〈御手洗シリーズ〉のすべて

ねむるさかな(芹香)氏による、島田荘司作『御手洗潔』もの全作レビュー。異版における異同も丁寧に追い、公式のコミカライズ・同人アンソロジーなどもカバーしておられます。
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芹香(ねむるさかな) @aquamensis

ついでにミステリジャンルの「ヤオイ」、「スラッシュフィクション」の背景については、鷹城宏さんが『ニューウェーヴミステリ読本』の中で、「有明の囁き」というタイトルで大変判り易く解説されています。何度読んでも全力で頷く。

2015-02-05 17:09:27
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

ちょっと息切れ。 私は「さらば遠い輝き」に関しては、文庫版『メロディ』の自作解説で 「(アンソロ執筆者がアマチュアばかりなので)そこで責任をとって、ムーヴメントの張本人が柱の小説を書いて欲しいと要求され、仕方なく書いた」p.400 の「仕方なく」というところが大変好きです(笑)。

2015-02-05 17:18:15
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

……今朝から馬鹿みたいにツイートしてるんですが、この辺どうなのかな、要るのかなと果てしなく不安に。『メロディ』のノベルスが見つかり次第本編紹介に戻ります!

2015-02-05 17:23:17
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

昔の資料がさごそ fragmenta.blog91.fc2.com/blog-entry-106… 『アトポス』で本を投げて怒った読者がいる、というのと、それを受けた『龍臥亭事件』成立の経緯はこの辺で。

2015-02-05 18:47:05
まろさん @maroron551

@aquamensis: 「ちっぱーみたらいくんR」とは何ぞや?と思われる方はこちらを。90年代後半から2000年代に掛けて、こうしたプロアマ問わないアンソロがマンガ・小説両方のジャンルでこぞって出版され、当時の読者はけっこう困惑したものでした…。何でも楽しめる上級者向け。”w

2015-02-05 18:54:29
まろさん @maroron551

ちっぱーみたらいくんRは比較的初心者向けに描いた(つもりです)つもり…

2015-02-05 18:56:45
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

わー! 今井さんに反応頂いてしまった。 『ちっぱー』(あるいは同人解釈ってこんなだよ)という知識・認識がある読者と、その辺りがまっさらの、新しい読者の感想を較べてみたいところです。すごく興味がある。

2015-02-05 19:35:06
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

〈御手洗シリーズ〉紹介、見切り発車で始めたので「あっ『挨拶』は『全集6』にも収録されてるわ……」とか後で気がついてあわあわしています。 ドラマが終わるまでデータサイト残しとけばよかったなあと若干後悔しつつ、気に留めて下さる方がいるのは大変嬉しいです。

2015-02-05 21:26:59
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

【初めての方に提案】「〈御手洗シリーズ〉、たくさんあってどこから読んでいいか……」という方には、少し視点を変えて「ノベルスで選ぶ」というのもあり。 とりあえず、講談社から出ているものを抑えておけば、シリーズの主要なお話をクリアできます。 1)古本屋さんで講談社ノベルスの棚に行く。

2015-02-05 22:12:04
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

2)まずは白い背表紙を選ぶ。第1期は全て「コンビ」で登場なのでご安心ください。『異邦の騎士』は最初に読まないこと! を守ればどこから読んでもOK。有名どころは白表紙でざっくり網羅できます。 pic.twitter.com/PGpw7HiJIl

2015-02-05 22:13:19
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芹香(ねむるさかな) @aquamensis

3)石っぽい背表紙は第2期。長篇4冊。どんどん厚さが増しますが、分厚さにめげないでください。御手洗さんのみの登場だったりそれも途中まで出て来なかったりり謎が専門的になったりしますが、いずれもリーダビリティは一級品です。 pic.twitter.com/AyWszBfmlW

2015-02-05 22:14:29
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芹香(ねむるさかな) @aquamensis

4)黒い表紙は第3期。短編・中編集がメイン。キャラクタの過去の話や番外編的な話も多いので、できれば読むのは後半に取っておくのが吉。「白」「石」が面白ければ充分楽しめます。※『ネジ式ザゼツキー』はここのカテゴリに含まれます。 pic.twitter.com/0SoszJwKU1

