コンパクト・ビジネス・・・少子高齢化を見据えた労働環境の変革
- ShinShinohara
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コンパクト・シティという言葉があるのにコンパクト・ビジネスがないのはなぜだろう?コンパクト・シティは一か所に人を集めて水道などのインフラ維持費を節約しようというもの。少子高齢化を受けた対策だ。ならば、同じく少子高齢化の影響を受けるビジネス界でも、コンパクト・ビジネスを考えるべき。
2015-01-09 09:58:02少子高齢化で働き手が足りないとして「女性の活用」が叫ばれている。しかしそれをコンパクト・シティの文脈で解釈してみると、過疎化が進み限界集落化した地域の水道インフラも維持しよう、そのために公務員には一層の奮闘をお願いしたい、と言っているようなもの。仕事を減らさないなら疲弊する。
2015-01-09 10:01:26町をコンパクトにする発想があるのなら、ビジネスもコンパクトにする発想が必要。すでに家事や子育て、介護、孫の面倒などで忙しい人たちを更なる労働に借り出し、今まで通りのビジネスのサイズを維持しようというのでは、疲弊しきってしまう。「コンパクト・ビジネス」の発想が重要だ。
2015-01-09 10:03:41コンパクト・ビジネスを手っ取り早く実現する方法がある。小売店の深夜営業を規制することだ。食品を販売するのは原則夜8時まで、町に1店舗だけ夜10時まで許すが、それ以降はダメ。コンビニも例外なし。そうすれば会社は社員に残業をしろとは言いにくい。自然にビジネスのコンパクト化が進む。
2015-01-09 10:09:0440代以上の人は憶えているはず。昔は夜8時までしか営業していない小売店ばかりだった。遅くまで働きたくても、スーパーが開いている間に買い物を済ませなければ晩御飯にありつけなかった。このため、残業するというのはよほどのことがないと頼みにくかった。
2015-01-09 10:12:02ファミレスができ、コンビニができ、大型スーパーが24時間営業を始めるに至って、仕事の時間も大幅に伸びた。おりしもバブルの時代、「24時間働けますか」というCMはうまくその当時の空気を伝えている。だがその後、バブルが崩壊してなお、働く時間が短くなるどころか、長くなるばかりだった。
2015-01-09 10:14:50少子高齢化で確実に労働力が減る中、同じ労働量を維持しようというのに無理がある。量を減らし、質を向上させる「コンパクト・ビジネス」化が今後は重要だ。経営者は、コンパクト・ビジネスをどうやって実現できるかで、手腕が問われるようになる。
2015-01-09 10:16:44逆にコンパクト・ビジネス化を進めなければ、仕事だけでなく介護や子育てで疲弊しきっている国民が、ますます疲弊してしまう。少子高齢化はそうでなくても抱えている仕事が多くなるのだ。コンパクト・ビジネス化は不可避。あとはどうやって実現するかだ。
2015-01-09 10:21:45