【湯川さんと後藤さんを悼みます・1】最悪の結果になってしまったようで、心が痛みます。かつてイラク・アンバル州で取材したことがある自分にとって、ただの他人事とは思えませんが、今は安全地帯に身を置く立場で、さかしらに評論はできません。でも、発言すべきと考えたことを、以下に連投します。
2015-02-01 08:50:04【湯川さんと後藤さんを悼みます・2】「イスラム国」を名乗る集団には、湯川さんと後藤さんを殺害する正当性など、何もありませんでした。社会的にいかなる背景があろうと、相手を問わず無差別殺人を繰り返している非道な集団である彼らの理屈に、正当性を認めるべきではないと思います。
2015-02-01 08:53:07【湯川さんと後藤さんを悼みます・3】実態としては唾棄すべき犯罪者集団である彼らは、何を目指すのか。ヒントは「イスラム国」という、彼らが自称するアイデンティティだと思います。超国家的で「ふつうの対応では追いつかない、不倶戴天の敵」と見られることこそを望んでいるのではないでしょうか。
2015-02-01 08:58:11【湯川さんと後藤さんを悼みます・4】「常ならぬ敵」扱いを望んでいる奴らに、その望み通りのものを与えてやる必要はありません。
2015-02-01 09:03:09【湯川さんと後藤さんを悼みます・5】何度でも繰り返しますが、湯川さんと後藤さんを殺めた者たちには何の理屈も認めるべきではありません。だからこそ、彼らが望む、まともな「国家」扱いしての取り扱いは禁物なのです。
2015-02-01 09:05:14【湯川さんと後藤さんを悼みます・6】同胞を理屈抜きに殺され、私の中では、ただただ恐ろしいと思う感情と、こんな連中はあらゆる物理的手段をもって抹殺してやりたい、と思う怒り、その双方が存在します。でも、どちらに突き動かされてしまっても、結局は彼らの思うつぼではないでしょうか。
2015-02-01 09:10:07【湯川さんと後藤さんを悼みます・7】お二人が巻き込まれた非情な現実は以前から、「イスラム国」が跋扈する地域に存在していたものです。ただ平和を唱えるだけでは事態が解決しないのも確かです。時には冷酷な計算も必要でしょう。でも、不必要に前のめりになっても、それは決して解決にはならない。
2015-02-01 09:18:22【湯川さんと後藤さんを悼みます・8】ではどうすればいいのか。言うは易くで、即効万能の解決策はないと思います。一つの方向性は、今回も「イスラム国」が広報戦略として使った外国人ジハーディストの問題に、供給源となっている欧州諸国と共に向き合っていくことでしょうか。容易ではありませんが。
2015-02-01 09:30:01【湯川さんと後藤さんを悼みます・9完】一連の事件が最悪の結末を迎えたらしいと知り、暗澹たる思いに駆られました。同じく衝撃を受けた人も少なくない中、無言でいるべきではないと思い、あれこれと記しました。すっきりした解決策は見当たらないことを述べただけで建設的ではない点、ご容赦下さい。
2015-02-01 09:42:57