ニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#6&エピローグ

【これまでのあらすじ】ジュクレンシャとのイクサからなんとか逃げ延びたレップウ。アマクダリのニンジャ、ウタカタを撃破した彼の元に、謎めいたニンジャ、メフィストフェレスが現れる。レップウは、彼の手を取った。
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鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】の灯火を行います。なんかTLがドバッとするので嫌な人は #4215tk をミュート重点。実況してくださる方はこのタグを利用してくれると作者が喜ぶ。ではやる◇ワオワオー◇ #4215tk

2015-01-11 18:52:23
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#6 #4215tk

2015-01-11 18:54:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(これまでのあらすじ:ジュクレンシャとのイクサをなんとか生き延びたレップウの前に、アマクダリ・セクトのニンジャ、ウタカタが現れる。彼のバブル・アーマーの前に万事休すと思われたレップウはしかし、ソニック・カラテを乗せたイアイを編み出しこれを撃破!) #4215tk

2015-01-11 18:54:35
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(だがアマクダリ・セクトの腕はレップウの想像以上に長く、巧みであった。次に訪れたニンジャ、メフィストフェレスは、彼にこう持ちかけたのだ。「ニンジャスレイヤーとイクサをしたくはないか」と。ナムサン、彼はその提案に乗った) #4215tk

2015-01-11 18:55:05
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

廃ビル群よりさらに郊外。もはや猥雑な建築物群はなく、広大な自然が広がるのみ。そのある丘の上に、忙しない現代に似合わぬ古い屋敷が存在する。ニンジャ洞察力をお持ちの読者ならば、この屋敷に備えらえた過剰なまでのセキュリティに首を傾げるかもしれない。1 #4215tk

2015-01-11 18:56:38
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

さもありなん。この邸宅は世界でも五指に入るであろう資産家、ダイザキ・トウゴのものである。そのため、もし不埒な侵入者があれば無条件に発砲、射殺できるようなセキュリティが備わっている。…表向きは、そういうことになっている。2 #4215tk

2015-01-11 18:58:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

だが、そのダイザキ・トウゴの裏の顔を知るものは果たしてどれだけいるのだろうか。ネオサイタマを裏で牛耳る暗黒非合法組織、アマクダリ・セクト。その最高幹部「12人」の一人、メフィストフェレスのことを!…いや、いまい。ネオサイタマきっての名士がニンジャと思う者など。3 #4215tk

2015-01-11 19:00:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

屋敷が建てられた丘は、すべてメフィストフェレスの私有地だ。侵入者対策のナリコ地雷原を乗り越えてまでやってくる無謀な侵入者はまずいない。故に、ここにアマクダリ・セクトのニンジャが利用するカラテ訓練施設の一つがあることを知る者などいるはずもない。4 #4215tk

2015-01-11 19:02:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

巧妙にカモフラージュされ、上空からでは発見も不可能なその施設の中には、今二人のニンジャがいる。一人はレップウ。もう一人のニンジャの名はソフトマインド。以前よりメフィストフェレスの下で暗躍していた手練れだ。彼らは今、カラテ鍛錬のための組手を行っている。5 #4215tk

2015-01-11 19:04:05
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「イヤーッ!」ソフトマインドのケリ・キック!「イヤーッ!」レップウはこれをブリッジ回避!その態勢を保ったままソフトマインドの股間を蹴り上げに行く!「イヤーッ!」「イヤーッ!」しかしソフトマインドはバク転でこれを回避!その隙をつきレップウが態勢を戻す!6 #4215tk

2015-01-11 19:06:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

二人のニンジャはほぼ同時に地を蹴り、ワン・インチ距離!木人拳めいたカラテ応酬を開始!「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ゴジュッポ・ヒャッポ!7 #4215tk

