食べられちゃっても生きてるよ。 〜リステリア〜

妊婦さんや免疫低下してる人にとってはリスクの高いリステリアについてのわいたんべさんの解説です。 キャベツ湿布を笑うのは面白いかもしれないけど、リステリアについて学ぶのはもっと楽しいよ。
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ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe ふんふん。そのものはぴたっとしてて直接入れないから、細胞のなかに入れちゃうんだ。かしこいなあ。

2015-02-09 00:07:52
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 はい。発生状況を正しく把握できてない、というのが現状で。実際は結構、感染者がいるのかも、とか、実は健康保菌者からの感染とかの可能性もあるかも、とか。

2015-02-09 00:15:42
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

(マクロファージの細胞質に居座られたリステリアを、どうやって退治するのだろう? 捨て身の抗原提示で、自分ごと細胞傷害性T細胞に退治させるのかしら?)@Butayama3 @y_tambe

2015-02-09 00:15:49
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

(それとも、自ら潔くアポトーシス?) @Butayama3 @y_tambe

2015-02-09 00:17:55
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 あとはオートファジーあたりも働く可能性が。一旦、細胞質に逃げ出したものを捕まえなおす。もちろん、リステリオリジンでオートファゴソーム膜とかも溶かしちゃうけど、溶かされる前に殺せればOKで、マクロファージが活性化されてると有利に。

2015-02-09 00:18:09
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@y_tambe @Butayama3 あ〜。なるほど。まさに喰うか喰われるかのスピード勝負って感じですね。ご返答ありがとうございます。一昨日の件があるので、ちょっと控えめにしてみました。←しっかりメンションしていて、どうよ

2015-02-09 00:21:28
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 ここらへんも、「上皮細胞感染性の赤痢菌とオートファジーの関係は有名だけど、リステリアとマクロファージの場合ではどうだったっけ?」とか、びくびくしながら書いてます。きっちり言うには原著漁ってからの方がよかったかも。

2015-02-09 00:24:12
Y Tambe @y_tambe

あとは耐塩性や耐寒性、何と言っても、耐寒性の高さは異常というか、0℃以下でもゆっくりと増殖可能と言われるほどで。これは、細胞内に蓄積される「ベタイン」という分子によるものと言われてる。植物でも耐塩性、耐寒性のものが蓄積してることがある物質。

2015-02-09 00:27:29
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@y_tambe @Butayama3 リステリオリジンって、たちが悪そうですが、水平伝播でほかの菌に行ったりした例はないのですか?

2015-02-09 00:34:50
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@y_tambe @Butayama3 ちょっと安心しました。菌を相手に油断は禁物ですけれど。

2015-02-09 00:40:32
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 ただし、化膿レンサ球菌が作るストレプトリジンというタンパク質と類似性があったかと。抗原性では似てるんだけど、アミノ酸の相同性はどうだったっけ?

2015-02-09 00:42:18
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@y_tambe @Butayama3 ひぃ〜。抗原性だけでなく、機能も似ていて、オートファゴソーム膜を溶かしたりするのですか?

2015-02-09 00:45:55
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 ストレプトリジンは、昔は単に(?)、溶血素(ヘモリジン)の一つだと考えられてたんですが、化膿レンサ球菌が実際にオートファジーを回避する現象は、阪大の吉森先生のグループが見つけてます。ただ、病原性との関連は未詳と言った方がいいかなあ。

2015-02-09 00:53:15
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@y_tambe @Butayama3 細胞の中に居座ることを可能にする性質と、宿主にどれだけ悪さをするか(病原性)は、別物と考えてもいいわけですね。なるほど。それはそうですね。ありがとうございます。

2015-02-09 00:57:33
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 ああ。いや、「細胞内寄生性」はたいてい、宿主に対する病原性と関連が深いのですが、化膿レンサ球菌の場合に、具体的に細胞内寄生性が深く関わってることが明らかな病気というのがあるのか、という問題でして。

2015-02-09 01:03:40
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@y_tambe @Butayama3 細胞内に寄生して、おとなしく平和的(?)に共存はしないのですか。マクロファージみたいに比較的短命な細胞だと、おとなしくしている意味はないと思いますが。そうか、体細胞ではいずれにしても意味ないのか。

2015-02-09 01:11:20
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96

@y_tambe @Butayama3 (それこそ胎盤や母乳を通して垂直伝播できれば、意味はないこともないか…。)

2015-02-09 01:14:25
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 まず、細菌の場合、宿主に細胞内寄生するものは、通性細胞内寄生性と偏性細胞内寄生性に大別され、前者は宿主細胞に頼らずに独立増殖が可能です。なので、このタイプは共存する必要性はない、とも言えます(続

2015-02-09 01:24:32
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 承前)一方、後者のタイプ(偏性)にはクラミジアやリケッチアがいますが、クラミジアは細胞外で、増殖不能だが安定な構造(基本小体)になるので、体内に留まりつづける必要はない。またリケッチアは、複数の種の宿主を持つなど、事情はさまざま(続

2015-02-09 01:27:20
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 承前)おそらく「共存」に最も近い例は、長期間にわたって増殖をかなり抑えたまま、つまり潜伏感染するタイプで、細菌では(通性細胞内寄生性ですが)結核菌やらい菌などが近いかと(続

2015-02-09 01:30:11
Y Tambe @y_tambe

@shima_usa96 @Butayama3 承前)また、細菌ではないですがウイルス、それもヘルペスウイルス科など、宿主細胞に潜伏感染するタイプがそれに近い。特に単純ヘルペスウイルスなどのように、神経細胞に潜伏感染するものは、ほぼ終生にわたって感染しつづけるわけで(続

2015-02-09 01:31:56