凛HAPPY BIRTHDAY【2/1編】

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凛「ん……」 遙「おはよう」 凛「んん…」 遙「寝てていいから、この手をどけろ」 凛「んだよ、まだいいじゃねぇか……」 遙「朝風呂に入りたい」 凛「ここ、9:00から温水プール開いてるらしいぜ」 遙「……っ！？」 凛「風呂は泳いだあとな？だからもう少し寝かせろ…」 遙「わかった」

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凛と寝るとあったかいが…そろそろ服を着たい…(遙)

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遙「凛、朝食食べに行きたい」 凛「ふぁ～…。そうだな、そろそろ起きて準備すっか」 遙「ルームサービスもあるみたいだが？」 凛「今日は家族連れも多いだろうし、ルームサービスにしようぜ」 遙「……」 凛「わかったから…無言で電話寄越すなよ」

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凛「お前はどこに行ってもそれな」 遙「どこの鯖が美味しいか吟味してるんだ」 凛「は？マジかよ？！」 遙「聞くか？」 凛「……遠慮しとく」

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遙「準備できたか？」 凛「もう終わるから、待ってろ」 遙「……」 凛「んな顔されてもな。ちゅーすっぞ」 遙「先に行く」 凛「あー悪かったって！おいてくなよ！」 凛「……で。お前はドアの前で何やってんだ？」 遙「プールはどっちだ」 凛「俺に任せっきりすぎだろ」

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凛「へ～なかなか広いな～」 遙「……」 凛「まずは準備運動か…」 バシャーン 凛「だよな……」

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凛「おいハル。貸し切り状態だし、勝負しようぜ？」 遙「勝負にならない」 凛「んなのやってみねーとわかんねーだろ？」 遙「はぁ…好きにしろ」 凛「よっしゃ！久々にハルと対決できる！」

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凛「ぷはっ！」 遙「ん……」 凛「さすがに速いな」 遙「俺の負けだ」 凛「……全然泳いでねぇお前と大差なかったな」 遙「凛…？」 凛「なんでもねぇよ。もっと頑張んねーとな俺も」

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凛「おいハル、そろそろあがろうぜ～」 遙「もうか？」 凛「もう1時間以上入ってんじゃねーか。あいつらに今日のフリーパス券ももらってるし、使わねーと勿体ないだろ？」 遙「そうだったな。わかった」 凛「俺は先にあがっけど、お前は最後に一泳ぎしてこいよ」 遙「ああ」

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凛「ハル、ドライヤー貸せ」 遙「自分でできる」 凛「いいから。いつも宗介がしてるから出来ねぇけど、たまには俺にもさせろ」 遙「……今度は俺も乾かしてやる」 凛「ありがてぇな」

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凛「さーて！どこから行く？」 遙「お前の好きなとこ」 凛「んーじゃあとりあえず軽めのジェットコースターに乗るか」 遙「ああ」

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凛「昨日も思ったが、お前ジェットコースターでも表情変わんねーのな；」 遙「楽しいぞ？」 凛「じゃあ楽しそうな顔しろよ」 遙「……？」 凛「はぁ…それでこそお前だよ」

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凛「飯、どうする？」 遙「そんなにお腹空いてない」 凛「朝けっこう食べたもんな～」 遙「あれぐらいだったら食べれるぞ」 凛「ん？あークレープか！いいな。ハル何食べんだ？」 遙「鯖缶そぼろクレープ」 凛「はぁ？んなもんあ………った。なんで売ってあんだよ…需要とか…」 遙「凛は？」

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『良かったら記念にお写真はどうですか～？』 凛「写真？」 『はい！こちらでお二人に合った服をコーディネートさせて頂いて、お写真を撮らせて頂きます～ただ今お試し期間中なので500円です！』 凛「……」 遙「撮りたいのか？」 凛「せっかくだし…想い出に残してーし！」 遙「…わかった」

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『それではそれぞれカーテンの中にお入りください』 シャッ 凛「お、これカッコイイな」 『ありがとうございます～当園のマークにも使用している剣と羽をモチーフに作っているオリジナルの服です』 凛「へぇ～普段着にも使えそうだな」 『はい！お気に召されましたら是非買い取り下さい！』

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遙「……足が寒い」 『そのタイツは厚手ですので、だんだんあったかくなってきますよ～』 遙「……なんで俺はこの格好なんだ？」 『私共は、お客様に一番合うコーディネートをしておりますが…もしお気に召さないのであれば…』 遙「こういうのは分からない。凛に聞いてくる」

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シャッ 遙「凛。この格好……」 凛「ん？」 遙「…………」 凛「…………おまっ！」 遙「あ、この…俺が着てる服…おかしくないか？」 凛「え！あ、ああ…うん。似合ってる…が…」 遙「ならいい」 凛「えっと…俺は、どうだ？」 遙「似合ってる…と、思う…」 凛「そっか」

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凛「なぁ、アイツに短パン履かせて、フワフワでおっきめの白いセーター着せたのアンタ？」 『あ、もしかしてまずかったですか？すごくあのイメージだったんですが…』 凛「いや、すっげぇ似合ってるから驚いた。サンキュ」 『良かったです。実は貴方が着てらっしゃる服とペアなんですよ♪』

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『いかがですか～？』 凛「いいなこれ」 遙「ああ」 『ではお写真お撮りしますね～』 『あの…良ければ今日はこのまま遊ばれてください』 凛「え？」 『お二人共とてもお似合いなので、是非そのまま着て行っていただきたいです！』 『もしお気に召しましたら、買い取りもできますので！』

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凛「…そうするか？」 遙「足元が心許ないが…」 凛「寒いか？」 遙「寒くはない」 凛「じゃあ、せっかくだし、これで遊ばせてもらおうぜ？」 遙「分かった」 『いってらっしゃいませ～』 『楽しんでくださいね～！』

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『さーて！バレンタイン前に一大イベント開催！カップル対抗リア充測定戦～！！！』 凛「なんだぁ？」 遙「カメラ？」 凛「だな。どっかのテレビ番組がこのテーマパークの紹介でもしてんじゃねーか」 遙「……こっち見られてないか…？」 凛「あ？」

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『そこのお二人！』 凛「え？」 『ちょっと今から夜までお付き合い願いませんか？』 凛「はぁ？」 『実は今から番組である企画をするんですが、参加者があと一組欲しくて！』 遙「興味ない」 『そんなことをおっしゃらず！優勝者には豪華賞品が…』 凛「はぁ？どんな内容なんだ？」

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『カップル別でこちらから出題する試練をクリアして頂き、優勝者を決めようと思います』 凛「カップル別？あのな…こんな格好してるがこいつは…」 遙「凛」 凛「あ？」 遙「参加する」 凛「は？何言ってんだ？」 遙「いいから参加するぞ」 『ありがとうございます～ではこちらに来てください』

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凛「おいハル！なんで参加すんだよ？こういうのお前が一番嫌がんだろ？しかもお前女と間違われてんぞ」 遙「あれを見ろ」 凛「あ？」 ・・・・・・ 凛「賞金10万円＋プレミアムサバ缶１ヶ月分……」 遙「絶対に勝つぞ」 凛「なんでカップルへの賞品でサバ缶なんだよ…」

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(シェアハウスside) 真「ふぁ～遅くまで起きてたからお昼まで寝ちゃったね」 宗「七瀬がいないだけでこんなにだらけるとは…」 似「今頃凛先輩たち楽しんでますかね？」 渚「あ、テレビで昨日行った遊園地の特集やってるよ～」 真「本当だ。バレンタイン前だからカップル向けの特集だね」