岩上安身氏によるインタビュー「水野和夫氏が語る資本主義の終焉と歴史の危機〜21世紀の利子率革命と蒐集の終焉~」

水野和夫さん(日本大学国際関係学部教授)への岩上安身さん(IWJ代表・ジャーナリスト)のインタビュー(2015年1月28日)まとめ。 【参考文献】水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)、2014年http://goo.gl/UeRJTY
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73.岩上「日本はロシアの資源をどうするかも課題。日米同盟がユーラシアと繋がるチャンスを潰している。日本は中国にケンカを売る損な役回りをさせられている」。水野氏「あとは大局観をもった政治家が出てくるかがカギ。また、国民がそういう政治家を選挙で選べるか」@iwakamiyasumi

2015-01-29 21:39:12
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74.岩上「成熟している国々は行き詰まっている。G20、ブリックスなどを加えた経済同盟にしたらどうか。日本がそういうものに賛同し、成長を託せばいいのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:41:52
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75.水野氏「植民地時代と違い、海外で稼いだ富を自国に持ってくることは、もはやできない。現在は、海外が成長の源泉にはならない。成長する場所が中心になる」。岩上「日本は米国債を買い支え続けている。それがデフォルトしたらどうなるのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:42:48
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76.水野氏「ドル・プレミアムが下がり始めるのを見越して、分散投資をしなくてはなりません。これからは、日本の立ち位置を、海か陸かはっきりと見極め、決めなくてはなりません」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:44:57
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77.水野氏「第一次大戦では海の国に従っていたのが、第二次大戦では陸の国になり大負けした。そして今度は海の国にひっついた。いつも反対のポジション。日英同盟で、ユーラシア同盟に竹槍で向かっていっているのが、今の日本の状態です」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:47:57
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78.岩上「現在の原油安は、サウジアラビアなどが、イラン、ロシアを困らせる戦略で、さらにアメリカのシェール原油も狙っているとも言います。しかし、米国はサウジの原油増産を否定しない。これが引き金で金融危機になったらどうなるのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:48:27
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79.水野氏「米国のシェール企業と中東の財政赤字が広がる。中東のソブリンファンドしか引受先がなく、債券、社債、株式市場に打撃を受ける。米国とプーチンの我慢比べ。それより先に金融市場が反乱する可能性があります」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:49:45
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80.岩上「ルーブル下落中、プーチンは金を買い占めているといいます。世界に90トン金の現物があり、55トン買ったと。どういう意味があるのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:56:16
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81.水野氏「ドルの価値が下がると、金が相対的に値上がるので、それを見越しているのでは。陸の時代では世界が1つになる必要はない。ユーラシアは広すぎるので、日本もシベリアに活路を見出す可能性がある」。岩上「それはロシア、またはベルリンで話すのがいい?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:57:01
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82.水野氏「まず、ベルリンとフランスに話をつける方が先でしょう」。岩上「もし日本がそれをしたら、サダム・フセインが思い知らされたように、米国の報復を懸念するが、どうなるのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:57:23
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83.水野氏「米国は世界の警察を放棄したように、もう世界の面倒をみたくない。南北アメリカでまとまればいいと思っている。しかし、日本は米国一辺倒だ。その時になっても大丈夫なように、今のうちに二枚舌外交をしておかなければなりません」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:58:02
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84.岩上「ユーラシアで使われる通貨はユーロ、もしくは人民元でしょうか?」。水野氏「ユーロで固定相場制がいい。ユーロ、ルーブル、人民元は、ファンダメンタルなど、それほど差がないから固定相場をリンクしても大丈夫でしょう」@iwakamiyasumi

2015-01-29 21:58:18
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85.岩上「通貨の覇権には、信用が裏付けられねばならないが、ユーラシア通貨では、ロシアの資源がそれにあたるのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 21:59:47
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86.水野氏「ロシアの資源とドイツの工業力になるのだろう。ロシアの化石燃料は問題だが、それも自然エネルギーに取り代わる。これからは資源のシフトが課題」。岩上「日本はいまだに2割を原発と。日本の資本主義はそこを打開しないと活路はない」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:00:02
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87.水野氏「天然ガスも仕入れなければならない。しかし、ゼロ成長なので、利潤は生まれない。だからといって、帝国主義もパワー不足で非現実的です」。岩上「これから日本は利子率ゼロの時代を生きていかなければならないのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:00:30
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88.水野氏「ゼロ成長でもストックは、十分、日本にある。借金を返せないからインフレするというのは本末転倒。100兆円の歳出には、80兆円の税収を考えなければいけない。それが嫌だったら100兆円の歳出を減らすことを考えるしかないのです」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:03:05
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89.岩上「6人に一人が離婚、結婚も出産もリスクになっている。貧困格差が止まらないと国民がボロボロになってしまう。貧しい者から搾取し、国家が生きていけても国民が生きていけない。どうしたらいいのしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:06:41
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90.水野氏「それは政府の役目です。もう一度累進課税に戻すしかない。相続で資産が増えているから、それを税金でとっても問題ありません」。岩上「そうすると資産が海外流出するのではないのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:09:14
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91.水野氏「ある程度は仕方ありません。日本に残った人だけで考え、割り切るしかない。海外に出た人が戻るのは受け入れることです」。岩上「日本にいながら企業はタックスヘブンにあるといい、抜け穴だらけ。是正する必要はないのでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:11:35
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92.水野氏「G20などで合意するしかない。しかし、ロンドン・シティがタックスヘブンらしい。民主主義は討議と公開制で成り立っているから話し合うしかない。反対すれば、世界中に知れわたり、信用度が落ちます」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:12:20
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93.岩上「シティのタックスヘブンは、イギリスにとってメリットはあるのですか?」。水野氏「それがイギリスの投資につながることではないだろうか。スイスの資本家などは、土地や家屋を買っていると言います」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:13:36
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94.岩上「つまり、資本は放っておくと反革命に向かうので、もう一度、市民革命の理念に戻るということですね。今日は、ありがとうございました」 @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:18:12
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95.これで「岩上安身による日本大学国際関係学部教授・水野和夫氏インタビュー」の報告ツイートを終了します。動画アーカイブは後ほどHPにアップします。ぜひこの機会に会員になってご視聴ください→ iwj.co.jp/join/ @iwakamiyasumi

2015-01-29 22:19:16
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