第6回気象サイエンスカフェin九州「集中豪雨に勝つ~まずは敵を知ろう~」(2015/2/7)
【イベント中継】 きょう15:30から開催の「第6回 気象サイエンスカフェ in 九州」をこのアカウントでtwitter中継します★ お楽しみにヽ(*´∀`*)ノ 会場は次第に参加者が集まりつつあります… pic.twitter.com/vlH4gILUES
2015-02-07 15:21:23まもなく気象サイエンスカフェが始まります。コーヒーを飲みながら、お菓子をつまみながら、まったりと中継していきます。本日の中継を担当する@tenki_KRYです。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/CClxeKjlhR
2015-02-07 15:31:25気象サイエンスカフェがスタートしました。本日の先生は、九州大学大学院理学研究院の川野哲也さんです。大波多さんの案内により進行していきます。 pic.twitter.com/oY061kJmpO
2015-02-07 15:34:40きょうのテーマは「集中豪雨に勝つ~まず敵を知ろう」・・・集中豪雨の現象を理解して、その知識を防災、減災に役立てよう、という意味で、このタイトルにしました。
2015-02-07 15:37:28気象サイエンスカフェin九州、始まりました。 (@ BIZCOLI) swarmapp.com/c/bHrGTb8wm1t pic.twitter.com/nxty90gxmt
2015-02-07 15:39:54カフェ、ということで、まずはパンを作る話…徐々にパンができる条件が難しくなり、会場の人たちの頭の上に「???」が浮かんでいます。 pic.twitter.com/vZmEV3YSE1
2015-02-07 15:43:40パン作りの話を、「雨製造機」に置き換えて考えてみると、…雨を大量に作るためには、原材料(水蒸気)がたくさんいる、雨製造機が稼働できる状態にする(積乱雲が発達しやすい状態に)、雨製造機(積乱雲)をたくさん用意…などの条件が整うことで集中豪雨が起こりやすくなる。
2015-02-07 15:47:33雨の材料、水蒸気の話…地上~空高いところまでに含まれる水蒸気量を雨量に換算したものを「可降水量」という。冬季vs梅雨期・夏季で可降水量を比較すると…冬より夏の方が4~5倍多い。夏の方が大雨ポテンシャル大。
2015-02-07 15:52:01月平均可降水量の冬季(1月)vs夏季(7月)の比較図です。夏季の方が赤~紫色…つまり可降水量が多いことを示しています。 pic.twitter.com/YP7ldGhkaY
2015-02-07 15:54:21夏の方がなぜ水蒸気量が多いか?飽和水蒸気量の温度依存性により、気温が高い方が、大気が水蒸気をたくさん蓄えることができるから。また、水蒸気の源…海から蒸発した水蒸気が、夏は南風に乗って日本列島に大量に入ってきやすい。
2015-02-07 15:58:01大雨発生事例の天気図を見ていくと…南風が入ってくる気圧配置に。大気地中の水蒸気が多くなる条件として①気温が高い(暖候期)、②南寄りの風が吹く気圧配置により、南方海上からの気流流入、海面からの蒸発による大気への水蒸気供給(海洋性気団内)
2015-02-07 16:01:27次は「雨製造機を稼働できる状態にする」…積乱雲の発生、発達に好都合な条件について。天気予報でよく聞く「南からの湿った空気流入」「上空に寒気が入り」「大気の状態が不安定」…
2015-02-07 16:03:35水蒸気とは…積乱雲を駆動する熱源。水蒸気自体が熱を蓄えていることに留意。積乱雲の発生、発達には上昇気流が必要ですが、上昇気流内の空気は約ー10度/kmで冷却されている一方、一般的な大気は約-6.5度/kmで気温低下。冷却され続けた空気は過飽和状態になり、水蒸気→水に凝結が起こる。
2015-02-07 16:07:58凝結が起こった(結露状態)時に潜熱が放出される…これが水蒸気の熱源。これにより自分自身を温めることができ、周りより温かくなると浮力を生み出す。水蒸気が熱源であることで、積乱雲の発生を、さらに強化することができる。
2015-02-07 16:12:44気象予報士にはおなじみの「エマグラム」が登場…ですが、一般の参加者の方もいらっしゃるので、川野先生、少々解説に苦慮しています… pic.twitter.com/KgvF0YZctA
2015-02-07 16:15:08まわりの大気の温度分布…上空に行くにしたがって緩やかに気温低下。これに対し、下層の水蒸気を持つ空気が上昇していくと、途中の高度で、自分自身で上昇していくポイントがある。下層水蒸気が多いほど、すぐに凝結が起こるため、低い高度で積乱雲が自然に成長していくことに。
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