デビルサマナー 葛葉あきつ丸vs亡霊戦艦 #1

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劉度 @arther456
◇◇◇◇◇◇◇ ←九十一式徹甲弾
劉度 @arther456
【デビルサマナー 葛葉あきつ丸vs亡霊戦艦】#1
劉度 @arther456
(これからSSを投下します。TLに長文が投下されますので、気になる方はリムーブ・ミュートなどお気軽にどうぞ。投下中はTLを余り見ないので、感想・実況などを #ryudo_ss に書いて頂けると、後でチェックして小躍りします。では、宜しければ暫くの間お付き合い下さいませ)
劉度 @arther456
沖縄諸島。かつては日本最南端の県であり、国内でありながらも一風変わった県として、観光スポットになっていた群島だ。だが、10年前の深海棲艦の大襲撃により、日本は沖縄を失陥。ハワイ、南極などと並ぶ、深海棲艦の一大拠点と化していた。 1
劉度 @arther456
深海棲艦の生態の解析、そして艦娘の普及を初めとした人類の反撃が始まった今でも、沖縄は未だ深海棲艦の手中にある。そのため、沖縄周辺の海域には24時間体制の監視網が敷かれていた。その監視網の一角、沖縄本島より250海里北の海上に、今は改装巡洋艦・健軍が停泊している。 2
劉度 @arther456
「うーん……」健軍の艦長は5本のシリアルバーを前にして唸っていた。「司令、もう夜だよー?さっさと食べちゃえばいいのに」隣では駆逐艦の艦娘、望月が艦長を呆れたように見つめている。「しかし、これは決まりだ。ルールは守らなくちゃいかん」「司令の自分ルールじゃーん」 3
劉度 @arther456
このシリアルバーは、健軍が深海棲艦に遭遇したら食べる決まりになっている。艦長はこれが大好物だが、敢えてルールを決めて食べることで、洋上生活にリズムを作っていた。それに沖縄の目の前であるこの海域なら、食べきれないほど深海棲艦に遭遇するのが普通だった。 4
劉度 @arther456
しかし今日はまだ、シリアルバーを1本も食べていない。駆逐イ級1隻が偵察にやってくるだけの日は何度もあったが、一隻も現れないというのはこれが初めてだ。「何が起こっている……」艦長が呟いた矢先、指揮所にアラームが鳴り響いた。 5
劉度 @arther456
「敵か!」艦長が素早くシリアルバーの包装を破く。「いえ、違います。漂流物です」「ああ、そう」どうやら、深海棲艦でない何かがレーダーに引っかかっただけらしい。「難破船か?駆逐隊は全員出動準備だ」「あーい」深海棲艦に襲われた不運な輸送船の救助も、彼らの役目だ。 6
劉度 @arther456
「漂流物の様子は?」「方位マルヒトマル、10海里先にあります。全長250m、大きいですね」「タンカーか?護衛船団め、しくじったか。おい、カメラの映像、こっちに回せ」正面のモニターに、暗視カメラの映像が映し出される。ノイズ混じりの緑色の空の下に、ポツリと浮かぶ巨大な黒い影。 7
劉度 @arther456
「何……?」とても、タンカーとは思えない艦型だった。刀を思わせるような船体に、天に向かって聳え立つ艦橋。軍艦か、と艦長がイメージした瞬間、画面に閃光が走った。「何ッ!?」モールス信号ではない。本当に一瞬光っただけだ。 8
劉度 @arther456
「何だ今のは」クルーたちも不安に顔を見合わせる。判断がつかないまま1分が経った。ドォン。ドォン。太鼓を叩くような音が、遠くから聞こえてくる。それで艦長はハッと気付いた。「まさか!?」「なんです、艦長?」「砲声だ!」 9
劉度 @arther456
「全員衝撃に備えろ!」砲弾は砲声より遅い。だが、着弾は近いはずだ。指揮所の誰もが身構え、そして、船が大きく揺れた。「うおおっ!?」机がガタガタと揺れ、コンソールが点滅し、照明から火花が散る。「……各部、状況知らせっ!」だが、返事は返ってこない。 10
劉度 @arther456