2015-01-11 19:08:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

やがて二人は同時にカラテを止め、距離を取る。そして互いに一礼した。「ドーモ、ソフトマインド=サン。さすがのカラテだ」「ドーモ、レップウ=サン。そちらこそ」ソフトマインドは静かに言う。「これが実戦であれば、また話が変わってこよう」8 #4215tk

2015-01-11 19:10:32
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ニンジャ動体視力をお持ちの読者は気づいていることだろう。レップウは素手だ。つまりフージン・ケンやイアイを使っていない。どころか、ソニック・カラテさえ。基礎となるカラテを鍛え上げるため、彼はあえてこれらのカラテを封印しているのだ。なんたる向上心!9 #4215tk

2015-01-11 19:12:29
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

メフィストフェレスの誘いに乗ったレップウは、この訓練施設に住み込む事を決めた。メフィストフェレスは快くそれを了承。結果、レップウはアマクダリの中枢を担うニンジャたちと訓練の日々に明け暮れることとなったのだ。中でもソフトマインドとはよく組手をしてきた。10 #4215tk

2015-01-11 19:14:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「ワン・インチ距離に入り込まれると、やはり基礎のカラテが物を言う」己の拳を眺め、レップウは言う。そして顔を上げ苦笑した。「とはいえ、やはりそれに追い込まれる前にイクサを終わらせるのが一番だな。こちらの方は、まだ未熟だ」それを聞いたソフトマインドが笑った。11 #4215tk

2015-01-11 19:16:03
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「フージン・ケンといったか。確かにあれならば並の相手ではカラテに持ち込む間もなく死ぬだろうな。あれを受けて無事なのは、ヘファイトス=サンの扱うコーナラー=サンくらいだ」「あれは驚きだった。どういう原理だ?」「俺は知らん。本人に聞いてくれ」11 #4215tk

2015-01-11 19:18:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

肩を竦めるソフトマインドに苦笑したレップウは、すぐに表情を引き締める。「…とはいえ、俺の戦いたい相手は並の相手ではない。そうだろう?」「ああ、そうだな」ソフトマインドが頷く。彼はレップウを見つめる。「しかし、己から死神に向かっていくとは」12 #4215tk

2015-01-11 19:20:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「おかしいかね?」「俺の価値観からすればな。実際、末端では避けたがる連中の方が多いかもしれん」「そうでない者もいる」「大方は名誉やカネに目がくらんでの事。バカバカしい」ソフトマインドが吐き捨てる。「しかし、お前はそうではないのだろう」13 #4215tk

2015-01-11 19:22:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「そうさな」レップウは宙を見上げる。「俺はイクサがしたいのだよ、ソフトマインド=サン」「何度も聞いた。物好きな奴だ」ソフトマインドは呆れを隠そうともしない。「いずれ死ぬ。無駄死にだ。なぜ戦う」「難しいことを聞いてくれるな」レップウは笑う。14 #4215tk

2015-01-11 19:24:13
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「俺は一度死に、幸運にも蘇った。ニンジャとしてな。だからやりたいことをやる。それで死ねるのならば本望よ」「イクサの中でか」「そうなろう。結局、己のワザを磨くにはイクサしかない」ソフトマインドは黙って首を横に振った。何も言えないといった様子だ。15 #4215tk

2015-01-11 19:26:08
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「俺からすると、貴方がなぜアマクダリにいるのかがわからんぞ。ソフトマインド=サン」「成り行きだ」淡々とソフトマインドが答える。その瞳はどこか虚無的だ。「遅かれ早かれ命ある者は死ぬ。富や名誉もその時には無価値。何をしようと無駄」16 #4215tk

2015-01-11 19:28:11
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「無駄ではなかろうよ」レップウは思わず反論する。いかにも年下らしいこのニンジャが、何故このような思想を持つに至ったか。彼にはわからない。「お前にとってはな、レップウ=サン」ソフトマインドが自嘲する。「俺にはとてもそうは思えぬ。故にどこにいようと同じだ」17 #4215tk

2015-01-11 19:30:20
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