ゆっきーさんお題：山ヒバ

ワトは歩く城 @watokadu

→綱吉が言うが早いか山本は踵を返して部屋から出て行った。その背中を見送った綱吉はやはり可笑しげに喉を鳴らす。「あーもーあの二人はさあ、似てると言うか何と言うか」生まれてくるとき魂を分かち合ってるんじゃないだろうか。そんなボスの呟きはお互いの怪我に顔を顰め合う二人には届かない。

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→綱吉は更に笑みを深めた。山本は訝しげに表情を顰める。「何が『一緒』なんだ？」「ヒバリさんだよ。山本と同じ場所に怪我してたね」「へえ…ってヒバリが怪我?!」「あれ、知らない？」「知らねぇぞ怪我って！ひどいのか?!」「だから山本と同じ。銃弾が掠っただけって言ってた」→

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【魂の欠片】8018+27/自分の顔を見て笑う上司兼親友に山本は首を捻ってみせた。「ツナ？何笑ってんだ？」「いやさ、その怪我」「ああ、これな」山本は自分の右頬を指でなぞる。そこには真新しい傷が一本入っている。「銃弾が掠ったのなーちょっとヘマだったか」「ああもう理由も一緒かー」→