2015年2月6日

山本七平botまとめ/【唯一神と血縁/神に誓って転ぶ①】「神との上下契約しかないイスラム(欧米)社会」と「神との契約がなく人間同士の話し合いしかない日本社会」

山本七平・岸田秀の対談集『日本人と「日本病」について』/唯一神と血縁/断章取義/29頁以降より抜粋引用。
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山本七平bot @yamamoto7hei

⑦【山本】ユスフザイという人が、イスラム教徒には元来、人と人との間に契約がないということを紹介していますが…全くその通りなんですね。 なぜそんなことになるかというと、アラーがいるわけです。 個人個人がアラーと対峙して、アラーとの間に契約を結んでいる。

2015-01-26 19:08:56
山本七平bot @yamamoto7hei

⑧【山本】これが学者のいう上下契約で、その契約内容が同じならば結果において個人と個人との間に同じ関係が生ずる。 これは…ヨーロッパも根本に戻るとこの形なんです。 宗教法というのが神と個人との契約内容となっているわけです。pic.twitter.com/BY3Ce6ebfR

2015-01-26 19:39:05
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山本七平bot @yamamoto7hei

⑨【山本】彼はこれをおかねの貸し借りにたとえて説明していますが、つまり貸借をどうすべきかは、各人の神との契約で決まっている。 この契約の内容がつまり宗教法ですから、改めて個人と個人が話し合って契約をする必要がない。

2015-01-26 20:08:59
山本七平bot @yamamoto7hei

⑩【山本】彼らの社会では、この神との契約に基づく自己規定のない人間というのは信用されないんです。 神との契約がないんじゃ、何をするかわからない、 これが彼らの精神構造の基本でしょう。 【岸田】なるほど。

2015-01-26 20:38:57
山本七平bot @yamamoto7hei

①【神に誓って転ぶ】【山本】日本人の社会には神がいないんですね。人間と人間とがいてお互いの間で相手の立場に立って話し合う訳です。ただ面白い事に、この話し合いの結果を認証するという時に「天地神明」という証人を引っぱり出す事がある。pic.twitter.com/O7fFouRdmg

2015-01-26 21:08:56
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山本七平bot @yamamoto7hei

②【山本】だがこの際も、天地神明と人間の間に契約があるわけではない。 徳川時代の文書で「南蛮誓詞」というのがあるんですが、これなんか外国人に話してきかせても絶対に理解できない。<岸田秀との対談集『日本人と「日本病」について』

2015-01-26 21:38:59
山本七平bot @yamamoto7hei

③【山本】これはキリシタンが転向の誓詞を奉行に差し出したものなんですけどね、何に誓って転ぶかというと、デウスに誓って転ぶんです。 ”神に誓って神を信じません”と言わなくちゃいけない。 【岸田】完全な語義矛盾ですね。 【山本】確かにそうですが、これが日本の社会の特徴なんですね。

2015-01-26 22:08:59
山本七平bot @yamamoto7hei

④【山本】なぜそんなおかしなことになるかというと、日本においては人間と人間の話し合いで決めた事が重要なのであって、神が唯一絶対の契約者ではない。 神は単なる証人です。 「転ぶ」のも、これは一つの話し合いですよね。

2015-01-26 22:39:03
山本七平bot @yamamoto7hei

⑤【山本】その話し合いの結果一つの結論が出た。 そのときに本人の信じている神か仏を証人に呼んでくる必要がある。 普通ならば天地神明に誓っていいんですが、そのキリシタンはまだ天地神明を信じていないのだから、彼の側の証人・デウスを呼んでこい というわけです。

2015-01-26 23:08:57

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