指筆談とは科学? 超能力?

國學院大學の柴田保之教授は、専門家であるという立場から、この問題について一定の責任を持たれるべきと考え、名前を明示しています。  そうでない方については、過剰な批判を受けてほしくはないという願いから(ご自身のブログ等にお名前を載せていらっしゃるものの)検索避けを意図してイニシャルに留めました。
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ベル邸 berutei @berutei

あるブログ記事(snow.citylife-new.com/e91720.html)に関して覚え書きをしておきたいので連続してツイートする。ここには「指談の練習会」において語られたという、指談のやり方のコツなどが画像とテキストでまとめられている、のだが、個人的には内容がオカルト的であると感じる。

2015-02-06 21:38:43
ベル邸 berutei @berutei

そもそも、このブログの筆者(MJさん)は「シータヒーリング」(祈りによって心身を癒やすという)の「インストラクター」という立場の方であるそうなので、見解がオカルト的なのは当然かもしれない。いわゆるオカルトを信じることについては私は非難するつもりはない。

2015-02-06 21:40:01
ベル邸 berutei @berutei

私が気になるのは、MJさんの説明する“指談”が國學院大学の柴田保之教授が行っている“通訳”等と同じ仕組みなのか、という点だ。同じ筆者の別のブログ(ameblo.jp/makinojunko/en…)には「國學院大学の教室で」やり方を教えてもらったとあるが、これだけではよく分からない。

2015-02-06 21:42:00
ベル邸 berutei @berutei

2013年の9月に國學院大學の教室で行われた会(togetter.com/li/567168)で私が聞いた柴田保之教授の説明では、“指談”は一般的な筆談と同じで、介助者が対象者に文字を書いてもらい、それを解読するというものであった。ペンの代わりに指先を使うわけである。

2015-02-06 21:44:12
まとめ 続・柴田保之教授による障害児の“通訳” (指談・指筆談) 國學院大學の柴田保之教授が障害児・者の“通訳”をする現場を見学した。それに関するごく簡単なレポートである。彼の伝える言葉は、本当に障害者たち本人のものなのだろうか? 20140301: 一箇所だけ訂正を追加。(誤:東北→正:北陸) 15867 pv 73 9 users 4

 

ベル邸 berutei @berutei

柴田保之教授に“指談”を教えられた親子に関する朝日新聞の記事(2014年12月21日 asahi.com/articles/ASGDL…)にも『人さし指のわずかな動きで母の手のひらに言葉を伝える「指談」』という記述があるので、柴田教授は普段からこうした説明をしているのだろう。

2015-02-06 21:46:27

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リンク 朝日新聞デジタル 富山)「指談」で新たな可能性開く 高岡で作品展:朝日新聞デジタル 重い障害で、体の動きと言葉を奪われた高岡市南星町の中島基樹(もとき)さん(33)の「母と描く作品展」が、高岡市西田の「パン工房ブレッド」で開かれている。倒れて10年以上過ぎてから両親の献身的な支えで...

 

ベル邸 berutei @berutei

ところが、一番最初に紹介したMJさんのブログ記事にある写真(1枚目)を見るとそれとは異なる説明が書かれている。たとえば「指談ができるのは…」「文字を書こうと思う(脳のイメージ)」→「筋肉を動かす情報が脳から手足の指先に届く」→「その情報を指から感じ取る」といった内容である。

2015-02-06 21:47:47

↓一番最初に紹介したブログ記事

リンク 指談(ゆびだん)でお話しましょう! ホワイトボードから 美濃加茂市の 指談の練習会のときに にこにこ◎^▽^◎みかん♪さんが ホワイトボードに 書下ろしのよ...

 

ベル邸 berutei @berutei

確かに、筋肉を動かそうとする電位信号を読み取ってロボットスーツを操作する、といった研究・および開発は科学の分野で行われているが、その信号は非常に微弱でありノイズも混じるため、工夫を凝らして読み取る必要がある。人間がただ触って読み取れるという主張は少なくともにわかには信じがたい。

2015-02-06 21:50:45
ベル邸 berutei @berutei

記事から読み取れる範囲でのMJさんの主張では「五感以外にも感じるセンサーがある」(画像4枚目)といった記述を見ても、よく言えば科学の常識に捕らわれない、悪く(?)言えばオカルト的な仕組みを利用しているように思える。いわゆる超能力だろう。繰り返すがそれだけで非難するつもりはない。

2015-02-06 21:54:15
ベル邸 berutei @berutei

さて、ここで柴田保之教授の話に戻るが、実は教授もまた、自由に話せない障碍者などの“通訳”を行えるとする自身の手法(相手の体に触れるだけでスラスラと読み取った言葉を口に出せる)について、同様にオカルト的な説明をしている節があるのだ。

2015-02-06 21:57:47
ベル邸 berutei @berutei

“通訳”の対象となっている少年の名前が出てきてしまうこともあり、情報元へのリンクは避けるが、驚くほど早く“通訳”ができる理由は、柴田保之教授曰く、自身の体に対して対象者から「なんか不思議な信号が来てる」のであろう、ということだ。(2013年5月の発言として)

2015-02-06 22:00:28
ベル邸 berutei @berutei

不思議な力を使っているからダメだ、とは私は思わない。しかし、もし不思議な力を利用しているなら、MJさんのようにそう明言すべきと考える。既に証明された科学的事実なのか・証明はされていない超能力なのかという点は“通訳”や“指談”の利用を考える際の重要な判断材料になると思われるからだ。

2015-02-06 22:02:34
ベル邸 berutei @berutei

現代の日本で超能力を頭から信じる人は圧倒的多数とは言い難い。自身の手法をオカルト的な理屈で説明すれば、新聞社もそのまま記事にすることを渋り、賛同者は得にくくなるかもしれない。が、そういった影響力を持つ要点であるからこそ、科学なのかオカルトなのかという説明は明確にすべきである。

2015-02-06 22:04:02
ベル邸 berutei @berutei

もし、MJさんの手法はオカルトで柴田保之教授のものはオカルトでない、ということならば、“指談”は使用者によって原理が異なるという点を説明した方がいいでしょう。そこを明確にしないまま『白雪姫プロジェクト』等を通じて“指談”が一緒くたに広められている現状を不安に思っています。(終)

2015-02-06 22:08:37