視界が、船が更に傾いていく。船内各所を映し出すモニターの半分は死に、もう半分もほとんどノイズ混じりになっている。それが意味するものを、艦長はすぐに理解した。「そんなバカな……一撃だぞ!?」改装巡洋艦・健軍は、たった一度の砲撃で船体を真っ二つに折られ、轟沈した。 11
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鹿屋基地。沖縄から連日襲来する深海棲艦に対する前哨地として、鹿児島県南部に位置する飛行場基地を拡大したものである。決して大きな基地ではない。主な任務は沖縄方面の深海棲艦の撃退と、呉と佐世保の主力艦隊への補給や整備である。 13
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「健軍との連絡はまだつかないのか?」鹿屋基地中枢区司令部。改装巡洋艦・健軍が行方不明になって数時間後。曙光が東の空を照らす時間になっても、手がかりはまるで手に入らなかった。「はい。周辺の艦艇が捜索にあたっていますが、こちらも手がかりなしです」 14
劉度 @arther456
「ぬう……」最初は敵の通信妨害を疑った。しかし、深海棲艦もイルカもマグロも攻めてこない。ならば敵と交戦して轟沈したかとも思ったが、健軍から交戦を知らせる通信は一切入っていない。敵を見つける前に先制攻撃を受け、その一発で轟沈してしまったかと考えるが、それも考えにくい。 15
劉度 @arther456
艦娘運用に改装されているとはいえ、健軍は軍艦である。駆逐艦の6inch砲やマグロ回天一発で沈むほどヤワな作りではないのだ。戦艦級の16inch砲が機関部に直撃すれば即爆沈もあり得るが、そこまで接近されるまで敵に気づかないというのも、あり得ない話だ。 16
劉度 @arther456
「夜が明け次第、増援を送り出せ。破片一つ、油一滴でもいい、なんとしても健軍を見つけるのだ!」「はっ!」既に準備は整っている。波止場では兵士たちが続々と軍艦に乗り込み、抜錨の時を待つ。その時だった。ビィーッ!ビィーッ!耳障りな警報が、鹿屋基地に鳴り響く。 17
劉度 @arther456
「何事だ!」「波止場西方の海中に異常反応!巨大物体が浮上してきます!」「何ィ!?」鹿屋元帥は窓の外を凝視する。曙光の中、海中から泡を吹き出しながら浮上するものがあった。初めに見えたのは鋼の塔、それから無数の砲塔が姿を表し、最後にそれらを支える船体が浮上した。 18
劉度 @arther456
兵器でありながらも均整のとれたシルエット。その上で煌めく、46cm三連装砲塔。海軍に属するものなら誰でも知っている、伝説の戦艦がそこにあった。「大和……だと……!?」鹿屋の海に現れた大和の主砲が、ゆっくりと旋回する。見せつけるように。向く先は、停泊中の艦隊。 19
劉度 @arther456
「いかん、退避命令を――!」元帥が我に返ったのと、咄嗟の命令を轟音が打ち消したのはほぼ同時だった。大和の46cm砲三基九門が火を吹き、次の瞬間には波止場の巡洋艦2隻が爆発炎上していた。オレンジ色の閃光に顔を覆いながら、元帥は叫ぶ。「敵だ!迎撃しろ!」 20
劉度 @arther456
叫びはすぐさま命令に変わり、迎撃指令となって鎮守府内に響き渡る。『緊急事態発生!緊急事態発生!湾内に敵艦艇が出現!総員、ただちに出撃し迎撃せよ!繰り返す……』警報を響かせるサイレンが、大和の主砲により倉庫ごと吹き飛んだ。更に副砲が雨あられと降り注ぐ。 21
劉度 @arther456
第一撃を免れた巡洋艦が、ミサイルを発射した。不動の大和はただちに対空砲火を展開。CIWSの如き正確さでミサイルを撃ち落としていく。直撃ゼロ。破壊されたミサイルの破片が大和の装甲を叩くものの、傷すらつかない。反撃の砲火で、更に船が爆沈する。 22
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