都名所図会巻之三 上

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なんでも かんでも @kandemo

「… はじめ開基(かいき)は、伝教大師(てんぎょうだいし)で、ここも天台(てんだい)の別院(べつゐん)である。當山(とうざん)の致景(ちけい)は、唐土(もろこし)の長楽寺(ちょうらくじ)に似ているといって、このように號(なづけ)られたということだ。…」 RT @kandemo

2015-03-17 14:55:57
なんでも かんでも @kandemo

「… 後(のち)は、國阿上人(こくあしょうにん)が住持(じゅうじ)して、時宗(じしゅう)にあらためた。本尊(ほんぞん)は、十一面(めん)観音(かんをん)である。伝教大師(でんきょうだいし)は、唐土(もろこし)より帰朝(きちょう)の折(をり)から、…」 RT @kandemo

2015-03-17 14:56:46
なんでも かんでも @kandemo

「… 海上(かいじょう)において、龍神(りゅうじん)が姿をあらわし、頭(かしら)に観音(かんをん)の像(さう)を戴(いただい)て來(きた)る大師(だいし)を礼拝(らいはい)渇仰(かつごう)されていたので、…」 RT @kandemo

2015-03-17 14:58:02
なんでも かんでも @kandemo

「… 忽然(こつせん)とかの尊像(そんぞう)が衣(ころも)の袖(そで)に飛来(ひらい)された。これが、當寺(とうじ)の本尊(ほんぞん)である。䑓坐(だいざ)の下(もと)の幡龍(はんりゅう)は、大師(だいし)の作(さく)で、この謂(いい)である。…」 RT @kandemo

2015-03-17 14:58:59
なんでも かんでも @kandemo

「… [以上、縁起(ゑんぎ)に見える] 辨財天(べんざいてん)の社(やしろ)がある。この神形(しんぎやう)も大師(だいし)の制作(せいさく)で、鎮守(ちんじゅ)とされた。…」 RT @kandemo

2015-03-17 14:59:47
なんでも かんでも @kandemo

「… 傍(かたはら)の庭造(ていぞう)は、相阿弥(そうあみ)の作(さく)で、世(よ)に名高(なたか)い勝地(しょうち)である。」 RT @kandemo

2015-03-17 15:00:19
なんでも かんでも @kandemo

「夫(それ)當山(とうざん)は、洛東(らくとう)第一の風景(ふうけい)で、鳳城(ほうじょう)九陌(きゅうはく)の大路(おおぢ)小路(しやうぢ)、北は加茂(かも)二葉(ふたば)山大宮森(ををみやのもり)より、…」 RT @kandemo

2015-03-17 15:01:37
なんでも かんでも @kandemo

「… 南(みなみ)は鳩(はと)の峯(みね)淀(よど)の川瀬(かわせ)をゆきかふ舟(ふね)まで、眼中(がんちゅう)烏精(うせい/くろたま)の客(かく)となる。蓮華水(れんげすい)は、隆寛律師(りゅうかんりっし)という台宗(たいしゅう)の僧(そう)で、…」 RT @kandemo

2015-03-17 15:02:14
なんでも かんでも @kandemo

「… 後(のち)には法然上人(ほうねんしょうにん)の弟子(でし)となって、專修念佛(せんじゅねんぶつ)の行者(ぎょうしゃ)となる。八十歳(さい)で寂(じゃく)する。その時(とき)池水(いけみづ)より、青蓮華が生じたという。」 RT @kandemo

2015-03-17 15:03:02
なんでも かんでも @kandemo

「安徳帝(あんとくてい)の御衣(ぎょい)の幢(はた)は、當寺(とうじ)の什寳(じゅうほう)である。[御母(をんはは)建礼門院(けんれいもんゐん)御飾(をんかざり)をおろされた時、…」 RT @kandemo

2015-03-17 15:03:50
なんでも かんでも @kandemo

「… 御戒師(ごかいし)には、長楽寺(ちょうらくじ)の印誓上人(いんせいしょうにん)である。御布施(ふせ)として先帝(せんてい)の御直衣(をんなをし)を給われた]」 RT @kandemo