2015-02-05 22:16:39
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芹香(ねむるさかな) @aquamensis

5)ここまで来たら、あとはお好みで、他の出版社から出ているお話や、作者のノンシリーズ、また〈吉敷シリーズ〉等にも是非手を伸ばしてください。読み進めて行くと、「あれっ、このキャラ、あの話に出てた?」なんてオドロキも。

2015-02-05 22:17:40
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

先に番外編を進めてしまいます。

2015-02-13 12:55:17
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

〈御手洗シリーズ〉番外。『石岡和己の事件簿』(1)(2)。公式アンソロジーにも参加しているさちみりほによる書き下ろし。「里美上京」はここが初出。 私はこのシリーズの里美ちゃんが大変好きです。 pic.twitter.com/KlfXTubzlv

2015-02-13 12:58:01
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芹香(ねむるさかな) @aquamensis

因みに、島田荘司さんとの初会談の際、さちみさんの「石岡君は美形ですか?」と質問に「御手洗は女性に対してはともかく男性に対しては面食いだから石岡君は美形だと思う」と返答した旨が書かれ、当時の(一部)女性ファンを狂喜あるいは困惑させたことは割と記憶に新しい。

2015-02-13 13:03:57
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

狂喜あるいは困惑、というのは、「やっぱりね!」と「そこまでファンサービスしなくてもいいんですよ先生……」の2派があったということです。しかし石岡さんがある程度ハンサムでなければ某事件は成立しない気もするので、そう考えれば別段ファンサービスでもなかったのかも。

2015-02-13 13:06:41
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

〈御手洗シリーズ〉番外。『パロディサイト・事件』『パロサイ・ホテル』それぞれ上下巻。問題作。一般のファンから御手洗パスティーシュを募り、その短編を島田荘司が繋いで長編に仕立ている。執筆者には氷川透、小島正樹、柄刀一らの名前もある。 pic.twitter.com/6Egd0I9s0D

2015-02-13 13:19:21
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芹香(ねむるさかな) @aquamensis

御手洗は登場せず、石岡と里美コンビによる謎解きとなる。 前述の御手洗アンソロが女性向けだと男性ファンから非難を受けたことで、男女問わず楽しめるものを、と企画されたもの。 完全にコレクターズアイテムです。全作を読み終わって、更に何か読みたい、と思った石岡さんファンはどうぞ。

2015-02-13 13:24:47
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

※「島田荘司・著」ではありますが、半分以上はファンの方の短編集になります。

2015-02-13 13:26:29
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

〈御手洗シリーズ〉番外。2000年前後はこうした副読本の出版ラッシュ期でもありました。「季刊島田荘司」は4号で止まっていますが、「山の手の幽霊」「ロシア幽霊軍艦事件」「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」「最後の一球」はここが初出。 pic.twitter.com/PCWjmA7Y8I

2015-02-13 13:33:45
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芹香(ねむるさかな) @aquamensis

『攻略本』『ミタライ・カフェ』『「異邦」の扉に還る時』それぞれに書き下ろされたシリーズ関連短編やエッセィについては、その後出版された短編集および『島田荘司読本』『21世紀本格宣言』(講談社文庫)に収録されているので、無理に集めなくてもいいかな。

2015-02-13 13:36:58
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

繰り返しになりますが、「番外」として紹介したものは基本的にファン向けのコレクターズアイテムなので、シリーズを先にお読みになることをお奨めします。

2015-02-13 13:37:45
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

えーと、これで多分番外編諸々は紹介し終わったと思うので本編の3期紹介に戻ります。しかし細かい打ち間違いが多くてすみません……。

2015-02-13 13:43:04
芹香(ねむるさかな) @aquamensis

〈御手洗シリーズ〉紹介(10)『御手洗潔のメロディ』。久々の短編集。馬車道時代、学生時代、御手洗登場せず、と内容が幅広いので、ある程度キャラクタを把握しているとより楽しめると思います。「IgE」はコミカライズ版との比較も楽しい。 pic.twitter.com/eSF3YDRY11

2015-02-13 13:58:45
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