柴田保之教授による障害児の“通訳”について(指談・指筆談)

國學院大學の柴田保之教授は、重い障害を持ち、言葉を伝えられない人々の“通訳”を行っている。しかし彼の伝える言葉は、本当に障害者たち本人のものなのだろうか? 第三者による十分な検証が行われることを願う。 ※2014.03.18 ・毎日新聞の記事について追記 ・チューリップテレビの顛末?について補足
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お知らせ

この問題に関連した詳しい意見は下記ブログにも書いています。
http://ameblo.jp/othello-iago/entry-12046063337.html

リンク どろろんのブログ 『指談を信じる人へ (Q&A方式)』 このブログ記事の文章は、 指談・指筆談・ハンドスキャン・あいうえおスキャン・FC (Facilitated communication)といった言葉で呼ばれて…

ベル邸 berutei @berutei

しばらく前、インターネットで國學院大學・柴田保之教授の活動を知り、その信憑性に疑問を抱くようになった。そこで教授の活動の経緯などを簡単にまとめて書いてみようと思う。

2013-09-15 16:40:43
ベル邸 berutei @berutei

柴田保之教授の公式Webサイト【http://t.co/wg46lQDTz6】 教授のご専門は障害を持つ方の教育である。体も言葉も不自由なお子さんに、愛情と真心を持って向き合っていらっしゃる……はずだった。

2013-09-15 16:42:46
ベル邸 berutei @berutei

問題の活動の発端(というよりも萌芽)は1997年のようだ。柴田保之教授は重い脳性マヒを患う少年との関わりを綴っている。その中で、他者に介助されながら教材で文字を選択するという試みが行われた。

2013-09-15 16:43:45
ベル邸 berutei @berutei

初めのうち、試みの結果は柴田保之教授にとっても判然としないものだった。母親らに介助されているため、文字を選ぶ動作が本当に少年本人の意志によるものか分からないという当然の疑問を教授はいだいた。その慎重な姿勢はやがて失われていくのだが。

2013-09-15 16:44:32
ベル邸 berutei @berutei

ある日、少年から知人に向けて「おめでとう」という手紙が書かれた。これは「ほとんど、こちらが介助したものであった」そうである。柴田保之教授はこれを「賭け」と呼んだ。少年の意識と介助者の意志が一致していることに賭けたのである。

2013-09-15 16:45:22
ベル邸 berutei @berutei

それから半年ほど、様々な道具を使い文字入力の勉強は進んだ。少年はある日、パソコンと特別なソフト・スイッチを用い、介助を受けて「くもい」「まり」と入力した。このときの様々な事情から柴田保之教授は、少年が自分の意志で書いたものであると確信したそうである。

2013-09-15 16:47:08
ベル邸 berutei @berutei

これらの文字入力について、周囲からは、母親が操作しているのではないか、少年自身は字を理解していないのではないか、と疑いの目を向けられていたそうだ。こうした内容の疑惑は、2013年に至る現在でも柴田保之教授にまとわりつき続けている。

2013-09-15 16:48:30
ベル邸 berutei @berutei

少年はその後、様々な文章を綴った。決して長くはないが、複雑な感情や知性、意志の表れた内容であり、柴田保之教授にとっては障害児の可能性を教えてくれるものであったという。次のツイートの文章は、彼が小学三年生のときのものと教授の資料にある。

2013-09-15 16:49:43
ベル邸 berutei @berutei

小三の少年の言葉とされるもの。※「悩んで食べられなくなった。学校なぜ差別するのか。みんなと同じにしたい。違うのは嫌だから。咳が出ても行きたかったのに喋らせてくれなかった。僕の権利は認めてくれなかった。」※引用者注:柴田保之教授の資料ではほぼ平仮名だが、適宜漢字に変えて紹介した。

2013-09-15 16:52:55
ベル邸 berutei @berutei

その後、柴田保之教授はある寝たきりの少女との関わりから、重い障害を持つ子供たちの、言語・高度な知性の存在について確信を深めたようである。彼女についての文書には、文字入力用のスイッチと思しきものに下から手を添える、柴田教授の写真が載せられている。

2013-09-15 16:55:34
ベル邸 berutei @berutei

少女は2004年にワープロとスイッチを利用して様々な文章を綴ったそうだ。柴田保之教授によると「今のところ、○○さん(※少女の名)が言葉を表現できるのは、月に一度の私たちとの関わり合いの場面に限られている」そうである。そして約半年後、彼女は幼くして亡くなった。

2013-09-15 16:56:29
ベル邸 berutei @berutei

柴田保之教授によれば、この少女の死に際し「○○さんさようなら」と綴った少年がいた。彼は以前から文字入力の練習をしていたが、少女が亡くなり、上記の文を作った直後から「完全に自分で選択して」文章を綴るようになったという。

2013-09-15 16:58:06
ベル邸 berutei @berutei

なお、この少年に関する文書の中には、少年が意図を持って言葉を発声していたという旨が記述されている。しかし近年、柴田保之教授は他の障害者自身の言葉としてこう伝えた。彼ら障害者には意志とまったく無関係な言葉を発してしまうときがあるのだと。

2013-09-15 16:59:10
ベル邸 berutei @berutei

先述の少女が亡くなったことは、柴田保之教授にとって大きな転機であったように読み取れる。障害児たちの綴る文章はどんどん長くなり、詩が増え始め、入力の介助もどんどんスムーズになり、ついには入力のための道具も必要なくなった。

2013-09-15 16:59:48
ベル邸 berutei @berutei

柴田保之教授は「スイッチを使わずに、相手の手をとって「あかさたな」と言いながら選択の意図を読み取る」のだそうだ。私は2013年に撮影されたという教授の姿を動画で見た。彼は「あかさたな」の語すら使わずに、ただ相手の手を握り、読み取った言葉をスラスラと口に出していた。

2013-09-15 17:00:46
ベル邸 berutei @berutei

柴田保之教授はこれらの言葉の伝達(通訳と呼ばれているようだ)に対し、疑いの目が向けられることを知っている。それゆえに教授は、彼の通訳した事柄が障害者本人にしか知り得ない情報であったとされるケースを何度か紹介している。それでもなお疑惑の声は絶えないようだ。

2013-09-15 17:01:52
ベル邸 berutei @berutei

以上、私が柴田保之教授について書いた事柄は、ただネットで調べたことの感想文のようなものに過ぎない。障害に関する専門知識もない。誤りを書かないよう努めたつもりだが、もし間違いや誤解があれば指摘していただけると幸いである。

2013-09-15 17:02:49
ベル邸 berutei @berutei

柴田保之教授の活動は大手の新聞にも掲載されたことがある。障害の現状を憂える多くの人々が、彼の行動に感動し、希望を抱き、助力を求める現実がある。教授の“通訳”が真実であれば素晴らしい。だが、もしそうでなかったら?

2013-09-15 17:08:10
ベル邸 berutei @berutei

もし柴田保之教授のしていることが嘘だったら、間違いだったら、お芝居だったら、彼を信じた人たちは様々なものを失うことになる。一連のツイートを書いたのは、それを想像して恐ろしくなったからだ。この恐ろしい疑惑を晴らしたいという願いからだ。

2013-09-15 17:09:49
ベル邸 berutei @berutei

以上で柴田保之教授について、私の述べたいことの主な部分は書き終えました。また考えがまとまれば書き足すこともあるかもしれません。私は彼の“通訳”の真実性について疑いを持つ立場です。かつて柴田教授ご自身がいだいていた疑問を、私も同じように感じているのです。

2013-09-15 17:33:04

続編:実際に“通訳”の様子を見てきました