『SHIROBAKO』からあれこれ思ったこと

過去に何度か論じた話です。頭の整理も兼ねて。
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It happens sometimes @ElementaryGard

ビデオ化や他のキャラクター商品の儲けは「製作」で山分け。テレビせとうち、ビックウエスト、キングレコードだったかな。それぞれの出資率に応じての配分。「制作」のタツノコは制作費のみで、他の山分け一切なし。

2015-02-11 15:55:19
It happens sometimes @ElementaryGard

「原作」「製作」「制作」の分離がこのときはっきりした。

2015-02-11 15:56:11
It happens sometimes @ElementaryGard

「制作委員会」は大発明だった。元ネタは音楽業界でいう「原盤権」。例えばサザンの新作アルバム(これも死語かな)を作るのに1億円かかるとします。数字はてきとーです。録音スタジオの借り賃とかいろいろで1億円。アルバムがどのくらい売れるかは売り出してみないとわからない。

2015-02-11 16:06:25
It happens sometimes @ElementaryGard

1億円をぽんと出すのは度胸がいる。そこで複数の会社が持ちよる。3000万、3000万、4000万とか。アルバムが出て仮に10億円の利潤が出たとします。これを3:3:4で配分します。今は単純化して説明していますが。3000万円だして3億円返ってくる。

2015-02-11 16:08:17
It happens sometimes @ElementaryGard

こういうのを「原盤権」といいます。著作権とはちょっと違う。サザンの楽曲の著作権はサザンのものとして、アルバムとして形にするにはマザーが必要。マザー?アルバムの原盤のことです。昔はマスターテープといいましたが今はもう録音テープは使わないからマスター。

2015-02-11 16:10:19
It happens sometimes @ElementaryGard

マスターの制作費を複数の企業が出し合う。著作権はその複数企業が共同で持つことになる。利潤も出資配分にそって山分け。このやり方がテレビアニメに移植された。これが「制作委員会」。

2015-02-11 16:11:37

ここで「著作権」とあるのは「原盤権」に訂正。このことばは法律にはなくて業界内での用語です。法律上は「著作隣接権」といいます。

It happens sometimes @ElementaryGard

『SHIROBAKO』にも制作委員会のカリカチュアがありませんでしたか。会議のシーンで。第何話だったか思い出せない。

2015-02-11 16:24:18

以下は加筆。

It happens sometimes @ElementaryGard

カルテに「月600時間労働」、A-1 Pictures元制作進行に過労自殺認定 その2[海外の反応] - 翻訳こんにゃくお味噌味 blog.livedoor.jp/honnyaku_blog/…

2015-02-12 14:30:30
It happens sometimes @ElementaryGard

海外に作業を出してしまうのは、実は安いとか早いとか上手いとかの理由ではなくて、制作管理が楽だからという話もあります。車でかけずり回って絵を集めるより、外国のスタジオに「これ一話ぶんね」と仕事を出して期日までにあがってくるほうが助かる。

2015-02-12 14:37:59
It happens sometimes @ElementaryGard

大昔はスタジオのなかにすべての部署があったから、制作進行はスタジオ敷地内をかけ回ればそれで全作業が回せた。

2015-02-12 14:44:26