#変態不知火さんまとめ 番外編 『不思議の国の天津風』

高峯みやび @sukamelancholy

「あ、あぁぁぁぁ……、あたし、なんで、なんでこんなところで、こんなことして、あぁぁ、はずかしい……ううぅぅ……」 天津風は賢者タイムに突入したのでした。 #変態不知火さん

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よいこの変ぬい下ネタ童話シリーズ 『不思議の国の天津風』 前回のあらすじ 賢者タイム。 #変態不知火さん

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賢者タイムから復帰した天津風は服をしっかりと着てから外で待っていた明石うさぎと誠士郎うさぎに元に戻ったと報告します。 明石うさぎが赤面していますが、もしかしなくても自己発電の時の声が聞こえたのでしょう。恥ずかしさを越えて消えてしまいたくなる天津風。 #変態不知火さん

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消える、で思い出しましたが、天津風はここに着てからもう随分と時間が経過しています。そろそろオウチに帰らないと、お母さんの陸奥が心配します。 ですがここの事なんて全くわからない天津風は、また誠士郎うさぎに頼ります。 「どうしたらいいの？」 #変態不知火さん

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「ここではトランプの国の女王と兵士たちが統治しています。君の居た場所まで戻るには、女王の協力が必要になるでしょう」 「それじゃあ、また連れて行ってくれるかしら」 「かしこまりました」 誠士郎うさぎは天津風の手を取り、トランプの女王がいるお城まで案内します。 #変態不知火さん

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森の中をさくさく進むうちに、だんだんとレンガのお家がちらほらと見えてきました。うさぎたちもここで住んでいるそうですが、オスのうさぎは誠士郎だけだそうです。 「詰め寄られたりしないの、あの万年発情期みたいな子たちに」 「されますが、私は心に決めた方としか」 #変態不知火さん

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そうなんだ……。と返事してから、天津風はうさぎでありながらもとても紳士的な誠士郎うさぎに少しどきどき。 初めてこうしてエスコートされているからでしょうか。 「そして性行為でもエスコートされて虜になると」 「誰！？」 「やぁ、不知火さん」 チェシャ猫の不知火です。 #変態不知火さん

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「あなた、いきなり変な事言わないでよ。あたしがそんな、彼といちゃいちゃとか」 ごにょごにょ。 「初めまして。不知火はチェシャ猫です。猫ではありますが、タチもネコでもいけます。あとノンケです」 どうでもいい情報でした。 #変態不知火さん

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よいこの変ぬい下ネタ童話シリーズ 『不思議の国の天津風』 前回のあらすじ 自分の身体と“仲良くなった”天津風はやっと自分の身体が縮み、戻りました。そして天津風はそろそろお家に帰りたくなったので、この国を統治しているトランプの女王の協力を得る為に会いにいきました。 #変態不知火さん

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チェシャ猫の不知火は天津風を見ながら淡々と喋ります。 「皆さん噂好きなので、天津風さんの事ももう伝わっていますよ。明石さんの工場でアヘ顔晒しながら自分の穴という穴でオナッたと」 「そんなのしてないー！」 #変態不知火さん

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「いらない尾びれ着きまくってるじゃないのそれ！」 「そうですか。ですがおちん──」 「わー！　わー！」 改めて他人にコンプレックスの事を言われると恥ずかしい天津風。 「言わないでよ！」 「そうですか。まぁシコったのは事実ですよね」 「～～っ！？」 #変態不知火さん

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真顔でしれっと言うチェシャ猫の不知火。天津風はたじたじです。 「やはりあれですか。先っぽにリボンをつけて、まだ見ぬ誰かにおちんちんプレゼントとかするのですか」 「しーなーい！」 「キンタマブラジャーとか」 「あれ本当にする人居るの！？」 #変態不知火さん

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よいこの変ぬい下ネタ童話シリーズ 『不思議の国の天津風』 前回までのあらすじ 不思議の国に迷いこみ、大きくなってしまった自分の身体を戻す為に可愛い♥可愛い♥だんけ♥だんけ♥ した男の娘、天津風と誠士郎うさぎ、下ネタをぶっ放すチェシャ猫の不知火はお城を目指します。 #変態不知火さん

