジャとなって得た身体能力。そして風を生み出すあのカラテ。実際素晴らしいものだ。しかし。レップウは眉根を寄せる。(俺にはすでに、イアイ・ドーがある)彼が思い悩むのはそこだ。レップウは、昔から追求してきたイアイ・ドーに誇りを持っていた。9 #4215tk

2015-01-02 23:20:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(単純に考えれば、俺が受け継いだあのカラテは強い)レップウは歩きながら考える。(だが、イアイ・ドーの追求には邪魔になるのではないか?)欲張りすぎると儲けがなくなる。平安時代の哲学剣士、ミヤモト・マサシの言葉だ。10 #4215tk

2015-01-02 23:22:08
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(あのカラテとイアイ・ドー。うまく使い分ければ実際強いだろう。しかしそれは純粋なイアイ・ドーか?カラテか?)少しだけ、レップウは険しい顔となった。(それが俺の望むカラテたり得るのか?)心中の問いに、答えるものはない。11 #4215tk

2015-01-02 23:24:08
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

朝のアグラ・メディテーションにて、レップウは己の中にいるであろうあの影へ問いを投げかけた。しかし、いつまで経っても答えは返ってこなかった。(奴は言っていた。『俺はお前』と)レップウはなんとなく理解していた。あの影は自分と溶け込み、もはや意思などないのだ。12 #4215tk

2015-01-02 23:26:10
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(だとすると随分と無責任なものだ)レップウは思う。成果であるワザだけ残し、根本となるインストラクションを教えずに消えていった影のことを。(なんのために、奴は俺を選んだのだろうな)ふと、疑問に思う。無論、明確な答えなどわかるはずもない。13 #4215tk

2015-01-02 23:28:14
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(…このカラテとイアイ・ドーの折り合いについては今後の課題だ)堂々巡りになりかけた思考をとめ、レップウは別のことを考えた。己の鍛錬のことだ。(基礎となる体力はともかくとして、いかにしてワザマエを鍛える?)これもまた、重要な問題だ。14 #4215tk

2015-01-02 23:30:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

もはや常人が己の対戦相手として役に立たないであろうことを、レップウは昨日の経験から学んでいた。ワザの鍛錬には同格の相手が必要だ。ニンジャである己に釣り合う相手といえば。(…他のニンジャしかおるまいが)それをどうやって探し出せばいいというのか?15 #4215tk

2015-01-02 23:32:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

不意にレップウは足を止めた。物思いに沈み過ぎたせいか、もはやカミオンナ・ストリートを離れ見慣れぬ場所へと到達していた。が、彼をその場にとどめたものはそれにあらず!(…イクサか!)間近に漂うただならぬアトモスフィアを、彼は感じ取っていたのだ!16 #4215tk

2015-01-02 23:34:14
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「イヤーッ!」レップウは間近のビルの壁を垂直に駆け上る!屋上に到達した彼は、静かに耳を澄ませた。刃の触れ合うような音を、レップウは確かに聞いた。そう遠くない位置!「イヤーッ!」レップウは跳躍し、音の元へと向かう!17 #4215tk

2015-01-02 23:36:19
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ドーモ、シカナです。これから昨日やっていた忍殺二次創作の続きをやります。うるさいと思われる方は #4215tk をミュート重点。実況も同じタグを使ってくれるとありがたいです。では◇やる◇

2015-01-03 13:16:26