シャルリエブドは日本の夜明けぜよ ～「日本近代化完了計画建白書」

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「粋」がこの初心から抜けると「自意識」を上にもう１フロア建て増しして、「野暮だった自分(１階)と粋になった自分(２階)」を「まとめて等距離に上から目線(３階)」出来る様になる。こうすると「１階」と「２階」を平等に相互参照出来て、「野暮とは何か=初心」を忘れない人になります。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「ヤボだねえ」と言う言葉は本来、「既にイキになれた人」にしか言ってはいけない言葉なんです。「粋」の中にも「カンタンに”自分が野暮”に裏返る」罠が無数にあるので、絶えざる自己検証が必要。”粋の免許を持ってる人”と見てそれを促している。野暮な人に言ったのなら「言う方が野暮」。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この「粋」の持つ原理はフランスのエスプリ、「内心の自由」「立憲法治」「基本的人権」を生んだ近代的精神”そのもの”です。まだ黒船は来ず、近代政治はなくても、日本人は民主主義の制度ではなく「原理」を知っていたんです。内心の自由と社会的連帯の両立、絶えざる自己検証(不断の努力)。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この江戸人の「粋と言う自意識」を育んだ一つが「判じ物」なら、西洋からもたらされた風刺画も、影響の元として貢献に関わっているはず。風刺画は”いじわる心理テスト”。思い込みを誘って「そう思ったのは”あなた”」と舌を出す事で、「”あなた”=自意識」を心の底から「釣り上げる」装置。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)日本人は明治の前から、民主主義を作動させる「原理」を知っていた。”内心の自由”。戦後にフランス文化摂取を試みた時もそれが”心の底”にあったはず。しかし「イヤミ」と言う「エスプリ=粋の初心者」の残骸しか残らなかった。だが”まだ残っている”。それをシャルリエブド事件が”示した”。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「近代的精神」と同じものは明治以降に”政治的文脈”でもたらさずと元々知っているものだった。だから”開国”と言う「頭の切り替え」が早かった。日本の憲法や政治制度は「欧米そのもの」。今”心”の方が藩閥時代に戻ろうとして不適応を起こしている。しかしもっと下に”粋＝エスプリ”もある。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)日本人がイヤミをイヤミな奴としてシャルリエブドの表紙から思い出せる間は、まだ日本人は”粋＝近代精神”を”知りたがっている”。知れば「近代化」は完了し、立憲民主は「完成」する。知らずともコミケでは”実践”されている。あとは憲法＝約束を「全国民が覚える」だけ。どうでしょう。(了