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「何だかじろじろ見られて落ち着かないわ」 他のうさぎたちとは違う格好の天津風はスカートを握り締めて、居心地が悪そうです。誠士郎うさぎはそんな天津風の手を、失礼、と一言声をかけてからこう言いました。 「君は可憐なおんなのこだからね。きっと嫉妬しているのだよ」 #変態不知火さん

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「そんな、おべっかなんていらないわ」 手を振りほどいてそっぽを向きますが、胸のドキドキまでは嘘をつけません。 「外れの工場で盛大にシコった噂が広まっているので当然ですね」 そして辛い現実と黒歴史をいともたやすくぶつける不知火。 「うるさいばかー！」 #変態不知火さん

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事実は事実です。冷たくいい放つチェシャ猫の不知火はずずいと顔を近づけます。 「ところで乳首はどちらを可愛がったのですか」「それ重要な事！？」 と、やいのやいの繰り広げていると目的地のお城が見えてきました。 表に立っているトランプの兵、阿賀野が手を降っています。 #変態不知火さん

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「こんにちはー。貴女もしかして噂の露出オナニーの天津風きゅん？」 こんなところまで噂が広まっているということはこの国の端から端までに渡っているのでしょう、天津風は顔を青くします。 「そうです、この方が工場でシコった挙げ句どぷどぷ出しまくった」「誇張するなー！」 #変態不知火さん

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阿賀野の隣に居た同じトランプの兵、陸奥は手をわきわきさせながら息を荒げています。 「こんな、こんな可愛い子におちんちんあるなんて、お姉さん興奮するわ♥ ねぇ、ちょっと火遊びしていきましょ？」 スナック感覚のセックスの誘いを天津風は全力で断ります。 #変態不知火さん

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「まさか、男の娘だけど心は女の子なの？」 「いけない、かしら……」 「やっぱり相手は男性がいいの？」 「そ、そうは言って……」 ちらりと誠士郎うさぎを見る天津風。それを見逃さないのはチェシャ猫不知火でした。 #変態不知火さん

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「やる前はちゃんと腸内洗浄をした方がいいですよ」 ファンタジーにいきなり生々しいアドバイスをする不知火に、天津風は顔を真っ赤にします。 「う、うるさいわね！ 簡単に言わないでよ！」「つまりやってもいいと」「う、そ、そうは、言って……あの……」 #変態不知火さん

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「まぁ天津風が後ろの方でメスアクメするかどうかはさておき、女王は居ますか」 手をわきわきさせている陸奥にチェシャ猫不知火は尋ねます。すると陸奥は苦笑しつつも肯定します。 「けれど、今ちょっと立て込んでいるのよ」「ふむ？」 陸奥は今女王が何をしているか説明します。 #変態不知火さん

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「今女王はね、王女の龍鳳とちょっと喧嘩……というか裁判をしていて」「詳しく」 事の発端は王女の龍鳳でした。この国に唯一存在するオスのうさぎ、誠士郎と結婚をしたいとよだれ混じりに語った事で、元々誠士郎を狙っていた女王ビスマルクは憤慨したのです。 #変態不知火さん

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女王が結婚をするのか、王女が結婚をするのか。それをはっきりさせるべく、公正な立会人の元で裁判をしているとの事。 「……モテモテなのね」 ちょっと口を尖らせて天津風は誠士郎うさぎをじと、と見ます。彼は肩をすくめて「私はそのようなつもりはないのですが」と答えます。 #変態不知火さん

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「ともかく、そんな感じで今揉めてるの」「私、戻れるのかしら……」痴話喧嘩で女王と王女が揉めるような国に迷い込んだ自分と、その状況に目眩すらしてきます。そんな天津風に誠士郎うさぎはそっと手を握ります。 「必ずやこの私が貴女を元の世界へ返してみせます」 #変態不知火さん

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「う、うん……」 目を反らしながらも天津風はこくりと頷きます。そんな二人を不知火、阿賀野、陸奥の三人はひそひそしながら見ています。 「堕ちたわね」「素直じゃないように見せかけてちゃんと手を握っているもの」「調教済みなら既にメスイキしてますね」 「うるさぁい！」 #変態不知火さん