第6回気象サイエンスカフェin九州「集中豪雨に勝つ~まずは敵を知ろう~」(2015/2/7)
つぎは、積乱雲発生を抑制している、「おもし」を外す、いわゆる「持ち上げ作用」の話。 pic.twitter.com/iDgfN3bKLv
2015-02-07 16:24:45上昇気流内の空気は、凝結が始まる前、もしくは始まってもしばらくの間は、下向きの力を受け続けるため、それに打ち勝って、無理やり上昇する空気をある高度まで持ち上げる…これが「おもし」を外す「持ち上げ作用」
2015-02-07 16:27:05山沿いで持ち上げ作用が起こりやすい理由…日差しが照り付けるとき、山に近いところの空気は、お隣の空気より早く温まることで上昇気流が起こる。ほかにも、低気圧の収束や、前線による持ち上げ、平地でも地面の温まり方にムラ(都市部のアスファルト・クーラーの排熱など)があると上昇気流が起こる。
2015-02-07 16:30:43気象サイエンスカフェ再開です。次は集中豪雨が起こるのはどんなときか?の話。積乱雲は1個1個では降水時間は短い。積乱雲がベルトコンベヤーに乗って次々やってくるように、次々にライン上に乗って来る積乱雲が1点に集中して雨を降らせるとき。例:甑島ライン、長崎ラインなど。
2015-02-07 16:40:07最近、おなじみになってきた「バックビルディング」の話…新しい積乱雲が風上側で次々に発生して、積乱雲がベルトコンベヤーで運ばれてくるのと同じように1点に集中して雨を降らせる。 pic.twitter.com/HYI3Rc388b
2015-02-07 16:45:10九州付近で梅雨期に観測される降水システム…アメリカで見つかった豪雨をもたらすパターンが九州でも見られる。ライン状の積乱雲が並ぶ形の時が危険なパターン。 pic.twitter.com/zoAq4lak4Y
2015-02-07 16:48:50「一個の積乱雲の寿命はせいぜい1時間。一時間に一個の積乱雲から降る雨の量は上限がある。次々に積乱雲がやってきてライン状の集中豪雨を降らせる。」パン製造機の話と繋がってきた。
2015-02-07 16:51:16福岡での強い雨のパターンで解説…海上で発生したライン状の雨雲が南下しながら陸上にかかってきて、さらに強い積乱雲が次々に発生して強雨エリアが停滞。 pic.twitter.com/jaKZvdGmry
2015-02-07 16:51:342013伊豆大島豪雨の解析結果の話に。「レーダー雨雲の様子を確認すると、複数の積乱雲が列をなしたということがわかる。」
2015-02-07 16:53:34これまでの水蒸気の話から繋げると…地球温暖化が進行すると、集中豪雨発生のポテンシャルが高まる pic.twitter.com/5TfhhQPkno
2015-02-07 16:57:29九州付近で大雨が降りやすい時間帯を調べてみると…弱い雨は時間帯による発生頻度の偏りはあまりないが、強雨となると、朝5~10時頃、明け方から朝に多い…寝ているときに襲われると危険! pic.twitter.com/nGA4grY8JW
2015-02-07 16:59:53大雨が降りやすい時間帯に偏りがあるのは、九州付近特有のことのようで、関東付近では、このような顕著な傾向はみられない。 特に九州に住む人は、就寝前の心構えを大切に!
2015-02-07 17:01:31会場から質問・・・なぜ九州付近で、強雨の時間帯に偏りが顕著に現れる?夜中に下層が南風が入り、上層で北風が入りやすい傾向が、特に西日本領域でみられることが原因か?なぜ、その風の傾向があるのかは、まだ研究途上…
2015-02-07 17:04:01バックビルディング型とテーパリングクラウドの違いは?…バックビルディングはレーダーで強い積乱雲群を見ている。テーパリングクラウドは気象衛星により上空から見ている。視点の違い。バックビルディングになったときは、上層の雲が風に流されながら広がり、テーパリングクラウドが見られやすい。
2015-02-07 17:07:03大雨が発生しやすい時間帯について・・・南風が強まる、というのをどう調べた?・・・再解析データ(過去の気象データ)を使用して、平均の南風が夜の方が強い、ということが分かった。アメリカの解析では、夜は太陽放射による上空までの空気のかき混ぜが少ないことを考えるが、日本の場合はどうか?
2015-02-07 17:17:35