2015-03-17 15:04:10
なんでも かんでも @kandemo

「圓山(まるやま)安養寺(あんようじ)は、長楽寺(ちょうらくじ)の北にある。これも山門(さんもん)の別院(べつゐん)で,伝教大師(でんきょうだいし)の開基(かいき)である。本尊(ほんぞん)の阿弥陀如来(あみだにょらい)は、安阿弥(あんあみ)の作(さく)。…」

2015-03-17 15:05:10
なんでも かんでも @kandemo

「… 建久(けんきゅう)年間に、慈鎮和尚(じちんおしょう)が住まわれた。その後(のち)、時宗(じしゅう)と改(あらた)め、國阿上人(こくあしょうにん)が住職(じゅうしょく)をされた。…」 RT @kandemo

2015-03-17 15:05:51
なんでも かんでも @kandemo

「… ここに盲人(もうじん)源照(げんしょう)といふ者(もの)が、琵琶(びわ)の妙曲(みょうきょく)を奏(そう)されると、天聴(てんちょう)に達(たっ)して、後小松院(ごこまつゐん)の恩寵(をんちょう)を受け、紫衣(しゑ)を賜(たま)わられた。…」 RT @kandemo

2015-03-17 15:06:34
なんでも かんでも @kandemo

「… これが盲人(もうじん)紫衣(しゑ)の始(はじまり)という。源照(げんしょう)は、はじめより當山(とうざん)に祈誓(きせい)し、世(よ)に名誉(めいよ)あらん事(こと)をねがった。…」 RT @kandemo

2015-03-17 15:07:58
なんでも かんでも @kandemo

「… 然(しか)し、願望(がんもう)が成就(じょうじゅ)しなかったので、當寺(とうじ)の本堂(ほんだう)を建立(こんりゅう)された。」 RT @kandemo

2015-03-17 15:08:32
なんでも かんでも @kandemo

「吉水(よしみづ)の井(ゐ)は、鎮守(ちんじゅ)弁財天(べんざいてん)の傍(かたわら)にある。[慈鎮和尚(じちんおしょう)は、此地(このち)に住(す)まわれたので、吉水(よしみづ)和尚(おしょう)という] …」 RT @kandemo

2015-03-17 15:09:22
なんでも かんでも @kandemo

「… 青蓮院宮(しょうれんゐんみや)御代々(ごだいだい)の法親王(ほうしんのう)灌頂(かんじょう)の時、この水を閼伽(あか)とし、夜深更(しんかう)に例式(れいしき)の列(れつ)を糺(ただ)し、来臨(らいりん)され、御手(をんて)づからお汲みになるという。」 RT@kandemo

2015-03-17 15:10:20
なんでも かんでも @kandemo

「當山(とうざん)坊中(ぼうちゅう)の書院(しょゐん)は、昇(のぼ)らずして高楼(こうろう)に至(いた)り、清奇典麗(せいきてんれい)いかん方(かた)なし。庭中(ていちゅう)には、石(いし)を畳(たた)んで、飛泉(たき)を催(もよほ)し、…」 RT @kandemo

2015-03-17 15:11:14
なんでも かんでも @kandemo

「… 池を鑿(ほり)て舟(ふね)をうかべ、緑樹(りくじゅ)芳艸(ほうさう)四季(しき)に花が絶(たえ)ることがない。蹴鞠(しゅうきく)の履(くつ)の音(をと)凉(すず)しく、中(なか)でも多蔵庵(たぞうあん)[眼阿弥(げんあみ)] の庭(には)は、…」 RT @kandemo

2015-03-17 15:12:13
なんでも かんでも @kandemo

「… 相阿弥(さうあみ)の作である。多福庵(たふくあん)[也(や)阿弥] の書院(しょゐん)の画(ゑ)は、雪渓(せっけい)の筆であるということだ。凡(をよそ)洛陽(らくよう)遊筵(ゆうゑん)の地(ち)多かめれと、この地に勝(すぐ)れている所はない。」 RT @kandemo

2015-03-17 15:13:21
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